 | 後期学園生活 2日目 |
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| Diary |
○CASE/1 [少女狩半魔事]
【作中に出てくる羊はPL羊とは別羊です（･ｪ･＠】
朝日を背にした校舎が、大きな黒い影となって佇んでいる。遮ら
れた日差しは後光のように放射して、その異様は、地上に降りたっ
た神を思わせた。
早朝の風は、冷たく頬を撫でていく。一つ身震いをした拍子に、
背に負った人形を落としそうになる。慌てて体勢を整えようとした
けれど、それより先に背後から小さく不満そうな声が洩れた。
「ダー」
「……ごめんね、マルヒー。起きた？」
「オキタゾー」
もぞもぞと蠢きながら、人形は背中から這い降りる。おぼつかな
い足取りで私の前に回り込んでくると、目を擦りながら大きく欠伸
をしてみせた。
「ツイタカー」
「はい」
乱れた髪を手で整えてやると、人形はくすぐったそうに瞼を閉じ
ながら、それでもまだ少しだけ眠たそうに体を左右へと揺らしてい
る。
手を引き、もう一度、校舎へと目を向ける。少しの間、離れてい
ただけなのに、それでも随分と懐かしく感じた。一つ一つ、教室の
窓を視線でなぞっていきながら、そこに残していた思い出の残滓を
読み取っていく。
「はい……戻って、きました」
＊ ＊ ＊
一週間前。BTS [Bureau of Tale Survey] 東方支部・監理官室。
「……本当に行くのかメー？（･ｪ･｀＠」
「はい」
「韓国から連絡が入ってるメー。口裂け女は足が速くて追いかける
の大変メーって言ってるメー。手伝ってほしいメー（･ｪ･｀＠」
「断ります」
すっかり変わってしまったメイ監理官を前に、私は荷物の最終点
検をしていた。着替えと、生活用品諸々、ゲーム●ーイ、ソフト数
本……かさばる物は部屋に置いてきたから、大きめのバッグ一つで
済んだのが少しだけ嬉しい。
「……お前の上役だろうに。話ぐらい聞いてやったらどうだ」
監理官室のドアが開く。振り返ると、煙管を咥えた大猿が唐草模
様の風呂敷包みを手に立っていた。呆れたような顔で煙を燻らせな
がら、二歩、三歩と室内に足を進める。
「お猿が良いこと言ったメー。ちゃんと聞くメー（･ｪ･｀＠」
「聞いてますよ」
「マルヒーキイテルゾー」
私の隣では、人形が電車の模型を手に床を這いずっている。真っ
白なタイルに敷かれた見えないレールを辿り、壁にぶつかると進行
方向を変えて、また動き出す。
カタカタ、模型の車輪がプラスチック質の乾いた音を立てて回る。
その音は、丁度会話が途切れた合間の沈黙に、嫌味な程に大きく響
いた。
「さて、と。こんなところ、ですかね。マルヒーも、エテキチも、
忘れ物はありませんか？」
「いや、まぁ準備は出来とるがの」
「シュッパーツシンコー！」
「……（･ｪ･｀＠」
監理官が目を潤ませながら、じっとこちらを見つめている。ふる
ふると小刻みに身を震わせながら、万年筆を手に取っては机の上に
置くという動作を繰り返している。正直、気持ち悪い。
「気持ち悪い、ですよ？」
「……何となく伝わってたメーが、まさか口に出してまで言われる
とは思わなかったメー（･ｪ･｀＠」
「正直なことは、良いことだと思います」
「自分で言うてりゃ世話ないの。と、まぁ……もう今更何を言って
も同じか。この小娘は、言い出したら聞かんだろうしの」
監理官は短い前足で頭を抱えると、力無く首を左右に振る。ふわ
ふわと白い綿毛が散った。もうそろそろ、冬毛に生え変わるのかも
しれない。
「仕方無いメー。休暇扱いにしておくメー（･ｪ･｀＠」
「有休扱いでお願いします」
「それなら普通に有休取るメー。扱いって何だメー（･ｪ｀･＠」
「お願い、しますね」
「……（･ｪ｀･；＠」
細く開いた窓の隙間から、秋風が部屋を過ぎて、ドアへと抜けて
いく。漂う綿毛はその風に乗り、廊下へと飛んでいった。
廊下に出てみると、丁度向こうからは電柱が歩いてくるところだ
った。低い天井に掛からないよう体を斜めに倒しながら、窮屈そう
に歩いている。
「お。戻ってきたんスね」
「また、すぐに出ますけど」
