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第三幕『理由 / Reason』 怪我を負ったわたしは救護所のベッドの上で目を覚ます。 消毒薬の異臭が目覚めたばかりの嗅覚を突く。 『威恋の広場』の戦い。 初めて経験した最前線の戦いは 死民骸路での防衛戦とは比べ物にならないほどの激戦だった。 そして、それは……。 わたしは自分の右手を見る。 あのとき、確かにわたしは おもむろにこの手に掴んだ五本の矢を 立て続けに敵陣に射ちかけた。 特に狙いもせず、心を鎮めながら放ったわけでもない乱射。 だが、その稚拙な矢は複数の敵の急所を射抜き 確かに打ち倒したのだ。 「マニュアル通りには行かない世界ということですか」 ほぅとため息をつくわたし。 そう、これは実戦なのだ。 物言わぬ的を射抜くだけの弓道の稽古とは全く違う。 結果の如何に関わらず、一矢でも多くの矢を 少しでも早く撃つことが求められる場面のあるのだろう。 それに、今のわたしはまだ実戦に慣れているわけではない。 弓術のセオリーを戦場での我が身の立ち回りに反映させるには まだまだ精神的な余裕も足りない。 「あ、ティーエさん、目が覚めましたか」 荷物をまとめ、カレイディアン軍の新聞に目を通していた わたしに気付いたのであろう わたしより年下なのだろう、救護班の少年が駆け寄ってくる。 「ええ、早速ですが前線に戻ります」 わたしの言葉を慌てて少年が制止する。 「そんな!まだ本調子じゃないのに…… それにあいつら、戦いのプロなんですよ? 次の拠点に先行した部隊も苦しんでるって言うし!」 「戦いのプロ、ですか?」 聞き返すわたしに少年がうなずいて返す。 「あいつら、この街の中央の闘技場から 出てきてるんです 街の人たちは昔、闘技場で戦って死んだ奴隷の人たちの 亡霊だって……」 威恋の広場、その最深部で召喚士の護衛部隊が ネクロマンシーを使う男を目撃した。 先ほどカレイディアン軍の新聞で読んだ その情報とすりあわせるならば そう、恐らく少年の言は、 街の人々の噂話は事実なのだろう。 そして、それならば…… わたしには殺意を以って彼らを討つ理由がある。 「それでは、どうして貴方はこんなところに居るのですか? 戦線が後退したら、貴方だってただでは済まないでしょう」 ラザルス=ニーソン……わたしの父を そしてわたしの命を元の世界から葬った 今は冥王と呼ばれている元・剣闘奴隷。 「貴方のお父さんも、お母さんも心配している筈です」 彼の顔を、先ほどの戦場で見かけたアンデッド達の表情と 重ねて思い浮かべながら、わたしは少年に聞いた。 「お父さん、お母さん……ですか……」 しばらく戸惑う身振りを見せる少年 やがて、しばらくの後に意を決したかのように口を開く 「あいつらに、あいつらに殺されたんです、二人とも ぼく、それが悔しくて、悔しくて……」 そう、ならば…… 「同じなのですね、わたしと」 はっとする少年 そんな彼を背に、わたしは救護所のテントを入り口をくぐる。 願わくば、彼に『自分自身の敵を討つ』 そんな滑稽なジョークのような事は させたくはないものだ。 そう思いながら……。 Continue To Result |
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今回の滞在 | ||||||
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リンケージはありません | ||
召喚士におねがい | ||||||||||||
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攻略の時間になりました!! | ||||||||
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