Secret Sphere
<<Week2
-WEEK3-

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Smart Diary
ワカメ
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「随分熱心に見ているね。
 興味があるかい?」


  やる事もないから横から眺めていただけだと訂正するのも面倒に感じ
 何も言わずにいると、男は勝手に言葉を続ける。


「これはね、薬だよ。
 村の人間のひとりに試作品を渡してみたら、気に入られてしまってね。
 数が必要になったんだ」


  机の上には、薬の調合の為の道具がごちゃごちゃと並んでいる。
 手先の器用さの割には整頓の出来ない、
 自分の興味の外のもの以外にはずぼらな男だった。


「困ったものだよね。
 報酬が出るとは言え、材料の希少性と労力には見合わないものだ」


  困ったと言いつつも、そこには何の感情も見えない。
 にこりとこちらに向けられる柔らかな笑顔も、どこか薄ら寒い。


「それなら作らなければいい、って顔をしているね。
 分かるさ、君の事だから」


  ずばりと言い当てられたところで、大した驚きもない。
 だとしたらどうだと言うのだろう。
 その言葉に一切の情が乗っていないと知らなければ、
 何か思う事もあったのだろうか。


「……いいんだ。これは謂わば趣味のようなものだからね。
 そういうものは、総じて利益を求めるものではないんだよ。
 仕事のように損得なんて考え出してしまったら、
 素直に楽しめなくなってしまうだろう?」

「私が“困った”と言ったのは、彼らの無知や浅ましさの事だよ。
 ものの価値も理解しないまま釣り合わない対価を提示して、
 己の欲を満たす為に同じものを幾つも用意してくれと言うんだからね」


  それならば、その場で交渉なりをして
 価値や釣り合う条件を教えてやりでもすればいいのに。
 けれど、目の前の男はそんな気配りをするような相手ではなかったと思い直した。
 最もな事を言っているように見えて、
 実際この男は ただ金銭にも人にも関心がないだけなのだ。
 一見憤りのように思える言葉も、
 次の瞬間には何事もなかったかのように忘れ去られる。


「“これ”はね。
 確かに使い方によっては薬にもなるけど、
 知識のないものが扱っていいものじゃない。
 ほんの少し過程や匙加減を間違えれば毒にもなり得る。
 ──そして、私が作っているのは間違いなく、人体に有害な効果を齎す“毒”だ」

「いつだったか……忘却薬と呼ばれていた事もあったかな。
 これの材料の一部を使ったものの事なんだけどね」


  これと、これはそれぞれ別の効果があってね。
 などと、広げられた植物や実を指し示して説明を交えてくる。


「苦悩や苦痛を一時的に和らげて忘れさせる、都合の良い薬。
 それが実質逃避でしかなく、現実に彼らの苦痛が取り除かれる訳ではないのは、
 よく考えれば分かると思うけどね。
 それでも一度それに魅入られれば、喉から手が出るほど『欲しい』と言う人間は後を立たない。使い過ぎると中毒になって、手放せなくなってしまうと言うのにね。
 それでいつの間にか、気付いた頃には手遅れになっているんだ」


  それが分かっていて尚、どうして作って与えようとするのか。
 貴方が楽しいからなのか、と。自然と口を衝いて言葉が発せられていた。
 不思議そうな表情でこちらを見つめる、視線。


「…… うん。私が好きで作っているものだから、それは楽しいよ。
 欲しいと言われたから、もののついでにあげるだけだ。
 私は好きな事を出来る、彼らも欲するものが手に入る。それで十分じゃないかな?
 わざわざ私が、これは君たちに害のある“毒”だから渡せないなんて説明する必要もないだろう」


  まるで知らない事が悪いのだ、と当然のように。


「でも……そうだな。
 もしかしたらいずれ、ここに居られなくなる事になるかもしれないね。
 そうなる前に、そのうちに別れの挨拶でも済ませておくといいよ。
 ルーにもここで“友達”が出来るかもしれないだろう?」


  そう言って男は背を向け、作業を再開する。

  そんなもの出来る訳がない。
 自分は“魔女様”であって、それ以外ではないのだから。
 自分が“自分”として人と関わる事など、決して起こり得ない。
 俺の事が分かると言うのなら、そうしない事もこの男は知っているはずなのに。

  そうして溜息もつけないまま、“其処”から出て行った。


  ──それが、この辺りに魔女が住処を構えて、まだ間もない頃の話だった。


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パーティメッセージ
ワカメ
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メッセージはありません。
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メッセージ
ワカメ
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PNo.214 シーリゥ
にメッセージを送った。

PNo.740 灯台宮つつじ
にメッセージを送った。



メッセージはありません。
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青い鳥メッセージ
ワカメ
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メッセージはありません。
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参加コミュニティ
ワカメ
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コミュニティNo.327 悪魔の甘言
で、0人の発言がありました。
コミュニティNo.89 花が咲いている場所
で、1人の発言がありました。
コミュニティNo.294 フランメ寮のとある一室
で、0人の発言がありました。
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アイテム
ワカメ
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カーラはとれたて野菜のゴロゴロシチュープレート を食べた。