足音でこちらの存在に気付いたのか、その体勢のために自然と俯
いていた顔を上げて、電柱が口を開く。軽く挨拶だけを返して横を
通り抜けようとしたけれど、電柱の胴体部分に進行を阻まれ、結果
として足を止めることになってしまった。
「あのデカい猿はどうしたッスか？」
「先に出ています。切符を手配しておくように頼んでおきました」
「忙しそうッスね」
「貴方こそ、遠野監理官は？」
「捕まえてきたッスよ。南極まで行くのは流石に骨が折れたッスけ
どね。まぁ、今は檻にブチ込んであるから、そう簡単に逃げ出せも
しないはずッスけど」
「そのまま、死んでくれるといいんですけど」
「……いや、言いすぎッスよ」
ふと。電柱が何かを持っていることに気付く。古い石造りの箱、
のようだ。毛むくじゃらの両手で大事そうに抱えている。私がそれ
に視線を向けていることに気付くと、あからさまに隠そうと背中の
方へ回してしまった。
「何ですか。それ」
「……いや、ケーキッスよ。ケーキ」
「私、甘いもの、好きなんですよね」
「キムチケーキ激辛味ッスから」
相手に気付かれないよう、人形に目配せをする。それだけで私の
言いたいことを理解してくれたのか、マルヒーは小さな体を更に小
さく丸めて、こそこそと電柱の背後へと回る。
「トッタドー！」
「ああぁ！？」
思いのほか簡単だった。取り返そうと電柱が体を捻ると、その長
い胴体部分が廊下の壁にぶつかり、身動き一つ出来ずにいる。
その隙に私は数歩後へ下がる。電柱の手が届かないだけの距離を
確保して、マルヒーから石造りの箱を受け取った。
ずしり、と重い。そして白灰色をした箱の表面は氷のように冷た
かった。指先で蓋の上を撫でてみると、じんと痺れるような感覚が
残る。
「何ですか。これ」
「……南極で見つけたッスよ。凍死寸前の姐御が持ってたッス」
蓋を開けようと試みる。けれど、どれだけ力を入れても開かない。
何か仕掛けがあるのかと、蓋を押し込んでみたり、横へずらしたり
してみても駄目だった。
「開きませんね」
「ていうか何勝手に開けようとしてるッスか、お前」
「……あ」
あれこれと蓋を弄っているうちに、あることに気が付く。元々凹
凸の多い表面ではあるけれど、その中に、どうも何らかの意図を篭
めて刻まれた溝のようなものがあった。
指先で、その溝をゆっくりとなぞっていく。何かの記号か、文字
のように思える。ある一定の規則性と、形状には判別が可能なだけ
の差異がある。溝が途切れる部分を終端と考えると、刻まれている
文字は五つ。
「あ」
「あ」
最後の一文字をなぞり終えると、箱の蓋は音も無く滑り、すぐに
床へと落ちて大きな音を立てた。
先程までは咎めるような視線を送っていた電柱も、今は興味深そ
うに箱の中を覗き込んでいる。その横で、同じように箱の中が気に
なるのか、マルヒーがぴょんぴょんと飛び跳ねている。
私はその場に屈み込んで、箱の中に収められていた物を取り出し
てみる。
「……篭手、ッスかね」
「ですね。鉄、銀……どちらも違うようです。妙に軽い」
白銀に輝く篭手。甲の部分には五色の小さな宝石と、黒い紋様が
刻まれている。冷たく、硬い。その硬度の割には、随分と軽い。
裏返してみると、装着するためのベルトが三本。こちらは、あり
ふれた革で作られている。
「キレイダゾー」
「……何らかの、魔力が篭められていますね」
「姐御の怨念とかじゃないッスよね」
「あれとは別物、ですね。もっと……」
「もっと？ って、お前！ 何勝手に装着してるッスか！」
左腕に載せ、ベルトを締める。あの学園に戻るからには、何か使
える武器が欲しかったところなので、まさに渡りに舟だった。
「お前！ 呪われてたりとかしたら！ どうするッスか！」
「解析の結果、そういう問題は見つかりませんでした。とりあず、
ですけどね」
「……羊に怒られるッスよ。勝手に持っていったら」
「その時は、鍋にでもしてあげれば良いです」
五つの宝石に触れてみる。指に近い方から順に、紫、黄、緑、青、
赤。それぞれに何らかの遺志が憑いてるようだけれど、あまり深く
まで読み取ることは出来ない。
そして、五つの宝石をそれぞれ取り囲むように刻まれている黒い
