後期学園生活 22日目



基本行動宣言成功


Diary


 
   第21話「踏み出す一歩は、確実に目的に近づいている」 ― 後期学園生活21日目 ―


 生徒対教師の戦いは激しさを増し、第二の教師陣を突破し、単位の恩恵にあずかった者が続々と現れている。中には、もう既に第三の教師陣たちと戦っている者もいるらしい。伝説の棒人間、マイケルが第三の教師陣の一人として参戦、『マイケルだから……』と高をくくって挑んだ生徒たちは、パワーアップしたマイケルの圧倒的強さに、次々に倒れていっているらしい。
 後期が始まってかなり経ったが、生徒のほとんどは単位が二桁を突破している。そんな中、単位が未だに負の値を突き進んでいる可憐は、もはや絶滅危惧種と言っても良かった。
 ……危機感を感じていないといえば嘘になる。ただ、丁度いい機会というものを逃してしまった。まだかまだかとタイミングを計っているうちに、もう既に時遅し。気がつけばかなり時間が経ってしまっていた。
 最初のうちは、『まだ大丈夫だよね?』と自分に言い聞かせて、ずっと自分の魔力を磨いていた。しかし、それが裏目に出た。自分が置かれている危機的状況がここ数日ではっきりと露呈した。そのことにようやく気付いた可憐は、遅ればせながら、教師討伐に向かうことを決意した。
 もはや、第一の教師陣と相手する生徒なんて、もういない。既に第二の教師を突破した生徒にしてみれば、今、再び第一の教師陣と戦ってみると、楽に撃破できるだろう。しかし、可憐に哀れみの視線なんて関係ない。それがたとえ第一の教師陣であったとしても、可憐にとっては大きな仕事だから……。
 もう、この期に及んで、怖いとか何とか言ってられない……。


  ∽∽


 Xデーは三日後に据えた。この三日間は難敵との対決を出来るだけ避け、小石やら雑草やら、一般的に『雑魚』と呼ばれるものと相手をして、腕が鈍らない程度に動き、主に対教師の最終調整にあたることにした。
 最終調整と言っても、結構やることはある。だから、この三日間はただだらだらと過ごすのではなく、結構充実したものになるだろう……。

 まず最初に可憐が手をつけたのは魔石の改良だった。これまでは蒼光の聖環と濃灰の魔環の二つのバングルを腕に嵌めて戦闘を潜り抜けてきた。しかし、教師を相手にするのにはちょっと心細い。このままではいずれは限界点がくると思っていた矢先、昨日の戦闘でうぃっちから微光石を手に入れた。
 微光石……その名のとおり、微かに光っている。特に暗闇に置くとそれがよく分かる。さっきそれを枕元においてみたが、仄かに黄色く光り、周りをぼんやりと照らしていた。蛍光物質でも含んでいるのだろうか? とにかく、これが今まで可憐が手に入れてきた駄石の類とは違う事がわかる。
 可憐はどちらかというと手先は器用なので、料理とか裁縫とかは得意だった、だからそれを応用して魔石制作をすることは難しいことではない。可憐は押入れの奥から工具箱を取り出して、早速作業にとりかかった。
 戦闘では激しく動くので、魔石は重量のあるハンドアックス型やガントレット型より、軽量のリング型やバングル型のほうが使い勝手がいい。詠唱の際、胸元で指を組むので、ペンダント型やロザリオ型でもよいのだが、ロザリオのような強力なタイプを作成するだけに値する鉱石を手に入れた事が無いし、まだ未熟な可憐は高速詠唱は得意ではないので、魔石は腕にあったほうが間合いが取りやすい。
 可憐は、一度消した部屋の蛍光灯と机のスタンドを点灯させた。そして、研磨に適した工具を手に、微光石と格闘した。そして、約一時間後には、それらしい形になってきた。あとはそれをつやが出るまで磨き、皮膚に優しい構造に改造する。
 そうして作業に没頭しているうちに、いつの間にか日付は次の日になっていた。その頃にはもう完成に近い形になっていた。ただ、まだもう少し改良したいので、明日の――いや、日付を越えたので今日の、戦闘ではまだ使えない。だから今日はこれまでどおりの装備ですることになる。


