 | 後期学園生活 6日目 |
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| Diary |
「女の子、ですか？」
「うん」
青年は短く答えつつもしっかりとした足取りで、草木を掻き分けながら伊織の前を歩く。
あの後、伊織の無事を確かめた青年は人探しの最中だからと言って１人歩き出したのだった。しかしその方向は、先ほど伊織が得体の知れない少女と遭遇したあの場所と同じ方角だった。今思えば、伊織に出会う前から彼はその方角に向かって歩いていたのだろう。伊織は一応その青年を止めようとは思ったのだが、一般人にその根拠を理解してもらうには奇異すぎる。何より伊織自身が、何が危険かもまだ明確にはわかっていないのだ。仕方がなく、心細いからという理由で彼に同行する事になった。何かあった場合は、幻術で彼の視界を眩まして事が終わった後に誤魔化せばいいこと。
「８歳ぐらいの女の子でさ、おかっぱ頭の。キミみたいに着物着てるんだけど、見てないかな？」
やっぱり、と心の中で呟く。
伊織はそれを軽く誤魔化しながらも、この青年とあの少女の関係を推測するため思考を巡らせる。だが僅かな可能性すら思い浮かばず、思考の袋小路に迷い込んでしまった。どう見ても、彼は街の風景に違和感なく混じっている一般人だ。怪異と関わっているなど想像もできない。
そうして悩んでいるうちに、至極簡単な事に気付いた。聞けばいいのだ、本人に直接。
「あの、その女の子とどういう関係なんですか？」
少々ストレートすぎたか、と発言してから気付いたが時既に遅し。なんとかフォローしようかと必死で考えていると、前を歩いている青年は特に気分を害した風もなく、首だけこちらを振り返って小さく微笑んだ。
「妹だよ。義理のだけどね」
「義理の？」
「うん。あ、でも誤解しないで。別に複雑な事情があるわけじゃないから」
聞き返した伊織の言葉にそういったものを感じたのか、もしくは人にその少女との関係を語った時の常套句になっているのか、さらりと付け加えてくる。確かにその言葉には悲壮感はなかった。
その後、会話はばったりと止まってしまった。伊織と彼には共通した話題もない、ほんの数分前に偶然であった間柄なのだ。相当お喋りな人間でもない限り会話はあまり続かない。
それでもやはり会話のないこの空気はどこか居心地悪いと必死に会話を探していると、青年の足が急に速まった。
「お〜い、千影！」
声を張り上げながら、自分の存在を主張するように上げた手をブンブンと振っている。
既に駆け足になっている青年の肩越しに向かう先を覗き見た伊織は、その光景に思わず緊張する。青年が今駆け寄ろうとしている存在こそまさに、伊織が遭遇した得体の知れない瞳を持つ少女だった。
「あ……」
危ない、という言葉を必死に飲み込む。自分でも確証を持たない内容を忠告してどうなるのか。
不安を抱えながらも伊織は彼の後を追って足を速めた。何かが起きた場合、すぐに対応できるようにと。
そうこうしているうちに、青年は少女の下へ辿り着き、背を向け歩いている彼女の正面に回りこんでいた。
「大丈夫か、千影？」
少女の両肩に手を置き、軽く揺すった。
その瞬間伊織は我が目を、いや自分の感覚を疑った。青年に声を掛けられた直後、少女の身体を包んでいた違和感があっさりと消失したのだ。
「……あれ？ お兄ちゃん？」
聞こえてきたのは、少女のものらしきあどけない声。まだ少し舌足らずな、年相応の鈴を転がすような可愛らしい声音だった。
「……ここ、どこ？」
少し呆けた声を出しながら周囲を見回す、千影と呼ばれた少女。彼女の瞳は、すぐ後ろから駆けてきた伊織に留まった。
一瞬ビクッと身を竦める伊織。しかし少女の瞳は先ほどの得体の知れないモノではなく、見知らぬ場所で見知らぬ他人を見つけた時の、年相応に少し脅えた瞳だった。
「ここは裏山だよ、千影。それとあのお姉ちゃんは、一緒に千影を探してくれた人なんだ」
少女の視線の意味を即座に理解したのか、青年は二つの質問を続けて答える。
本当は少女の捜索を手伝っていたわけではないのだが、今の少女にはそう言った方が安心させれると判断したのだろう。何か言おうと思考を巡らせていた伊織は呆気に取られながらもその意図を理解して青年に向かって軽く頭を下げた。