紋様。じっと見つめていると、手招く腕のように感じた。
「ちょっと気味悪く無いッスか」
「遠野監理官よりは、ましですよ」
──おぎゃああああぁあぁ。
「……聞こえて、しまったんでしょうか」
「まさか、ッスよ」
私の言葉尻に被せるようにして、階下から響いてきた悲痛な叫び
声。それは私と電柱に、互いに顔を見合わさせ、口を閉ざさせるだ
けの力があった。
「また、いつもの癇癪ッスよ。電柱ちょっと見てくるッス」
「大変ですね。……と、それでは、私達も」
「気をつけて行ってくるッスよ」
しばしの沈黙を終えて、電柱はまた元来た方向へと歩いていく。
大猿の呼ぶ声が遠くから聞こえてきたのは、それから数秒後のこと
だった。
＊ ＊ ＊
校門を抜けて、校庭を横切り、寮棟にある自室を目指す。人形は
転がっていたサッカーボールを蹴りながら、大猿は三人分の荷物を
抱えながら。
音楽室の窓。購買の壁。花壇に、そして……遠くに見える時計塔。
戻ってきたんだという実感は、また、あの感情を湧き上がらせる。
──ミーティア。
抑えようのない殺意。殆ど名しか知らないような相手への欲情。
とりあえずは、トクヤマさんを探そう。彼なら彼女（達）のこと
についても色々詳しそうだし、単純な戦力と見ても十分に取り入る
価値はある。
そんなことを考えながら歩いていると、前方から小さな竜が、ひ
ょこひょこと歩いてくるのが見えた。
「……本当に、何でも居る所だの。ここは」
「迷子、でしょうか」
こちらへと歩いてきて、そのまま通り過ぎようとする竜。何とな
しに屈みこんで、その頭に触れてみた。
フラッシュバックする人影。黒い衣服に、黒い髪。無愛想な顔つ
きと、それに合わせたかのように愛想の無い声。
「……トク、ヤマ……さん？」
気付けば私は、ビーチボールほどの大きさしかない竜に呼びかけ
ていた。
返事の代わりに、以前学園で少しの時を共に過ごした彼のように、
その竜は愛想無くそっぽを向いてみせた。
| Message |
楓(14)からのメッセージ
クー「こんにちはーっ」
楓「…メー」
クー「……やっぱり今回もそれからなんだね」
楓「ん。というわけでお久しぶり、取り急ぎ挨拶周りだけだけど……また宜しく、ってね」
七穂(21)からのメッセージ
七穂「（･ｪ´･＠」
| Quick Action / etc |
|
ItemNo. 2 駄石 から くだもの ないふ という 魔石 を作製しました。(- 0 PS) 作製行動を行ないましたがItemNo. 2 は材料ではありませんでした。
武器に くだもの ないふ を装備しました。 団体 オカルト研究会 を設立しました！
|
| Party Message |
まるひ「ガンバッテーイクゾー！」
| 我ら薔薇の騎士団。・所属メンバー (Before) |
|
| Character Data (Before) |
| ENo.149 ミアン=フェティア | |||||||
| HP | 1013 / 1013 | 1 | 必殺1 | 場所 | I5 ［特殊LV1］ | ||
| SP | 212 / 212 | 2 | 猛撃1 | 技 | 使用可能技一覧 | ||
| NP | 0 | 体格 | 75 | 3 | 命術5 | 参 加 団 体 | |
| CP | 40 | 敏捷 | 90 | 4 | 音楽5 | 0 | オカルト研究会 |
| PS | 0 | 器用 | 75 | 5 | 1 | ||
| 業 | 0(0) | 魔力 | 120 | 6 | 2 | ||
| 連勝 | 0 | 魅力 | 75 | 7 | 3 | ||
| 総CP | 40 | 生命 | 75 | 8 | ――― | 4 | |
| 単位 | 0 | 精神 | 90 | 9 | ――― | 5 | |
|  | |||||||||
| ||||||||||||||||||||||||
 | イベント戦闘 |
 我ら薔薇の騎士団。 所属† V S †
マイケル
棒状戦闘練習機体 |
みあん「……美女も歩けば、棒に当たる？」
マイケル「遠慮なくかかって来なさいッ！！」
BATTLE START!!