  ∽∽


 昨日は遅くまで微光石と相手していたので、今日は少し寝不足である。しかしその分、相手を選ぶことにする。だから、今日は校門を素通りして、その裏手にある小高い山に行ってみる。
 山岳では、いろいろと嫌な敵と当たった記憶しか無いのだが、しかし”歩行小石”という、ビギナーズエネミーの代名詞のような敵がいる。否、転がっている。石合戦が行われるくらい有名な敵だ……。
 今日はそれを戦闘相手として据えることにしてみた。

 歩行小石を見つけるのはそのまま難しいことではない。謎の擬音と共に歩いているのがいればそれだ。
 ……それにしても、歩行系統の敵は謎の擬音を発するのが一種のステータスのだろうか……という話はともかく。
 可憐はしばらく付近を散策してみた。すると目当ての敵はすぐに見つかった。可憐は両腕に少しだけ力を込めた。じっと立ち止まって、距離及びタイミングを計る。
 そして、『今だ!』と思った瞬間、可憐は走り出していた。走りながら可憐は詠唱を開始する。静止詠唱に頼っているだけでは戦闘で辛いので、最近は移動詠唱の習得を目指していた。
 歩行小石との距離が絶妙の位置となったとき、可憐は一瞬だけ立ち止まって、力を解放した。反時計回りをしている、足元にある銀色の魔方陣の紋様が一層はっきりと浮かび上がった。
 可憐は一度腕を大きく広げる。今度はその手を胸元に持ってきて、何かを包みこむようにして手のひらを胸元に添えた。包まれるようにして置かれた手のひらの中心に一転の眩い光が現れたと思ったら、それがものすごい速さで膨張を開始する。そして、その光が敵目掛けて一瞬に伸びた。
 ……これは、すべて数秒間のうちに起こった。数多なる戦闘を経験してきた可憐は、詠唱速度も魔法精度も確実に上昇している。以前は、”マジックミサイル”一つとっても、荒削りだったが、今では”カマイタチ”を立て続けに詠唱できるまでになった。
 さて、歩行小石はというと、可憐の突然の魔法を受けて、本当に吹っ飛んだ。数メートル後ろに飛ばされる歩行小石。
 そして、可憐はそうしている間にも次の詠唱に入っていた。魔法のように精神力を消耗するものは、一時でも無駄に出来ない。魔力タンクのように、大量の魔力を持っている人であれば、力を抑えながらじりじりと追い詰める戦法も可能なのだろうが……。
 まぁ、可憐の場合は、少しでも早く戦闘を終わらせたいという想いからだろう。間髪いれずの詠唱を何度も試している。殊に、非接触での可憐の詠唱に移るまでの行動速度は相当早い。
 そうしているうちに、二発目のホーミングミサイルの用意が整った。可憐は、躊躇うことなく、小石に向かって魔法を繰り出す。


  ∽∽


 さすがは歩行小石。非接触で、たった二発で決着がついてしまった。それも可憐の圧勝という形で……。


========================================

閑話休題。

PLがリアルで修羅場に陥ったため簡易です。
それも、これまでに無いくらい簡易です。

ネタがないのもその理由ですが、それ以前に、現在一筋縄ではいかないことを抱え込んでいるため、時間がありません。
修羅場です、切羽詰ってます。
……そういう僕も、かなり焦っていまして、実は可憐と同じ状況にあります。
だから、今日の長編SSを読み返したとき、可憐の気持ちというのが改めてよく分かりました。


Message


フレア(2)からのメッセージ
フレア「無事に勝てましたよー、…ちょっと無駄遣いした気もしますが(・・;」

フレア「油断だけはしないよう…いっその事ノーダメージ勝利を狙ってみるとかも(w」

Quick Action / etc




武器に 幻想連珠 を装備しました。
自由に 蒼光の聖環 を装備しました。



精霊研究会 Group Message


フレア(2)からのメッセージ
フレア「やっぱり一般じゃ数値だせないか…」

“ルビーアイ”ルーシー(650)からのメッセージ
“ルビーアイ”ルーシー「セいれいじゃなくて、マせきあげちゃった…!」

まゆまゆ(673)からのメッセージ
まゆまゆ「お邪魔します〜。」

Amber HolinessAngel・所属メンバー (Before)



