PNo214 シーリゥ

-WEEK3-

	Smart Diary

あの火事を起こしてから一週間。
人が居ないときを見計らって、花屋があった場所に来ていた。

結局、彼は花を嫌いになったのだろうか？
カーラから貰ったお菓子を渡してから、まだ会っていない。
相変わらず私を疑う様子のなかった彼は、お菓子を渡すと驚いて、
君はほんとうに優しいね！……だって。

そのまま逃げるみたいに帰ったから、
ちゃんと食べたのかはわからなかった。

……

改めて、建物を確認する。
燃え跡はある程度片付けられて、天井もすっかりなくなっていた。
火事でなくなったわけではなく
後片付けのために一度ぜんぶなくしてしまうのかもしれない。

当然、花はひとつも残っていない。よかった。
何の花が燃えたのかもわからない。
彼が話した花たちのことは、ついに、ひとつの名前も覚えることはなかった。

ただ、なんとなくこの辺にこの色があったとか、そういうのを覚えていた。
今は何もないけど。そう、なにもない。なにもなくした。私が。

「……帰、ろう……」

そう口に出して振り返りかけた時。

「あ…っ！？」

何かにぶつかられ、ドンと強い衝撃を受ける。
視界がぐるり。回った感じがした。地面に体を強かに打ち付けた。
息が止まり、声が出ない。

何が、何が起きた？

「――お前が！！　お前がここをこんなにしたんだな！？」

咳込みながらも、なんとか目を開ける。
知らない若い男がいた。怒っているのが明白な。

「見てたぞ！　さっきもお前が花燃やしてたの！
　あの気味悪い色の火、その恰好……。
　アイツは騙せたかもしれないけど、バレバレなんだよ！」

胸倉を掴んだまま、こちらに向かって叫んでいる。

見られていたのか……。
この言い方からして、きっとあの花屋の知り合いか何かだろう。
ここまで怒っているのを見るに、もしかすると彼が言っていた
幼馴染なのだろうか？

店が燃えてしまった以上、捕まると厄介なことになってしまう。
不用意に近付かなければよかったと、後悔した。

「だ……だか、ら、何なの、ですか？
　花、なんて、燃やされて当然、なのです。
　騙されるほうが、悪いの、です……っ」

挑発。殴るなり何なりさせて、隙を見て逃げるしかない。
掴む力が強まり、背中が地面からわずかに離れる。

しかし、まだ殴ってくる気配はない。何をしている？
男が口を開く。

「開き直ってんじゃねえよっ！
　なんで……あんなに頑張ってたのに、お前みたいな
　頭のおかしい奴のせいで台無しにされないといけないんだ……」

「知ってんのかよ、あいつがどうしてるのか！
　今はもう、花も見たくないってさあ……！
　そんだけの事したんだよお前は！」

──なんだ。
うまくいったんじゃないか。

「だから言ったんだ、誰でも信用すんなって」
　俺と違って、人の事ばっか気にする奴だったから……」

「あいつんとこ、父親がいなかったんだ。
　だから母親と二人で働いて……やっと報われたのに」

「昔っから植物が好きだった」

「花が──」

「──」

うるさい。

　『母親』　『いなくなった父』　　『死んだ恋人』
　　　『遺された』　『約束』　『貧しい家』　『夕焼け』
『思い出の』　『恋心』　『光』　　『宝物』　　『天使』
　　　　『別れ』　『花束』　『殺された』　『口づけ』
　『永遠』　『星』　『天国』　　『願い』　　『歌声』
　　　　　　『祈り』　　　『愛』　　　『死』

どうでもいい。
うるさい。

どれもこれも、もう見た。もう壊した。
同じような話ばかり。
花に込められた物語ごと　燃やしてきた。

だというのに、それ以上に咲いていく……
世界中で息をするように。壊しても壊しても壊しても。

それは、お前たちがいるからじゃないのか？

「――……。」

叫び声。
叫び声。
叫び声……。

花って
こんな風に苦しんでたのか。

拘束が解けた。
立ち上がる。いつものように　炎を見下ろす。

「……は、は。
　花じゃなくても　燃やせるじゃない、ですか」

それとも　これも花だったのかな？
そうかもしれない。違いはないのかもしれない。
だって名前も知らないし、誰なのかも知らない。
ただの、誰かの大切なもの。
きっとそうだ。

