| 後期学園生活 3日目 |
| Diary |
―――繰り返し、その物語を語ろう
過去を繰り返しても、何にもならないと言う人もいるかもしれない。
でもボクと彼女の出会いについて、僕はもう一度語る為日記を開いている。
これが始まりであり、彼女とボクの関係の全てだからだ。
既に耳にした人もいるだろう。でもあえてもう一度――この物語を。
================================
ボクの名はオスカー。
物語記録者(レコードホルダー)だ。
ボクはこの世界のありとあらゆる場所に存在する。
ボクはこの世界のありとあらゆる場所に行く事ができる。
そしてボクは、この世界のありとあらゆる物事を見聞きする事が出来た。
…その代わりに、ボクはそうして知った全ての事を語り続け、記録し続けねばならない定めにある。
ボクは物語記録者だ。
ボクはずっと、世界を記録し続け…世界の傍観者であり続ける。
それがルールであり、ボク自身ずっとそうやってすごすものだと…そう思っていた。あの雪の日までは。
薄汚れた少女が差し出した手。
それを掴んだ時、ボクの運命の歯車は回り始めたのだ…
==================================
ボクは世界を傍観している。
手元さえ見えない真っ暗な部屋。
石造りの其処には窓も無く、そこにいるのはボク一人きりだった。
たいして大きくも無い部屋の中央には巨大な機械がその存在を主張し、彼がこの部屋の主人である事を物語っている。
ボクはいつものように、静かに唸り声を上げるその世界観察機械(レコーダー)という名の大きくて複雑な顕微鏡を覗き込んでいた。
するとふと、何かに呼ばれたような気がした。
(なんだろう今の感覚は。気のせいだろうか…)
一度顕微鏡のレンズから目を離した後、もう一度覗き込む。
すると キラッ となにかの光が目に飛び込んできた。気のせいじゃなかった、あれだ。ボクを呼ぶのは。
ボクは意識をとばし、世界に入っていく。
==================================
瞬間、ボクは雪の上に立っていた。
さっきまで顕微鏡で覗いていた風景がボクの周りに広がる。
視界には一面の白。
朝方から振りつづけたであろう雪が敷き詰められている。
嗅覚には火薬の匂い。木と肉の焼け焦げる匂いが充満する。
村は焼け落ちていた。
戦いに巻き込まれ、為す術も無く踏み潰されていた。
(―――戦争か…)
プロペラ戦闘機のローター音も銃声も今は遠く響くだけ。既に戦場は移動したようだ。
生存者なし。もしくはとっくに避難した後なのか…
いずれにせよこの雪景色を包む沈黙を破るのは、燻る炎に湿った木がたまに弾ける時くらいなものだった。
―――静寂。
ボクは急に、たまらなく寂しくなった。
ありとあらゆる場所に行く事が出来るのに、この世界に関わる事は出来ない…。
たとえボクがすぐ傍にいたとしても、人はボクに気付かないだろう。
誰もボクに触れられず、ボクの声も聞けない。ボクが物語記録者、即ち世界の傍観者だから。
(いつまで、いつまで続ければ良いのだろうか…こんな光景をいつまで見続けなければならないのか…)
その時、光が再び瞬いた。
ハッとして目をやると、其処には異様な光景が広がっていた。
この真っ白な景色の中に、まるで墨を垂らしたかのように幾つもの黒い”染み”が存在したのだ。
それは村の一角、雪がこんもりと盛り上がっている個所の周りに集まり蟠っていた。
一つ、二つ、…いやもっとだ。
その”闇”たちは経文のような判別不能な不気味な唸り声を上げながら足元の雪を侵していく。
黒く、黒く。雪は黒に侵され消滅していく…!
そして雪の下から何かが姿を現す。…女の子だ。
ボクの中に唐突に何かがこみ上げてきた。なんだろうこの気持ちは…初めて感じるこの衝動はたぶん…怒りだ!
