セリアの一週間

「今回の攻略拠点は「血塗れ闘技場-王者の礎」ですね」

「時間になったら集まるのよ」

「……こんばんは。メッセンジャーサービスです」

「メッセージは届いておりません」

「あら。その身体は飽きたのかしら」

「いいわよ。好きな依代を希望しなさい」

「マジシャンの依代が希望なのね、魔石の準備は出来ているかしら？」

「ふうん……魔石は全部で910個使うのね」

「わかったわ。でも依代の数は決まっているの、他の希望も聞いてから、使ってもいいか決めさせてもらうわね。アナタより魔石を使うコがいれば、そちらに回すから。どうせ使うなら、強い方が良いでしょう。ちなみに魔石の数が同じなら適当に決めるわね」

「じゃあ後から呼ぶから、待っていなさい」

「……残念だったわね。アナタより魔石を使うコがいたから、そちらを優先したわ。また来なさい」

「調べたい単語はサチ司書であるか。クックッ、いいだろう、貴様の知識欲を満たす手伝いをしてやるのである。さあ、存分に調べるがいい！」

「そろそろ結果が出たようであるな……。クックッ、なんだ、調べ疲れて動けないか。いいだろう。情報をまとめてやろうではないか」

「サチ司書とは！」

「分類はNPCであるな」

「小生のことである。なんの変哲もない普通の司書であるな。召喚の御座とは違うが、別の空間を間借りしており、そこで蔵書を整理するのが生業としている。最近では、不甲斐ない魔術師をこちらで勉強させることも日課になっているな。貴様のことだが。」

「ちなみに元は――の――をやっていたのだが、口惜しいことに――になったので――に――することになってしまった。これも人生の流れというものか。――も、以前の――も一欠けらしか残っておらん。クックッ……まあ、それも――が――されるまでの間であるか」

「……ということだ。知識は得られたかな？　さらばだ！」

「そろそろ時間よ。集まりなさい」

「攻略ですよ攻略だよ攻略だぞ攻略に行くぞっヒョォォ！！」

「……落ち着きなさい」