Secret Sphere
<<Week9
-WEEK10-

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Smart Diary
ワカメ
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唸るような雨音と雷鳴が響く。
部屋の電気は落ちているが、快晴のように明るい。
窓には黄金色の雨水が、滝を作っていた。

まるで影が失われたようだと、黒い瞳の少年は言う。
隣では白髪の少年が、天罰なのだと印を結ぶ。

世界は終わりを迎えたが、それでも生きていた。

「ここに異界の門を開く。

 かつて、ハーシャッド教の始祖は異界で居場所を失い、この世界に流れ着いた。
 また1からやり直す。オレたちの居場所を探し出す。

 だからお前も

少年は黒い瞳に影に落とし、かぶりを振った。



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ハーシャッド教の末代教祖、セタリア様
彼はご友人と共に戦い、"滅影の世"に消えてしまいました。
セタリア様は、皆に言ったそう。

『命あれば、この先に繋げる物がある』って。

だから残された者は異界の門をくぐって、落ち延びました。
かつて始祖マルベル様がそうだったように、さまざまな世界に散り散りになって。
そうして皆様が繋いだ先にいるのが、クラーラ。そしてわたくし。
『人喰い』の枷を抱えながら、わたくしたちは今も居場所を探し続けている。

剣の世界《グラディアス》と、魔法の世界《スペリオル》からの侵攻それは、居場所を手に入れるチャンスでした。人との戦となれば、人を喰らうことだって許されるはず。

なのに、どうしてこうなってしまったのでしょうね?

入学初日に"特大の便秘"を抱えるはめになるし、挙げ句の果て、ヒトを喰わずとも"満たされる"ようになった、なんて!

本来わたくしは、ヒトの魂を食べたときにしか満足感を得られません。
そうめん焼きそば入学してから食べたお料理はとてもおいしくて、幸せででも満たされませんでした。
わかりやすく言えば、お腹の足しになる感覚がないのです。

どうして、白ナスのステーキを食べて満足感を得られたのかしら。
白ナスってヒトなのかしら?それに、白ナス以外の食べ物は?
今、焼きそばを食べたら、何かが変わるのかしら。

とにかく、しばらくは"特大の便秘"を抱えたままになりそうです。
ああうんざり。

ヒトを喰わずに済むんだから、いいんじゃないかって?
それはそう。クラーラの立場のためにも、わたくしのためにも良いこと。

わたくしは何もあの男のこと、乗っ取られたから嫌がっているわけではなくってよ。

わたくしは、ヒトの魂を喰らい人の心を知る存在。
喰らった方のことは友人のように思ってしまいます。

楽しい心や辛い心、人には言えない秘密、映画より素敵な思い出というおはなし。
楽しみなあの約束に心を踊らせて、苦しみが希望に転がる道を祈って
もっとそのおはなしを聞きたい、続きを知りたい!
そう思う頃には、決まった結末が横たわる。

この方は『わたくしに喰われた』のだと。

わたくしの心にはぽっかりと穴が空いてしまうのに、やっと"満たされる"のです。

だから、人畜無害な小鳥のように、蝶よ花よと戯れるのはわたくしの夢。
あの"特大の便秘"はわたくしにそれを与えた。

それでも許せないのは
アレの魂があまりに『無味』の一言であることに他なりません。

何でもパトゥルジャン家には1000の掟があるそうで、感受性に乏しい者が心を補うために従うとか。人の幸せを願う仕草をして、笑顔を見せる『つくりもの』。

わたくしは許せない。
幸せでもないのに笑うお前が人を笑顔にしようなどと。
苦しみをわからず幸せを語ろうなどと。
土足で踏み荒らそうなどと

ごめんあそばせ。
散々言いますけどわたくしこの先、アレにとっても何か良い変革が起こることを祈っています。いくら何かが欠けていようと、食の"満たし"や"飢え"は知っている。まだ肉体という枷からは逃れられないところにいる。

わたくしとて、このままもっと遊びまわりたいのです。
不要魔法生物引き取り所に入り浸って、ハイエルフ様のおうちではしゃいで、アデルリッタ様のお屋敷でかくれんぼもしたいわ。もちろん、焼きそばもたくさん食べたい!

考え出せばキリがないわ。
これからだということが、わたくしにとって一番の幸せなの。

だから、私の愛する級友のみなさま。
クラーラ。
そして"特大の便秘"。

どうか生き抜いて。
また、遊びましょうね。
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パーティメッセージ
ワカメ
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メッセージはありません。
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メッセージ
ワカメ
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PNo.314 アデルリッタ・グロースハンデル
からのメッセージ:
Icon「はっ
(そういえばお兄様はお召し上がりになったはず
 お兄様に差し上げたものを私が口にできないのは
 よくないのではないかしらっ!?)