香坂可憐(887)
復活3 逆境3 魔術12 精霊15 命術10 召喚10
現在地 F6


Character Data (Before)


ENo.887 香坂可憐
HP3063 / 3282

1復活3場所F6 [山岳LV0]
SP722 / 722

2逆境3使用可能技一覧
NP21体格1143魔術12参 加 団 体
CP60敏捷1304精霊150天空眺望同好会
PS590器用1015命術101精霊研究会
0(0)魔力3346召喚102
連勝4魅力1147 3
総CP962生命1688―――4
単位-2精神2809―――5
= Profile =
種族人間
性別少女
年齢16歳

彼女を一言で形容すると「琥珀色の空」

少し大きめで、琥珀色の澄んだ瞳。
腰の辺りまで伸びる、同じく琥珀色のつやのある髪。
整っているとは思うんだけど、子供っぽい顔。
制服の袖からは、薄い琥珀色の肌が垣間見える。

声質は、無邪気で明るい声。
甘えたようにも聴こえないことも無い。

事実、どうしようもない甘えん坊。
一応高校生なのだが、こういう性格と、童顔から、実年齢より子供っぽく見える。

空を眺めるのが好きで、毎日の日課になっている。
蒼穹は沈んだ気持ちを晴れ晴れとした気持ちにさせてくれるし……。
夕空は明日への勇気をもらえる気がする……。
だから、彼女の空への思いは日に日に強くなるばかり……。

幼い頃に両親を事故で亡くし、それ以来「暗闇」と「孤独」が嫌いになった。
誰もいない家は、とても静かで……。
そして、一人でいることが辛くなってきて……。
夜になると、暗闇の中で一人、寂しさに耐え切れずに泣いていた……。

彼女が願うは『強い人間になりたい』こと。
寂しさに負けて、ただ涙を流すような弱い人間にはなりたくないから……。





Noアイテム名種類 / 強さ / Grade / 効果1 / 効果2装備

1空想格子魔石 / 2 / 2 / なし / なし
2濃灰の魔環魔石 / 5 / 2 / なし / なし
3制服防具 / 10 / 2 / なし / なし防具
4胸章装飾 / 10 / 2 / なし / なし
6メガネ装飾 / 12 / 0 / 回避LV1 / なし装飾
8蒼光の聖環魔石 / 11 / 0 / 魔攻LV1 / なし自由
9FRAGMENT〔風LV1〕其他 / 0 / 0 / なし / なし
10隕石のようなもの鉱物 / 7 / 4 / なし / なし
11レストポーション(SP+300)消耗 / 1 / 1 / なし / なし
12幻想連珠魔石 / 34 / 11 / なし / なし武器
13キュアポーション(HP+1200)消耗 / 1 / 0 / なし / なし
14楔石鉱物 / 4 / 2 / なし / なし
15楔石鉱物 / 4 / 2 / なし / なし
16石ころ鉱物 / 2 / 0 / なし / なし



イベント戦闘



Amber HolinessAngel 所属

可憐(887)

† V S †
歩行小石

Enemy




可憐「えっと、あの……できれば痛くなければいいな……」

歩行小石「ごっつぅぅ・・・」



BATTLE START!!



非接触フェイズ
[列]名前HP/MHPSP/MSP
[前]可憐3063 / 3282

722 / 722




[前]歩行小石1338 / 1338

95 / 95




可憐の攻撃!
可憐「必要なのは状況を見極めること……」
ホーミングミサイル!!
歩行小石に1316のダメージ!




非接触フェイズ
[列]名前HP/MHPSP/MSP
[前]可憐3063 / 3282

672 / 722




[前]歩行小石22 / 1338

95 / 95




可憐の攻撃!
可憐「相手が誰であれ、一瞬たりとも気は抜けない……」
ホーミングミサイル!!
歩行小石に1353のダメージ!
可憐「ふぅ、ひとまずこれだけ終わりました」



戦闘フェイズ


可憐の回避LV1
可憐の物理EVAが上昇!
可憐の魔法EVAが上昇!
可憐の魔攻LV1
可憐の魔法ATが上昇!

歩行小石「ごっつぅぅ・・・」
歩行小石が倒れた!




可憐「わたし、まだ生きてる……」

戦闘に勝利した!