「ありがとう、お姉ちゃん！」
その会釈を勘違いしたのか、それとも彼と一緒に自分を探していたことに対する感謝か、こちらに体ごと向き直った少女は切り揃えられた髪を跳ねさせる勢いでしっかりと頭を下げてきた。
「あ……う、うん」
その少女の反応にどう答えていいのかわからず、曖昧な返事を混ぜて再びこちらも頭を下げる。
そんなやり取りをしている間に、青年は少女の手を握ってこちらに歩き出していた。
「さ、もう帰ろう、千影。早く帰らないと学校に間に合わないよ」
「うん！ ごめんね、お兄ちゃん」
自分をここまで探してきてくれた兄に対する感謝を忘れていない辺り、実にしっかりした女の子だ。
そのまま伊織はその兄弟に付き添い、山を降りた。さすがにあの森の中で別れては色々と不味い部分はある。彼が最初に出会った時にそれに対して聞いてこなかったのが幸いだったのだが、二度目はさすがに不味いだろう。
山を降りた後、ある程度進んだところで伊織は彼らと別れた。結局、少女の正体を何も掴めないままに。
| Message |
特派員Ｓ(838)からのメッセージ
特派員Ｓ「初めての人、はじめまして。久しぶりの人、お元気ですか？なんでこんな中途半端なタイミングでとか、遅すぎとか思う人、ごめんなさい。ついでにコピペでごめんなさい。月迷風華所属、シーダ・スタンダードだ」
特派員Ｓ(838)からのメッセージ
特派員Ｓ「史上最大級に使えない兄貴とかお荷物的存在とか巷で密かなブームだが、懲りずに頑張るオチ担当ってことで一つよろしく！気軽に好きな呼び方で呼んでくれ」
| Quick Action / etc |
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休憩により自分と手下のHP・SPが 25 ％回復しました！
現在の大乱戦チームメンバー
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| Party Message |
黒マント「貴様らか、我が傀儡はこれからも我の為に尽くし・・・ハッピーうれピーよろピくね〜」
| 学園自治組織『月迷風華』 Group Message |
『約束』の楓(667)からのメッセージ
『約束』の楓「今日は少し厳しいデュエル戦です。皆も余裕があれば見学にどうぞ。」
| 宮神学園極大権限保有最上級生徒会・所属メンバー (Before) |
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| Character Data (Before) |
| ENo.203 伊織 | |||||||
| HP | 1133 / 1133 | 1 | 漲溢1 | 場所 | E2 ［特殊LV1］ | ||
| SP | 249 / 279  | 2 | 終幕3 | 技 | 使用可能技一覧 | ||
| NP | 5 | 体格 | 75 | 3 | 幻術10 | 参 加 団 体 | |
| CP | 40 | 敏捷 | 90 | 4 | 魔術10 | 0 | 極 上 生 徒 会 |
| PS | 430 | 器用 | 75 | 5 | 1 | 学園自治組織『月迷風華』 | |
| 業 | 0(0) | 魔力 | 164 | 6 | 2 | ||
| 連勝 | 1 | 魅力 | 75 | 7 | 3 | ||
| 総CP | 176 | 生命 | 86 | 8 | ――― | 4 | |
| 単位 | -1 | 精神 | 117 | 9 | ――― | 5 | |
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 | イベント戦闘 |
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宮神学園極大権限保有最上級生徒会 所属 † V S †
ワンゲル部員
暴れ鶏 
Enemy |
伊織「避けられぬ戦いならば、仕方ありません。」悠羽菜「なんだか久しぶりだわ、自分の身体動かすのは」
ワンゲル部員「負けるかァッ！！」暴れ鶏「クエェェッ！」
BATTLE START!!