Icon「わっ私っ、ご、ご相伴に与らせて頂きますうっ!」



Icon「キュリー様、だいぶ遠くに行ってしまわれましたよ」



お嬢様が一大決心を決めている間に、キュリーちゃんは遠くに行ってしまった!
果たして本当に二人を食べる日は来るのか!?
真実は続く世界で明かされるかもしれない。

PNo.557 ミュゼット・フィールド
からのメッセージ:
Iconミュゼット
「ううっおいしいのです! おナスさんおいしいのです~!!
 もっと、もっと早くあなたに出会いたかったっ!」

ほろりと涙を流しながら、日々の食事に思いを馳せる。

Iconミュゼット
「ミュゼは実は両親の膨大な借金を返すために働いてまして
 あときょうだいに仕送りもしているので、
 ごはん代もカツカツだったのです

ひと心地ついて、身の上話をぽろりと口にした。

Iconミュゼット
「何だか食べたら元気がモリモリのモリッと湧いてきた気がするデス!
 おナスさんスゴイですね~!」

Iconミュゼット
「でも食べても再生するってどういう仕組みなのでしょう
 きになる

動き、喋り、そして食べても復活する謎の身体。
非常に興味深いようだ。

Iconミュゼット
「きゅっ、きゅうり!! きゅうりもあるですか!?
 すごいですね!このきゅう
 

Iconミュゼット
「なんだか足とクチバシと目がある気がするぅー!!」

頭からも、おしりからも食べるのを躊躇してしまいそうだった。

Iconミュゼット
「でも、時戻りでしたっけ
 ううっこんなに素敵な方に出会えたのに、元に戻っちゃうなんて

Iconミュゼット
「も、もし!!
 もしも時が戻って記憶が残っていたら!!!
 そっちでもぜひぜひ食べさせてくださいです!!!!

必死の形相だ。

Iconミュゼット
ご無事でお元気でいてくださいです!!
 また会えるのを、祈ってるのです!」
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青い鳥メッセージ
ワカメ
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メッセージはありません。
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参加コミュニティ
ワカメ
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コミュニティNo.520 ナスの居場所
で、0人の発言がありました。
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アイテム
ワカメ
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ウリナスはアイテムNo.5 コウゼンからのチョコレート を食べた。

MHP/MMP/MSPが増加した!
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魔法学園の声
ワカメ
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Icon
ベティ
「おっカネ♪ おっカネ♪ 
 お金は落ちてないかな~っと」
Icon
ベティ
「ふふふ……学園でもしっかり稼がせて貰いますよ~!!
 購買部、ぜひぜひ寄って行ってくださいね~!!」
Icon
ベティ
金づ…………」
Icon
ベティ
「生徒さんも沢山いらっしゃることですし、
 品物も良いものをガンガン仕入れますよ~!!」
Icon
ベティ
「たまに先生もご利用なさってまして、品質はお墨付きですから!
 安心してたくさん買っていってくださいね~!!」
Icon
ベティ
「ふふふ……今度こそ億万長者になってみせますよ~!!」
Icon
ベティ
「待っていてね、お金ちゃん♪」
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朝練戦闘
ワカメ
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魔法学園の生徒魔法学園の生徒
PNo.478 ウリナスPNo.423 ヒュロ・マームル
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ランク戦
ワカメ
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通常戦闘
ワカメ
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魔法学園の生徒遺跡の魔物たち
PNo.478 ウリナスVSツナウィッチ
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探索
魚
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探索中. . .
ウリナスはSCを290、TPを19手に入れた。
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《要素魔術》
ワカメ
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Icon
睦月先生
「では授業を始めるとしよう。
 準備は出来ているか?」

Icon
睦月先生
「本日は今までの要素魔術の基礎と応用の復習、
 それから一人ひとり適性を見ていこうと思う」

Icon
睦月先生
「まあ一種の小テストのようなものだ。
 身構えなくてもいい、いつもやっているようにしていてくれ」

Icon
睦月先生
「……とはいえ、魔術自体の適性については、私よりも
 エメロード先生やリベルタ先生の方が
 詳しく判断してくれるだろうが……」

Icon
睦月先生
「要素魔術が絡むと多少なりとも複雑だからな。
 私が判断できる範囲で見ようと思う」

Icon
睦月先生
「では各々順番に、得意とする魔法を見せて貰おう……」
















Icon
睦月先生
「……ふむ、こんなものだろうか……
 時間も丁度良く終わりそうだな」

Icon
睦月先生
「今、合格を貰った者もそうで無い者もいるかもしれないが、
 元より新しい魔法はこれからも出てくるかもしれないからな」

Icon
睦月先生
「重要なのは合否では無く、魔法の環境が移り変わっていく中で、
 どれが自分に適切かを判断する力だ」

Icon
睦月先生
「その力を磨いていくと良いだろう。
 それでは、今日はこの辺で終わろうか」

《要素魔術》の授業を1回選択!
ウリナスはMHPが36増加した。
ウリナスはMMPが23増加した。
ウリナスはMSPが23増加した。
ウリナスはMMPが24増加した。
ウリナスはMSPが24増加した。
ウリナスはMMPが24増加した。
ウリナスはMSPが24増加した。
ウリナスは回避力が13増加した。

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ワカメ
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ウリナスは火傷付与を購入した。(SC-100)

ウリナスは火傷付与を購入した。(SC-100)

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スペルNo.8 ナスチャージ をアイテムNo.5 火傷付与 で調律!(TP-1)

スペル命名!
土チャージ は新スペル名 ナスチャージとなった!

