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(前回のあらすじ) 「そうそう、最後にもう一つ」 そう呟きながら召還士は わたしに向けて小さな箱を差し出した。 「いつも戦ってくれてありがとうね?」 あ、と気づく私。 そう、今日は……バレンタイン。 「貴方も、誰か渡したい人がいるのなら 渡してくるといいと思うわ」 召喚士の少女はそう言って にこりと微笑んだ。 Episode 5 贈物 /Gift と言われたものの…… ここはカレイディアン軍の拠点。 わたしに与えられた小さな個室。 その部屋のベッドの上でわたしは頭を抱える。 誰にチョコを渡せばいいのだろう、と。 別にこの15年……ブリトニアでバレンタインとは 無縁の生活をしていた、という訳ではない。 確かにわたしには死の約束が定められていたし 屋敷の外に出ることも殆ど無かった。 それでも望んだ物は大抵手配してくれたし 屋敷をたまに訪ねてくる友人と呼べる人物も何人か居た。 頭の上の青いリボンに手を伸ばしてみる。 このリボンもそんな『友人』の一人がくれたものだ。 彼女の名前はクレア。 同年代には見えないほど、大人びた むしろ凛々しいとさえ言って良い、そんな表情と 眼鏡がよく似合う素敵な女の子だった。 目を閉じるたびに思い出す。 数年前のバレンタイン。 クレアは告げた。 何を間違ったのか自分にチョコレートを持ってきた学友が 十数人居たこと。 一人で頑張ろうと思ったが、体型が気になったのでやめたこと。 わたしにその処分を一緒に手伝って欲しいということ。 クレアの通っている学園はブリトニアでも 特に上流階級のお嬢様ばかりが通う女子校である。 つまり、チョコレートの製作者は全員女性。 そして、チョコレートに彫られているのは 同性であるはずの友人の名。 チョコレートの奥に秘められた少々邪な想いと カカオの多食がもたらす、膨満感にむせびながら 二人でハート型のチョコレートを幾つ平らげた事だろう。 楽しかったこと、というよりも制覇した・やり遂げたこと。 そんなカテゴリーに入るエピソード。 そう言えば……この世界に来る直前。 死の約束に従い、ガロットに座る前に 彼女に最後に預けたチョコレート。 あれは今頃、無事に『目標』の手元に届いているのだろうか。 「ディーンくん……。」 わたしは彼の名前を呟いた。 ずっと近くに居ながら 最期まで想いを告げられなかった少年の名前を。 バレンタイン……わたしの母が生まれた遠い東方の国では 女性が一日だけ自分のほうから 愛を告白しても良いとされている日。 世界中で沢山のエピソードが生まれる祝祭の時。 ……それに引き換え、この世界ではどうなのだろう。 チョコを渡せ、と言われても 知り合いらしい知り合いは居ない。 共に戦った戦友に渡すにせよ、この世界での戦場では お互いの顔を認識するのが難しい。 よほど注意深くチェックしていなければ すぐに彼らの顔は多数のカレイディアン軍の群れの中に 埋没してしまう。 装備を手配してくれた鍛冶職人や出品主に渡す? その経験もない。 そもそも、わたしが召喚士に謁見したのは 深刻な魔石不足に悩んだゆえのことだ。 本命はおろか、義理チョコを送る相手すら不足している 自分の境遇を悲観しながら今一度考えてみる。 「……そうでした。」 思い出した、この世界に来てからずっとお世話になっている少年を一人。 「救護所でいつも手当してくれている あの子に渡しましょう。」 毎回出陣するたびに決して軽くはない傷を負って戻ってくるわたし。 そんなわたしをいつも嫌な顔一つせず 治療してくれる優しい少年。 確か、この街の住人だったか。 ……戦士としては少々情けない決定だと思うのだが仕方がない。 少なくともわたしが日々の戦いを生き残る上で、 彼が大事な人物であることには違いないのだから。 マーケットで丁寧に梱包されたチョコレートを買い 救護所に向かう途中……。 「敵襲だ、舞踏会場方面! 街路のほうには入れるな!」 街の通りのどこかで伝令が叫ぶ声。 どうも、この世界ではバレンタインの相手を探すのも 困難なことながら 平和なバレンタインを過ごすことも厳しいらしい。 真新しいプレゼントの箱を懐に仕舞いこんだ後 私は装備や矢の本数を確認してから、声のする方向に駆け出した。 Continue To Result |
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トレジャーで魔石と交換できそうなアイテムを獲得しました。
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