 | 後期学園生活 1日目 |
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| Diary |
世界が、明るい。
青い空、白い雲。見上げる先ではさんさんと輝く太陽。時折、一陣の風が吹き身体を撫でていく。右手を動かすと僅かな量の土が手に付いた。自分が地面の上に横たわっている状態だと気付かせたのは、周囲の喧騒でも傍らに立つ棒状の物体でもなく、久しく感じたことのない外の空気だった。
さて、と疑問を自分自身へ呈する。
頭の片隅に残る記憶が間違いでなければ、自分は土の中にいたはずだ。何故そこにいたのかなんて理由は一欠けらも思い出せなく、また地面の下にいた記憶自体もあやふやである。だが、“そこにいた”という感じは頭に焼きついているのだ。とにかく土に埋まっていたことについては確信が持てる。
しかし、今は何故か外に居る。当たり前だが地面から這い出た覚えなどまったく無い。それなりに深く潜っていた気がするので、恐らく寝惚けて出てしまったということもないだろう、そこまで寝相は悪くはないはずだ。となると、どうしてここにいたのか皆目見当がつかない。
そもそも地面から出てきたはずなのに、ざっと見る限り土で汚れている箇所は見当たらない。しかもいつの間にこうなっていたのか、人間がよく身につける服という物で体が包まれていた。まったくもってわけがわからない。
とはいえ、それほど気にすることでもない。下だろうが上だろうが命さえ無事ならどうだっていい、服も同様だ。それにちょうど良い機会であるとも思う。忘れているだけなのかもしれないが、現時点では土の中で眠る理由は見当たらない。永い間狭くて暗い所にいたのだから、久々に外で翅を伸ばすというのもいいだろう。
そう決定付けると早速周囲の様子を伺ってみる。以前眠りについた時からどれほど時間が経っているかはわからないが、そこかしこの人間やその他の生物、及び物体、建造物などを見る分にはどうやら予想以上に長く埋まっていたらしい。どれもこれもあれもそれも、全てが見た覚えのないものばかりだ。忘れているわけではないらしい、未知の確信が心に沸いている。
良い。実に良い。知らなければ知らないほど、知った時の驚きや楽しさは増す。世界がこれほどにも新鮮であることを私は心から歓迎する。
複数の複眼、単眼からなる視覚器官は広域視界、長距離捕捉を可能とする。全身に散らばる聴覚器官は蝙蝠の使う高周波帯域も聞き取ることができ、また離れた位置の僅かな音も拾える。嗅覚、味覚、触角も同じように人のそれよりも発達をしている。これらを用いて情報収集を行ってみたが、やはりというかそれほど多くを知ることはできないようだ。
とりあえずわかったことといえば、ここが学園、もしくは学校と呼称される場所であること。自分が着ているのは学生服という服であること。今一理解できないが、特定の者達と争うことになること。さっきから自分の横で待ちぼうけをしている棒状の物体と戦闘練習なるものをするべきであること。
ほとんど何もわかっていない気がするが良しとしよう。当面の大まかな行動指針さえあればそれでよい。どうしてかは不明だが、どうやら自分もここの生徒であると認識されているようであるし。死なない程度にやっていけば万事問題は無い。
問題があるとすれば誰かと争うことになった時、果たしてこの体がちゃんと動いてくれるのかどうかだ。先程から情報収集をしていて気付いたが、長い間狭い場所で眠りこけていたせいか、非常に体の動きが鈍くなっている。五感への支障は少ないが、どうやら筋肉が大分衰えているようで自分自身がやたらと重い。それだけではなく、全身の甲殻も軟らかくなってしまっていて意味を果たしてない。背中の翅も羽ばたくどころか広げることすら無理そうだ、ぴくりとも動かない。翅は服を着ている限りどちらにしろ無理だが。そのうち動かせるようになったら背中に切れ込みでも入れておこう。
救いがあるとすれば、他の生徒や非常勤講師達も前期とやらで体が鈍ったせいか同じぐらいの力量であるということか。当分の間、戦闘で注意するのはそこらを徘徊しているらしい“敵”とかいう者達だけで充分だろう。
ただ、生徒達の中にこちらと同じく人間以外の生物が多くいることが少し気になる。中にはあからさまに強そうな生物もいるのだが、彼らも何かの理由で元々の力量が出せないのだろうか。普通ではなさそうな人間の一人が、制約が何たらなどと言っていた覚えもあるので、この学園にいるほとんどの者が弱っているような状態だと認識して間違いなさそうだ。
恐らく彼らは時間が経つごとに本来の力を取り戻していくだろう。普通の人間や一見脆弱に見える生物なども、同じように成長していくはずだ。その時にこちらも対抗できる程度の力を持っていればいいのだが。現在の状態を顧みると、多少自信が無い。
まあ、何とかなってくれるだろう、きっと。死ぬことはなさそうなので、その点についてだけは安心ができる。
さて、そろそろ今すべきことをしておいた方がいいだろう。いい加減、傍らの棒と戦闘訓練をするとしよう。ここの辺りでそれをやってないのは自分だけのようであるし、というか視界内で見る限り、全員終わらせて休憩しているように思える。
この学園の後期に出席してきた順番に戦闘訓練を行っているらしく、自分は後期の始まりから二日ほど遅れて土から出てきたようだ。故に、戦闘訓練をする必要があるのは同じように二日遅れの者だけだ。よってその人数はさほど多くはないのだが、だからといって自分以外全員が既に終わっているというのも非常にいたたまれない。