非接触フェイズ
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暴れ鶏の攻撃！
暴れ鶏「クエェェッ！」オーバーヒート！！1
暴れ鶏の物理ATが上昇！
暴れ鶏の魔法ATが上昇！
暴れ鶏のSPDが上昇！
暴れ鶏「クエェェッ！」デアデビル！！2
暴れ鶏の物理ATが上昇！
暴れ鶏の魔法ATが上昇！
暴れ鶏の物理DFが低下！
暴れ鶏の魔法DFが低下！
悠羽菜の攻撃！
悠羽菜「…っ、おいで、草！」萌えろ！！
歩行雑草を召喚！
歩行雑草「モッサァァァァ―――ッ！！」悠羽菜のSPが44減少！
サモン・ドライアドはSP不足によりキャンセルされた！
非接触フェイズ
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伊織の攻撃！
伊織「まずは先制攻撃です。」プレリュード！！
ワンゲル部員の物理DFが低下！
ワンゲル部員の魔法DFが低下！
暴れ鶏の物理DFが低下！
暴れ鶏の魔法DFが低下！
非接触フェイズ
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伊織の攻撃！
伊織「もう一回です。」ホーミングミサイル！！
ワンゲル部員は攻撃を回避！
非接触フェイズ
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戦闘フェイズ
伊織の魔攻LV1
伊織の魔法ATが上昇！
ワンゲル部員の活力LV1
ワンゲル部員のMHPが上昇！
ワンゲル部員の物防LV1
ワンゲル部員の物理DFが上昇！
暴れ鶏の命中LV1
暴れ鶏の物理HITが上昇！
暴れ鶏の魔法HITが上昇！
暴れ鶏の回避LV1
暴れ鶏の物理EVAが上昇！
暴れ鶏の魔法EVAが上昇！
TURN 1
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暴れ鶏の攻撃！
歩行雑草に380のダメージ！
伊織の攻撃！
必殺技が発動！
伊織「威力を込めて……放出！」桜 花 絢 爛！！
ワンゲル部員に241のダメージ！
暴れ鶏は攻撃を回避！
ワンゲル部員の攻撃！
ワンゲル部員「特攻ッ！」パワフルタックル！！2
クリティカル！
歩行雑草に449のダメージ！
悠羽菜の攻撃！
暴れ鶏に134のダメージ！
暴れ鶏の攻撃！
クリティカル！
歩行雑草に446のダメージ！
暴れ鶏「クエェェッ！」歩行雑草「モッサァァァァ―――ッ！！」歩行雑草が倒れた！
TURN 2
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暴れ鶏の攻撃！
伊織に384のダメージ！
伊織の攻撃！
伊織「威力を込めて……放出！」ホーミングミサイル！！
暴れ鶏に363のダメージ！
ワンゲル部員の攻撃！
伊織に294のダメージ！
悠羽菜の攻撃！
暴れ鶏に145のダメージ！
暴れ鶏の攻撃！
悠羽菜に379のダメージ！
伊織の攻撃！
ワンゲル部員に227のダメージ！
ワンゲル部員の攻撃！
ワンゲル部員「特攻ッ！」チャージ！！1
伊織に404のダメージ！
TURN 3
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暴れ鶏の攻撃！
テリブルタッチ！！3
伊織に445のダメージ！
暴れ鶏「クエェェッ！」伊織に 自滅LV0 を付加！
悠羽菜の攻撃！
ワンゲル部員に152のダメージ！
伊織「ちょっと、危ないですね……。」伊織の自滅LV0
伊織のHPが26減少！
伊織の攻撃！
伊織「目標はあそこ。お願い。」マジックボム！！
ワンゲル部員に276のダメージ！
暴れ鶏は攻撃を回避！
暴れ鶏の攻撃！
テリブルタッチ！！3
伊織は攻撃を回避！
ワンゲル部員の攻撃！
ワンゲル部員「特攻ッ！」チャージ！！1
伊織に435のダメージ！
悠羽菜の攻撃！
暴れ鶏は攻撃を回避！
伊織の自滅LV0
伊織のHPが26減少！
伊織の攻撃！
ワンゲル部員に251のダメージ！
暴れ鶏の攻撃！
伊織は攻撃を回避！
伊織「ああ、すいません……。」伊織が倒れた！