そんなことより　早く逃げよう。
これだってきっと褒めてもらえる。
『よくやった』と。撫でてもらえるはずだ。

考えない。
もう、考えないぞ。

なにも。

	パーティメッセージ

メッセージはありません。

	メッセージ

PNo.544 カーラ

からのメッセージ：

　【蒸かし芋の写真が添付されている】

『この写真を1分以内、1000人に送らなければ
　あなたに人面芋の呪いが降りかかります』

　差出人不明の、おおよそ実現不可能なメッセージ付きだ。
　ちなみに人面芋は人面の芋。

	青い鳥メッセージ

メッセージはありません。

	参加コミュニティ

コミュニティNo.89 花が咲いている場所

で、1人の発言がありました。

コミュニティNo.294 フランメ寮のとある一室

で、0人の発言がありました。

コミュニティNo.89 花が咲いている場所

で、1件発言しました。

	アイテム

シーリゥはアイテムNo.1 マジックキャンディを掲げた！　
周囲にほんのり美味しそうな匂いが漂った。

シーリゥは海鮮たっぷりパスタセットを食べた。

海の恵みを惜しげもなく使い、エキスたっぷりのスープにパスタをくぐらせている。
パン、サラダ付き。

素早さが増加した！

	魔法学園の声

オークX
「ふう……今日も花壇の花たちは綺麗に咲いているだな」

オークX
「オラで出来ることは少ないけんども……
　せめて学園内は綺麗に保っておきたいだなぁ……」

学園長
「いつも精が出るね、ご苦労。
　良い心得だ」

オークX
「うお、学園長だか。
　学園長のいるこの学園を綺麗に保つのがオラの役割だ」

学園長
「……そうか。
　君たちオーク一族には……長く世話になっているよ」

オークX
「それは、オラたちもそうだよ
　だからこそ、オラは一族の一人として尽くすだよ」

オークX
「……だけんども、まさか模擬戦とはいえんども、
　生徒全員と戦うとは思いもしなかっただなぁ……」

学園長
「ははは、いやぁ、君たちは特に丈夫だし、ねえ。
　ちゃんと手当もつけるから安心してくれよ」

オークX
「それは、ありがたいだけども……
　ちょっとびっくりしただよ」

学園長
「ちょっとなのか……」

	通常戦闘

なかよ死♡			遺跡の魔物たち
	PNo.214 シーリゥ	VS		土くれゴーレム
	PNo.544 カーラ	VS		土くれゴーレム

	探索

探索中. . .
シーリゥはSCを230、TPを13手に入れた。

	風紀戦闘

なかよ死♡		極楽ビビッドストリングス
	PNo.214 シーリゥ		PNo.381 モイ
	PNo.544 カーラ		PNo.790 サキ

	訓練

訓練を1回選択！
シーリゥは運命力が10増加した。
シーリゥは運命力が10増加した。
シーリゥは素早さが9増加した。
シーリゥは素早さが9増加した。
シーリゥは素早さが10増加した。

スペルNo.5 全部燃やすをショップNo.2009 攻撃列化で調律！(TP-1)(SC-100)

スキルNo.3 燃やすの威力が 10 増加！
スペル使用後に[HP減]追加

スキルNo.3 燃やすの威力が 11 増加！
スペル使用後に[HP減]追加

スキルNo.3 燃やすの命中が 5 増加！
スペル使用後に[HP減]追加

スキルNo.3 燃やすの威力が 12 増加！
スペル使用後に[HP減]追加

スキルNo.3 燃やすの威力が 13 増加！
スペル使用後に[HP減]追加

スキルNo.3 燃やすのSP消費量が 5 減少！
射程が 1 減少！(TP-1)

スペル名が燃え尽きろに変化！

スペルNo.5 全部燃やすをショップNo.2018 猛毒付与で調律！(TP-1)(SC-100)

新スペル開発！

全部燃やすは新スペルとして承認された！
スペル名：全部燃やす

スキルNo.5 全部燃やすのSP消費量が 1 減少！
威力が 9 減少！(TP-1)

スペル名が毒焔に変化！

武器花燃魔法を攻撃力強化！
花燃魔法の攻撃力が 19 上がった！(TP-1)

防具ぬののふくを防御力強化！
ぬののふくの防御力が 4 上がった！(TP-1)

装飾不気味な模様を MHP強化！
不気味な模様の MHP が 50 上がった！(TP-1)

魔法武器花燃魔法の命中力が 10 上がった！(TP-1)

	シーリゥ
	「これでもっと、燃やすの、です！」

	目的の決定

	次回予告

なかよ死♪			遺跡の魔物たち
	PNo.214 シーリゥ	VS		遺跡のカニ
	PNo.544 カーラ	VS		苔スライム

	次回朝練予告

なかよ死♪			ナトゥア（偽）とアトゥ
	PNo.214 シーリゥ			PNo.474 ア・ナトゥア・ニナ・ノルナナドゥ・ヌァイ
	PNo.544 カーラ	CHEER	CHEER	PNo.715 アン・トゥア・ニナ・ノルナナドゥ・ヌァイ

	次回風紀戦闘予告

不　良　行　為