非接触フェイズ
|
みあんの攻撃！
みあん「何事も、早め早めの備えが肝心です。」カームソング！！
みあんの物理EVAが上昇！
マイケルは攻撃を回避！
みあんの攻撃！
みあん「先手必勝……急がば、穿て？」カームソング！！
みあんの物理EVAが上昇！
マイケルは攻撃を回避！
非接触フェイズ
|
戦闘フェイズ
TURN 1
|
みあんの攻撃！
みあん「……さて、どこまで扱えるか。」ボロウライフ！！
マイケルに133のダメージ！
みあんのHPが66回復！
マイケルの攻撃！
マイケル「いいです！いいですよぉッ！！」エキサイト！！2
マイケルの物理ATが上昇！
みあんに103のダメージ！
みあんの攻撃！
みあん「……さて、どこまで扱えるか。」ボロウライフ！！
マイケルに129のダメージ！
みあんのHPが64回復！
マイケルの攻撃！
マイケル「いいです！いいですよぉッ！！」エキサイト！！2
マイケルの物理ATが上昇！
みあんに110のダメージ！
TURN 2
|
みあんの攻撃！
マイケルに158のダメージ！
マイケルの攻撃！
マイケル「ここからが私流のやり方ですッ！！」毒を盛って毒を制す！！3
マイケルに猛毒を追加！
みあんの攻撃！
みあん「……さて、どこまで扱えるか。」ボロウライフ！！
マイケルに134のダメージ！
みあんのHPが67回復！
マイケルは猛毒により79のダメージ！
マイケルの攻撃！
マイケル「終わりですッ！これぞ現役時代の多くの試合に決着をつけた必殺技ッ！！」独りクロスカウンター！！4
クリティカル！
マイケルに1014のダメージ！
マイケルの物理ATが上昇！
マイケルの物理DFが上昇！
マイケルのWAITが増加！
マイケル「ガハァァッ」マイケルが倒れた！
みあん「自爆されて勝っても、あまり嬉しくないですね。」
戦闘に勝利した！
50 PS、 3 CPを獲得！
みあんは 腕 を入手！
| Normal Action / etc |
|
ミー(151)をパーティに勧誘しました。 ルル(1731)をパーティに勧誘しようとしましたが勧誘許可が出ていませんでした。
H5に移動しました。
命術 のLVが1上昇しました。(- 5 CP) CPが 31 増加しました！ NPが 1 増加しました！ ミー(151)を同行者に指定しました。
|
| Shout!! |
|
たくさんの叫びが聞こえてきます。 |
| Event |
|
何者かと遭遇した！
|
| イベント戦闘予告 |
|
我ら薔薇の騎士団。 所属 † V S †
歩行雑草
 帰宅部員 
Enemy |
| 我ら薔薇の騎士団。・所属メンバー |
|
| Character Data |
| ENo.149 ミアン=フェティア | |||||||
| HP | 1013 / 1013 | 1 | 必殺1 | 場所 | G5 ［森林LV0］ | ||
| SP | 212 / 212 | 2 | 猛撃1 | 技 | 使用可能技一覧 | ||
| NP | 1 | 体格 | 75 | 3 | 命術7 | 参 加 団 体 | |
| CP | 52 | 敏捷 | 90 | 4 | 音楽7 | 0 | オカルト研究会 |
| PS | 50 | 器用 | 75 | 5 | 1 | ||
| 業 | 0(0) | 魔力 | 120 | 6 | 2 | ||
| 連勝 | 1 | 魅力 | 75 | 7 | 3 | ||
| 総CP | 74 | 生命 | 75 | 8 | ――― | 4 | |
| 単位 | 0 | 精神 | 90 | 9 | ――― | 5 | |
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