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Diary | ![]() |
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※独白なので日本語に翻訳されています。 なんだかよく分からないけれどもなんだかよくわからないところにきてしまった。 最初はごつい人間の男に持って行かれるだけだと思っていた。まあ暴れても良かったが、あんまり敵意もないし、これから雪も降るだろうから屋根のある場所を確保しておいても良いだろうと思っていた。いざとなればまた逃げれば良いんだし。 でもそこからが何かおかしかった。 男に抱かれているうちに、いきなり身体が浮いたと思ったらよくわからない場所に浮かんでいたのだ。 その先には見慣れない髪の色の女がいて、なにやらよく分からないことを言っていた。 身体の感覚も変だったし、話の内容もよくわからなかったからどうでもよかったが、その女の子の姿形はよく空き地に来て僕にミルクをくれる女の子に似ていたので、あの子は僕がいなくなって寂しがったりするのかなあ、などとぼんやり考えていた。 そうこうしているうちに、なんだか身体の感覚が普通になってきていた。跡から聞いたところによると僕はこの間に元の場所に戻る機会を逸していたらしい。それならそうと言って欲しかった。むろん猫語で。僕を呼ぶのなら猫語くらい勉強しておいて当然だろう。失敗? そんなの知るもんか。 まあ、どっちにしても、こうやって雨風もしのげそうだし、結果としてはそう悪くない。戦えとか言われていたような気はするが僕は猫だから毛繕いでもしていれば誤魔化せるだろう。気が向いたら戦ってやっても良いけど。 他にもいろいろ不満はあるけど、今日のところはとりあえずミルクが美味しいから我慢しておく。 |
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