No-63 芝生でごろごろする

「ああ、僕が連れて行けばいいのかあ……勿論、二人どころか何人も乗れるんだけどねえ。ただ、この雲にこれ以上浮く力はあったかなあ……」

「お。良いのかい？　そんじゃァ失礼――[女王様を撮り]
―――……はい、コレ。[写真を渡した]
(http://ki9.ps.land.to/63.jpg)
何も起こらないから安心してな。

あァ、確かに少しの芝生だけでも何か落ち着けるしなァ。
ココには芝生がたくさんあるから…十分だな」

「芝クイーンはとてもいい人デース。
お礼にクイーンの子分ズにマスクをプレゼントしマース！」

「えっと…ボクの顔に芝生でもついてた？(女王様の方を不思議そうな顔で見る）

うーん、とりあえず今日もごろごろ。」

「うう、石に引っかかっちゃった…。」

「（突然何の前触れもなくふらりと現れたかと思うと、被っていた菅笠を外して小脇に抱え、芝生に座り込んで寝起きの猫を思わせる大きな伸びをひとつ。
それから大きく息をつき、脱力したように芝生に寝転る）

立派な芝生だ……ここにもこんな所があるんだなあ……」