魔法学園指定農場で採れたばかりの野菜を濃厚なミルクでコトコトと、
優しい味わいのシチューに。パン付き。

MMP/MSPが増加した!
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魔法学園の声
ワカメ
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Icon
ラングリース先生
「やあ、メリーナ先生。
 今日もとても美しい笑顔ですね」

Icon
メリーナ先生
「あらぁ~、ラングリース先生~
 今日もキラキラと~輝いていますねぇ~」

Icon
ラングリース先生
「フフッ、貴女の笑顔の輝きには到底及びませんよ。
 その滲み出る優しさにどれ程の生徒が癒され救われていることか」
Icon
ラングリース先生
「そう……その優しさと包容力の前では、
 スペリオルの兵士たちも癒され降伏することでしょう……」
Icon
ラングリース先生
「何を隠そうこの私もそのスペリオル出身の一人。
 貴女の笑顔と癒しのオーラに心を奪われた者」

Icon
メリーナ先生
「あらあら~、ラングリース先生のような~、
 素敵な方に言われると~、照れちゃいますねぇ~」

Icon
メリーナ先生
「でも~、心を~奪った覚えはないので~お返ししますねぇ~」

Icon
ラングリース先生
「おや……返されてしまいましたか」

Icon
メリーナ先生
「心を奪われて~、盲目や幻惑になると~、
 注意力が低下して~、転びやすくなるから危ないですよ~?」

Icon
メリーナ先生
「ラングリース先生も~、お怪我なさらないでくださいねぇ~」

Icon
ラングリース先生
「フフ、ありがとう。
 メリーナ先生も足元にはお気をつけて」

Icon
メリーナ先生
「ありがとうございます~、それではぁ~、
 失礼致しますねぇ~」

Icon
ラングリース先生
「…………」

Icon
ラングリース先生
「中々手ごわいな……」
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通常戦闘
ワカメ
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なかよ死♡遺跡の魔物たち
PNo.214 シーリゥVS土くれゴーレム
PNo.544 カーラ土くれゴーレム
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探索
ワカメ
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探索中. . .
カーラはSCを230、TPを13手に入れた。
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風紀戦闘
蟹
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なかよ死♡極楽ビビッドストリングス
PNo.214 シーリゥPNo.381 モイ
PNo.544 カーラPNo.790 サキ
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訓練
ワカメ
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訓練を1回選択!
カーラはMSPが10増加した。
カーラはMMPが10増加した。
カーラは運命力が9増加した。
カーラは魅力が9増加した。
カーラはMSPが11増加した。
カーラはMMPが11増加した。
カーラはMSPが11増加した。
カーラはMMPが11増加した。

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ワカメ
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カーラはターゲットを購入した。(SC-100)

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カーラはアイテムNo.3 ターゲットを私有化!

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スペルNo.5 風の囁き をショップNo.2006 闇付与 で調律!(TP-1)(SC-100)
スペルNo.5 風の囁き の属性が 闇 に変化!

スペルNo.1 ショット をショップNo.2018 猛毒付与 で調律!(TP-1)(SC-100)
スペル名が 貪婪の蚕蝕 に変化!

スペルNo.6 精霊の加護 をショップNo.2012 カウンター化 で調律!(TP-1)(SC-100)

スペルNo.6 精霊の加護 をショップNo.2003 風付与 で調律しようとしたが、SCが足りなかった。

スキルNo.1 貪婪の蚕蝕 の命中が 10 増加!
SP消費量が 2 増加!(TP-1)

スキルNo.1 貪婪の蚕蝕 の命中が 11 増加!
SP消費量が 2 増加!(TP-1)

スキルNo.-1 ターゲット の命中が 5 増加!
SP消費量が 2 増加!(TP-1)
スペル名が 虎視潭潭 に変化!

スキルNo.-1 虎視潭潭 の命中が 5 増加!
SP消費量が 2 増加!(TP-1)

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武器 貪る悪辣 を 命中力強化!
貪る悪辣 の 命中力 が 4 上がった!(TP-1)

防具 害意の嘲弄 を 回避力強化!
害意の嘲弄 の 回避力 が 6 上がった!(TP-1)

装飾 欺瞞の情愛 を MMP/MSP強化!
欺瞞の情愛 の MMP/MSP が 4 上がった!(TP-1)

使い魔 ルーグレリア の 回避力 が 10 上がった!(TP-1)
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目的の決定
ワカメ
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次回予告
ワカメ
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なかよ死♪遺跡の魔物たち
PNo.214 シーリゥVS遺跡のカニ
PNo.544 カーラ苔スライム
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次回朝練予告
ワカメ
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次回風紀戦闘予告
ワカメ
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不 良 行 為


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