あの”闇”は邪悪だ!この世界を侵そうとする”悪”なのだ!と何故か確信していた。
気付くとボクは大声を上げて両腕をぶんぶん振り回しながらその”闇”たちに突進していた。
世界に何の影響も及ぼせないはずのボク。それなのに”闇”はまるで怯んだかのように次々と姿を薄れさせ、霧散していった…。
不意を突かれて逃げ出したのか…それとも彼らも”この世界の者でない”のかも知れない。
ともかくその時ボクは必死だったのでそんな事は少しも疑問に思わなかったのだ。
ボクは彼女覗きこむ。
そう、覗き込んだだけだ。何度も言うが、ボクは彼女を助ける事は出来なかった。
ボクは傍観者だからだ。僕は彼女に触れる事も出来ないのだ。ただ見守るしか術は無かった。
必死で声をかける。聞こえないと分っていても…。
…薄汚れた少女だった。
痩せ細り傷だらけな様子は、彼女の人生が決して平穏ではなかった事を示していた。
銀色の髪は―梳いてくれる者も居なかったのだろうか―絡まり解れ、鈍く輝くだけだった。
身体は冷え切っていて、もうその命が長くないと思わせた。
その時また、あの光が煌いた。
眩しくて目を開けていることが出来なかったが、危険は感じなかった。
あの”闇”とは正反対に神々しく、暖かかった。
声が聞こえてきた。
========================================
『お願いがあります…』
『物語記録者(レコードホルダー)よ、この幼子を導いてあげてください。彼女が他人(ヒト)を愛す事が出来るように…』
『守護者(キーパー)よ、冷え切ったこの娘に他人(ヒト)の暖かみを教えてあげてください。彼女が心から笑う事が出来るように…』
『それが世界を救う鍵となる…この娘が…か…ぎ…』
========================================
光は消え声も途絶えた。
するとどうだろう。これが奇跡というものだろうか…花が。
花が咲き始めたのだ。
みるみる雪が溶けていき。この銀の髪の女の子を中心に色とりどりの花が咲き乱れていく…!
(これは一体…? 夢?…なのか?)
咽返るような花の匂いの中、青白かった彼女の頬に赤味が差す。
「ん、ぅん…」
目覚めようとしている。まさか…さっきまで死人同然だったのに…
そして花畑の中で、彼女はゆっくり目を開けた。
――真紅の瞳。
彼女が目を開いたその瞬間、花畑は消えうせていた。
そこには元の雪景色が広がっているだけだった。春のような暖かさもまるで夢のようになくなってしまった。
(『まだ、です。これは可能性…彼女の未来の一端…心なさい。彼女は冬をも喚べるのですから…』)
それがボクがその声を聞いた最後だった。
鍵とは何だろう。世界を救う…?この女の子が?
ボクは彼女をじっと見つめる。その印象的な紅い瞳以外、特に変わった所は見受けられないように思えた。
しかし…
「キミが世界を救うのかい…?」
ボクが一人言を言うとなんと彼女は顔をあげボクのほうを見たのだ。
一瞬ドキっとした。まさか…偶然だろう。ボクの姿を見ることは出来ないはずなのだ。
あの声には悪いけど、僕に出来る事はありそうに無い。
ボクが背中をむけ立ち去ろうとすると…それは起こった。
彼女は小首を傾げ、ボクのほうに手を伸ばしたのだ。
そのボクはどうかしていた。まるで背中に電流が走ったかのような衝撃。
頭の芯が痺れていた。
あるはずが無い事なのに…たまたま彼女は虚空に向かって手を伸ばしたのだ。そうに決まっているのに…
ボクは意識せずそれに応えていた。
彼女の手を取る。彼女の小さな手のぬくもりが、伝わってきた…。
(ボクに世界に関われというんですね…)
それが、ボクが傍観者を辞めた日。
雪の中、戦場の片隅で、僕と彼女が出会った日。
彼女の名はルーシファー。銀の髪の悪魔。ボクの天使。
=======================================
あれから一年。
しつこい追手から逃れる為、ボクは彼女をある学園に隠した。
その学園で今日、後期の授業が始まろうとしていた。
| Message |
ドウセツ(914)からのメッセージ
ドウセツ「よぅ、C/T2−Hだ、よろしくな」
ドウセツ「通称、ドウセツでいいや」
ドウセツ「というか、いきなり必殺技発動か・・・喜ぶべきか悲しむべきか」
要「宜しくね」
マーガス(937)からのメッセージ
マーガス「とりあえず挨拶させてもらうで!ちょいと記憶喪失気味のマーガスやよろしくやでー」
ケーニッヒ(1056)からのメッセージ
