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| 通り名 | はる子さん | 称号 | 神速王<11位> | 依代のクラス | サムライ | 依代の種族 | カレイディアン |
はる子さんは魔女である。だけど春鳥はる子というのは本名ではない。妙に寡黙なはる子さんの本名を知っているのはたぶんはる子さんだけだ。 そんなある時とある東洋の魔女が、箒ではなくハルバードに乗って空を飛ぶはる子さんを見てそんな名前を付けた。はる子さん、と呼ぶと反応することから、どういうわけだか本人も気に入っているようだ。 はる子さんは他の魔女達からは、空を飛ぶことしかできない落ちこぼれ、なんて言われている。 例えば他の魔女たちは、箒を魔法の媒体として風を捕まえたり重力の影響を弱めたりして空を飛ぶのだが、はる子さんの場合はまるで違う魔法で空を飛ぶ。 箒ではなくハルバードを媒体に、大気中に存在する魔素に対して干渉波を放出しその反発力で空を飛ぶという、独創性溢れる魔法を扱う。基本的には平行面に向けられたハルバードから垂直下方向に干渉波が放出されており、その反発力そのものの上にはる子さんが乗っている形になる。 通常時、というより普段はハルバードに座ったまま生活のほとんどをこなしており、非常時などはハルバードの上に「乗って」戦っている。 ハルバードには常に一定の強度で一定の方向に干渉波が放出されるような魔法が掛けられており、はる子さん自身が触れていれば干渉波の強弱は簡単に操作できるのだが、干渉波の方向を交えた複雑な操作を行う時は手で直接ハルバードに触れる必要があり、戦闘時などはハルバードの上に立っているため特別なトリックを使って複雑な操作もこなしている。 こういった独特な発想で複雑な魔法を扱うはる子さんが本当に落ちこぼれなのかは分からないが、実際に空を飛ぶための魔法以外を使っているところを見たことがないのも事実だ。 今日もはる子さんは愛用のハルバードに乗って、中空の波へとお出かけしていった。 |
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