悠羽菜「黒曜、静月、踏まれないように避難させたげてー」
TURN 4
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ワンゲル部員の攻撃！
悠羽菜に298のダメージ！
暴れ鶏の攻撃！
悠羽菜に354のダメージ！
悠羽菜「なんか疲れたー…」悠羽菜の攻撃！
ワンゲル部員に143のダメージ！
暴れ鶏「クエェェッ！」暴れ鶏は悠羽菜を魅了した！
暴れ鶏の攻撃！
悠羽菜に386のダメージ！
暴れ鶏「クエェェッ！」ワンゲル部員の攻撃！
悠羽菜に319のダメージ！
悠羽菜は魅了されている！
（悠羽菜の魅了の効果が消失）
悠羽菜「ありゃ、ちょっちリハビリにはきつかったかな？」悠羽菜が倒れた！
ワンゲル部員「鍛え方が違うのだよ鍛え方がッ！！」暴れ鶏「クエェェッ！」
戦闘に敗北した・・・
単位を 1 喪失！
| Normal Action / etc |
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ラム肉(521)をパーティに勧誘しました。
魔力 が 22 上昇しました。(- 16 CP)
疲労に効く大豆 を買いました。(- 100 PS) CPが 34 増加しました！ NPが 1 増加しました！ 悠羽菜(1185)を同行者に指定しました。
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| Shout!! |
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たくさんの叫びが聞こえてきます。 |
| Event |
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音楽室の方が騒がしい。 「い・・・、いけませんよ・・・そんな一斉に・・・。順番です、順番っ！」 音楽室には音楽教師のメイリンが、そして彼女を囲むようにして怪しげな楽器が浮んでいる。その周りには多くの学生が倒れている。 「それでは・・・・・・次は貴方です、よろしくお願いしますね。・・・何か決め台詞言わないと戦う気分になれませんよね。えぇと・・・。」 そう言って彼女がこちらを指差すと、楽器達もこちらを向いて妙な威圧感を漂わせる・・・ 「ひ・・・弾き殺して差し上げますねっ！」
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| イベント戦闘予告 |
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宮神学園極大権限保有最上級生徒会 所属 † V S †
メイリン
 カオスフルート カオスドラム カオスタンバリン
音楽の時間です |
| 宮神学園極大権限保有最上級生徒会・所属メンバー |
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| Character Data |
| ENo.203 伊織 | |||||||
| HP | 827 / 1151 | 1 | 漲溢1 | 場所 | E2 ［特殊LV1］ | ||
| SP | 221 / 301 | 2 | 終幕3 | 技 | 使用可能技一覧 | ||
| NP | 6 | 体格 | 75 | 3 | 幻術10 | 参 加 団 体 | |
| CP | 40 | 敏捷 | 90 | 4 | 魔術10 | 0 | 極 上 生 徒 会 |
| PS | 330 | 器用 | 75 | 5 | 1 | 学園自治組織『月迷風華』 | |
| 業 | 0(0) | 魔力 | 208 | 6 | 2 | ||
| 連勝 | 0 | 魅力 | 75 | 7 | 3 | ||
| 総CP | 210 | 生命 | 86 | 8 | ――― | 4 | |
| 単位 | -2 | 精神 | 117 | 9 | ――― | 5 | |
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