ケーニッヒ「彷徨える方と… これまた、かわいらしい方ですね。ルーくんで呼んでもいいですかな?幼き未来あるルーくんの前途に加護あらんことを…」
ルシュ(1133)からのメッセージ
ルシュ「オスカーさん、ルーさん、こんにちは。また、よろしくおねがいします(ぺこり」
ミーア(1193)からのメッセージ
ミーア「やほ〜、エルフの錬金術師、ミーアです。」
ミーア「本プレイでもヨロシク〜☆」
| Quick Action / etc |
参加団体No. 1 として 精霊研究会 に参加しました。
参加団体No. 2 として 魔女夜会 に参加しました。
参加団体No. 3 として 神学研究会 に参加しました。
参加団体No. 4 として Rainbow Dream に参加しました。
|
| Group Message |
精霊研究会 に対するフレア(2)からのメッセージ
フレア「そろそろいいかな…団体「精霊研究会」へのご参加ありがとうございますー、大きな活動…は未定ですがじっくりと確実に、と…よろしくお願いします(..)゛」
| 第650パーティ・所属メンバー (Before) |
|
ルーシファー(650) 過激1 侵食1 精霊10 忍術5 現在地 G5
|
|
| Character Data (Before) |
= Profile =
| 種族 | 人間…なのだろうか | 性別 | 女の子だ | 年齢 | よく分らないが、12は超えていないだろう |
ボクの名はオスカー。 物語記録者(レコードホルダー)だ。
ボクはありとあらゆる場所に存在し、あらゆる場所に行く事ができ、あらゆる物事を見聞きする事ができる代わりに、 全てを語り、記録し続け無くてはならない定めにある。
ボクはずっと、世界を記録し続け、世界の傍観者でありつづける。 それがルールだ…そう思っていた。あの時までは。
あの日,彼女が差し出した手を掴んだ時、ボクの運命はまわり始めた。
『この女の子を導いてあげてください。彼女が人を愛せるように』 『この娘に人の暖かみを教えてあげてください。彼女が笑う事が出来るように』 『それが世界を救う鍵となる…』
光の中で誰かに託された言葉。
彼女は心は冷え切っていて、まるで人形のよう。 赤子のような彼女を一人前の人間に育て上げねばならない。まさかボクが赤ん坊を育てる破目になるなんて!
でも今、一人ぼっちだったボクの手を、彼女は確かに握っている。 この暖かな温もりだけは真実だと信じられた。 |
|
|
No | アイテム名 | 種類 / 強さ / Grade / 効果1 / 効果2 | 装備
|
|
1 | 駄木 | 植物 / 0 / 2 / なし / なし |
|
2 | 割れた鏡parallel | 魔石 / 7 / 3 / なし / なし | 武器
|
3 | 制服 | 防具 / 10 / 2 / なし / なし | 防具
|
4 | 胸章 | 装飾 / 10 / 2 / なし / なし | 装飾
|
5 | 腕 | 植物 / 0 / 1 / なし / なし |
|
|
| イベント戦闘 |
オスカー「ルーシファー、よく聞いて。避けられない戦いでもやりすぎは禁物だよ。」
ルーシファー「ミんな…シんじゃえ…」
歩行雑草「モッサァァァァ―――ッ!!」
BATTLE START!!
非接触フェイズ
[列]名前 | HP/MHP | SP/MSP
|
[後]“ルビーアイ”ルーシー | 1092 / 1092
| 229 / 229
|
|
|
|
[前]歩行雑草 | 683 / 683
| 110 / 110
|
|
“ルビーアイ”ルーシーの攻撃!
“ルビーアイ”ルーシー「シねぇ…! 天の風 地の風よ! 百万の剣となり矢となりて…
吹け(ブローサ)!陣風竜(イルドラーク)!!」
カマイタチ!!
歩行雑草に106のダメージ!
歩行雑草に125の風属性ダメージ!
歩行雑草に111のダメージ!
歩行雑草に125の風属性ダメージ!
歩行雑草は攻撃を回避!
“ルビーアイ”ルーシー「あう…」
戦闘フェイズ
TURN 1
[列]名前 | HP/MHP | SP/MSP
|
[前]“ルビーアイ”ルーシー | 1092 / 1092
| 117 / 229
|
|
|
|
[前]歩行雑草 | 216 / 683
| 110 / 110
|
|
“ルビーアイ”ルーシーの攻撃!
歩行雑草は攻撃を回避!
“ルビーアイ”ルーシー「あう…」
歩行雑草の攻撃!
歩行雑草「モッサァァァァ―――ッ!!」
スラッシュ!!2
“ルビーアイ”ルーシーに97のダメージ!