100 PS、 0 CPを獲得!

可憐石ころ を入手!

BATTLE END.




Normal Action / etc




G6に移動しました。
G5に移動しました。

魔術 のLVが1上昇しました。(- 12 CP)
精神16 上昇しました。(- 28 CP)
生命16 上昇しました。(- 16 CP)

精霊研究会 の活動をしました!
  魔力1 上昇!
  敏捷1 上昇!

精霊研究会 の活動をしました!
  魔力1 上昇!
  敏捷1 上昇!

精霊研究会 の活動をしました!
  魔力1 上昇!
  敏捷1 上昇!

精霊研究会 の活動をしました!
  魔力1 上昇!
  敏捷1 上昇!

濃灰の魔環 を捨てました。
石ころ を捨てました。

FRAGMENT〔風LV1〕 を消費して 幻想連珠風LV1 を付加しました。

CPが 50 増加しました!

NPが 1 増加しました!



Shout!!


ガイア(857)の叫び!
ガイア「あぼ〜ん、」

らいむ(1579)の叫び!
らいむ「にゃ〜、さいきんかてにゃいにゃ〜(T_T)」


Event



何者かと遭遇した!


イベント戦闘予告



Amber HolinessAngel 所属

可憐(887)

† V S †
帰宅部員

Enemy




Amber HolinessAngel・所属メンバー



香坂可憐(887)
復活3 逆境3 魔術13 精霊15 命術10 召喚10
現在地 G5


Character Data


ENo.887 香坂可憐
HP3520 / 3520

1復活3場所G5 [森林LV0]
SP761 / 761

2逆境3使用可能技一覧
NP22体格1143魔術13参 加 団 体
CP54敏捷1344精霊150天空眺望同好会
PS690器用1015命術101精霊研究会
0(0)魔力3386召喚102
連勝5魅力1147 3
総CP1012生命1848―――4
単位-2精神2969―――5
= Profile =
種族人間
性別少女
年齢16歳

彼女を一言で形容すると「琥珀色の空」

少し大きめで、琥珀色の澄んだ瞳。
腰の辺りまで伸びる、同じく琥珀色のつやのある髪。
整っているとは思うんだけど、子供っぽい顔。
制服の袖からは、薄い琥珀色の肌が垣間見える。

声質は、無邪気で明るい声。
甘えたようにも聴こえないことも無い。

事実、どうしようもない甘えん坊。
一応高校生なのだが、こういう性格と、童顔から、実年齢より子供っぽく見える。

空を眺めるのが好きで、毎日の日課になっている。
蒼穹は沈んだ気持ちを晴れ晴れとした気持ちにさせてくれるし……。
夕空は明日への勇気をもらえる気がする……。
だから、彼女の空への思いは日に日に強くなるばかり……。

幼い頃に両親を事故で亡くし、それ以来「暗闇」と「孤独」が嫌いになった。
誰もいない家は、とても静かで……。
そして、一人でいることが辛くなってきて……。
夜になると、暗闇の中で一人、寂しさに耐え切れずに泣いていた……。

彼女が願うは『強い人間になりたい』こと。
寂しさに負けて、ただ涙を流すような弱い人間にはなりたくないから……。





Noアイテム名種類 / 強さ / Grade / 効果1 / 効果2装備

1空想格子魔石 / 2 / 2 / なし / なし
3制服防具 / 10 / 2 / なし / なし防具
4胸章装飾 / 10 / 2 / なし / なし
5石ころ鉱物 / 2 / 0 / なし / なし
6メガネ装飾 / 12 / 0 / 回避LV1 / なし装飾
8蒼光の聖環魔石 / 11 / 0 / 魔攻LV1 / なし自由
10隕石のようなもの鉱物 / 7 / 4 / なし / なし
11レストポーション(SP+300)消耗 / 1 / 1 / なし / なし
12幻想連珠魔石 / 34 / 10 / 風LV1 / なし武器
13キュアポーション(HP+1200)消耗 / 1 / 0 / なし / なし
14楔石鉱物 / 4 / 2 / なし / なし
15楔石鉱物 / 4 / 2 / なし / なし



Next Entry



基本行動宣言戦闘行動宣言セリフ設定
その他の設定追加メッセージ