スペルNo.14 キューカンバー・ウォータ をアイテムNo.6 火傷付与 で調律!(TP-1)

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武器 身ひとつ を 攻撃力強化!
身ひとつ の 攻撃力 が 38 上がった!(TP-1)

防具 制服の外套 を 防御力強化!
制服の外套 の 防御力 が 6 上がった!(TP-1)

装飾 制服の飾り を MMP/MSP強化!
制服の飾り の MMP/MSP が 7 上がった!(TP-1)

使い魔 キュリー の MMP が 10 上がった!
使い魔 キュリー の MSP が 10 上がった!(TP-1)
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目的の決定
ワカメ
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時戻りの儀式
ワカメ
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Icon
???
スフィアと呼ばれている。
その正体は、学園の最大の秘密のひとつ。
【時戻りの儀式】に関係しているらしいが……?
好きな食べ物はひみつ。
Icon
???
「……今の私の力だと、願いを叶える力は1回。
 1回だけ使えるよ」


Icon
学園長
「……そうか。では……行おう。
 時戻りの儀式を――」



各々のSmartBookから、魔方陣が展開された。
その後に、学園長の姿が幻影で映し出される。



Icon
学園長
生徒諸君、防衛の要、塔は破壊されてしまった。
 塔が無ければ学園内の魔力は徐々に四散し、
 やがて魔法を使えなくなってしまうだろう


Icon
学園長
そのため、私は……
 今から、時を戻り、塔が壊された事実を
 なかったことにしようと思う


Icon
学園長
このセカイの流れと、新しいセカイの流れは統合されるので、心配は――
 いや、何を言っているのか、分からないね


Icon
学園長
「とにかく、心配はいらない。
 私が責任を持って、このセカイを守るから――」


Icon
学園長
ついてきたいものはついて来るといい。
 私は歓迎する!










Icon
リベルタ先生
「我輩は行かんぞ」

Icon
マスク先生
「ええ? まさか生徒のために……」

Icon
リベルタ先生
「いや、二つのセカイが統合された時の感覚を知りたい」

Icon
マスク先生
「お前……いや、アンタはそういう奴だな……」










Icon
学園長
「では、時戻りの儀式を始めよう――」



学園長が手を掲げると、周りに複雑な魔法陣が展開される。


Icon
学園長
六天えるつの
 深淵のかけらよ」


Icon
学園長
てをべる大地の力よ
 悠久らぐれよ」



魔法陣から、一陣の風が駆け抜けていく。
学園長のフードが、ばさり、と翻った。



Icon
学園長
迷宮
 天空よ」





展開していた魔法陣が、呼応するように強く輝きを増す。

Icon
学園長
は――
 つのべしもの、ベルスフィア!

Icon
学園長
よ――
 らい、過去けよ!」



辺り一帯を飲み込むような眩い光を放ち――


Icon
学園長
儀式魔法 時戻り――」










光が収まると、学園長と、一部の教師、そして一部の生徒が、消えていた。


Icon
リベルタ先生
「……行ったか」

Icon
ミラージュ先生
「行ったか、じゃなくってよ!
 もっとちゃんと事情を説明しなさいよ!」

Icon
リベルタ先生
「ふん、我輩もよくは知らん。
 だがまあ……」


Icon
リベルタ先生
生徒どもよ。心配するな。
 どうせすぐに時間は統合されるであろう

Icon
リベルタ先生
それまで適当に過ごすが良いぞ」


Icon
マルル先生
「うわ~~ん!
 よく分からないけども……
 と、とにかく早く学園を立て直すんだわ!
 残ってる生徒の安全確認も急がないと~!!」










Icon
パルフィー先生
「……私も行きたかったな」

Icon
ラングリース先生
「どうやら、まだしばらくは時戻りの影響があるようですね
 そちらの魔方陣から、渡ることができるとか」

Icon
パルフィー先生
「ええ!?」










Icon
学園長
「さて……改めて始めましょうか」

Icon
チャーミィ
「ワンワー!」

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マスク先生
「……はあ、また最初からか」

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学園長
「仕方ないじゃない!
 済んだことはつべこべ言わない!
 ほら、行くわよ!」










Icon
学園長
「さて――」

Icon
学園長
「ようこそ」

Icon
学園長
「【魔法学園へ】」
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次回予告
ワカメ
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魔法学園の生徒遺跡の魔物たち
PNo.478 ウリナスVSツナウィッチ
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次回朝練予告
ワカメ
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魔法学園の生徒魔法学園の生徒
PNo.478 ウリナスPNo.924 デイヴィッド・テイラー
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次回ランク戦予告
ワカメ
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