“ルビーアイ”ルーシーの攻撃!
歩行雑草に154のダメージ!
TURN 2
[列]名前 | HP/MHP | SP/MSP
|
[前]“ルビーアイ”ルーシー | 995 / 1092
| 117 / 229
|
|
|
|
[前]歩行雑草 | 62 / 683
| 95 / 110
|
|
歩行雑草の攻撃!
歩行雑草「モッサァァァァ―――ッ!!」
マジックミサイル!!1
“ルビーアイ”ルーシーは攻撃を回避!
“ルビーアイ”ルーシーの攻撃!
歩行雑草に164のダメージ!
“ルビーアイ”ルーシー「アははははは!シんじゃったよ? ミんな!シんじゃった!」
歩行雑草の攻撃!
歩行雑草「モッサァァァァ―――ッ!!」
スラッシュ!!2
“ルビーアイ”ルーシーに96のダメージ!
“ルビーアイ”ルーシーの攻撃!
歩行雑草に165のダメージ!
歩行雑草「モッサァァァァ―――ッ!!」
歩行雑草が倒れた!
“ルビーアイ”ルーシー「イたい…? クるしい…? ……ウらやましいな」
オスカー「(この娘に、他人の痛みをどうやって伝えたらいいんだ…)」
戦闘に勝利した!
100 PS、 0 CPを獲得!
“ルビーアイ”ルーシーは 新鮮な雑草 を入手!
BATTLE END.
| Normal Action / etc |
G6に移動しました。
F6に移動しました。
忍術 のLVが1上昇しました。(- 5 CP)
忍術 のLVが1上昇しました。(- 6 CP)
忍術 のLVが1上昇しました。(- 7 CP)
忍術 のLVが1上昇しました。(- 8 CP)
忍術 のLVが1上昇しました。(- 9 CP)
土遁の術 を習得!
†物語記録者【レコードホルダー】† の活動をしました!
魔力 が 1 上昇!
敏捷 が 1 上昇!
†物語記録者【レコードホルダー】† の活動をしました!
魔力 が 1 上昇!
敏捷 が 1 上昇!
CPが 32 増加しました!
NPが 1 増加しました!
ゲンさん(91)を同行者に指定しましたが断られました。
|
| Shout!! |
| Event |
| イベント戦闘予告 |
| 第650パーティ・所属メンバー |
|
ルーシファー(650) 過激1 侵食1 精霊10 忍術10 現在地 F6
|
|
| Character Data |
= Profile =
| 種族 | 人間…なのだろうか | 性別 | 女の子だ | 年齢 | よく分らないが、12は超えていないだろう |
ボクの名はオスカー。 物語記録者(レコードホルダー)だ。
ボクはありとあらゆる場所に存在し、あらゆる場所に行く事ができ、あらゆる物事を見聞きする事ができる代わりに、 全てを語り、記録し続け無くてはならない定めにある。
ボクはずっと、世界を記録し続け、世界の傍観者でありつづける。 それがルールだ…そう思っていた。あの時までは。
あの日,彼女が差し出した手を掴んだ時、ボクの運命はまわり始めた。
『この女の子を導いてあげてください。彼女が人を愛せるように』 『この娘に人の暖かみを教えてあげてください。彼女が笑う事が出来るように』 『それが世界を救う鍵となる…』
光の中で誰かに託された言葉。
彼女は心は冷え切っていて、まるで人形のよう。 赤子のような彼女を一人前の人間に育て上げねばならない。まさかボクが赤ん坊を育てる破目になるなんて!
でも今、一人ぼっちだったボクの手を、彼女は確かに握っている。 この暖かな温もりだけは真実だと信じられた。 |
|
|
No | アイテム名 | 種類 / 強さ / Grade / 効果1 / 効果2 | 装備
|
|
1 | 駄木 | 植物 / 0 / 2 / なし / なし |
|
2 | 割れた鏡parallel | 魔石 / 7 / 3 / なし / なし | 武器
|
3 | 制服 | 防具 / 10 / 2 / なし / なし | 防具
|
4 | 胸章 | 装飾 / 10 / 2 / なし / なし | 装飾
|
5 | 腕 | 植物 / 0 / 1 / なし / なし |
|
6 | 新鮮な雑草 | 植物 / 2 / 2 / なし / なし |
|
|
| Next Entry |