やはり情報収集、及びそれに関連する思考の時間が長かったということだろうか。私的にはそこまで長い時間をかけていたつもりはないのだが、無自覚のうちにそうなっていた可能性も否めない、気をつけよう。
だがしかし、現在が力の無い状態である以上、思考するというのは数少ない有効な行動手段であるので、それを自粛するというのもどうなのだろう。第一、思考というのものは――
ああ、これがいけないのか。自覚できた時点で十秒前の自分より優れた自分になれた。偉いぞ、自分。知らない、ということを知っているだけでもそれを知らない者に勝っていると聞いたことがある。知らないことを、この場合は欠点、もしくはその原因を自覚することで、それを克服しようという考えが起こる。そういう点で、以前の自分より優れているとすることができるのだ。
いかん。また同じことを繰り返すところだった。さっさと行動に移した方が良さそうだ。
軽く服をはたいて土埃を落としながら立ち上がる。正面には棒状の物体、否、手にあたる部分に古びたボクシンググローブを付けた人型棒状物体が待機している。こちらが長く考え込んでいる間も、そして今も戦闘態勢を整えるまで待っているその様は実に律儀だ。そういう性質なのだろうが、ついつい苦笑が漏れる。
名称、マイケル。役目は戦闘の練習相手。全ての生徒や非常勤講師に一体ずつ用意されていたらしく、先程も誰かが戦闘をしていたのでしっかりと見させてもらっていた。見た様子ではマイケルの純粋な能力はこちらと同等か、それ以上。まともに戦ったら負ける危険性がある。そう、まともに戦ったら、だ。
マイケルの特徴として、暫し戦闘を練習したら自分で自分を一撃の下に倒してしまうというものがあるようだ。つまり自滅。このことを加味して考えると高確率で負けることはない。生粋の練習用ということだろう。少々物足りない気がしないでもないが。
まあ、いい。記念すべき学園生活一日目にして、一度目の戦闘。短い逢瀬となりそうだが存分に楽しむこととしよう。
全身の力を軽く抜き、自然体の構えとする。前方を見据え、マイケルと目が合う。多少口の端を吊り上げて意思の疎通を図る。どうやらこちらの言いたいことがわかったらしく、勢いよく距離を詰めて襲いかかってくる棒状物体。
さあ、始まりだ。久々の外の世界。嗚呼、一体どれくらい素晴らしいことが待っているのだろうか。きっと、そうきっと、今踏みしめている土の粒よりも多いのだろう。なぜならここは、ツチノソト――
世界は、明るい。
| Message |
斑猫(731)からのメッセージ
斑猫「突撃！となりのしょーとしょーとっ！」
| Quick Action / etc |
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ItemNo. 1 駄木 から 尖 という 刺撃 を作製しました。(- 0 PS) ItemNo. 2 駄石 から 鋭 という 刺撃 を作製しました。(- 0 PS)
武器に 鋭 を装備しました。
参加団体No. 1 として ёмρдтнч に参加しました。
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| 第277パーティ・所属メンバー (Before) |
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| Character Data (Before) |
| ENo.277 夜蟲 | |||||||
| HP | 873 / 873 | 1 | 必殺1 | 場所 | F8 ［特殊LV1］ | ||
| SP | 113 / 113 | 2 | 風柳1 | 技 | 使用可能技一覧 | ||
| NP | 0 | 体格 | 50 | 3 | 刺撃5 | 参 加 団 体 | |
| CP | 95 | 敏捷 | 75 | 4 | 忍術5 | 0 | |
| PS | 0 | 器用 | 75 | 5 | 1 | ёмρдтнч | |
| 業 | 0(0) | 魔力 | 50 | 6 | 2 | ||
| 連勝 | 0 | 魅力 | 50 | 7 | 3 | ||
| 総CP | 95 | 生命 | 75 | 8 | 4 | ||
| 単位 | 0 | 精神 | 50 | 9 | 5 | ||
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 | イベント戦闘 |
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第277パーティ 所属 † V S †
マイケル
棒状戦闘練習機体 |
夜蟲「みーんみんみんみんみー」
マイケル「遠慮なくかかって来なさいッ！！」
BATTLE START!!
非接触フェイズ
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戦闘フェイズ
TURN 1
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夜蟲の攻撃！
スラスト！！
クリティカル！
マイケルに97のダメージ！
マイケルの攻撃！
マイケル「まだ現役だということを証明して見せましょ―――ッ！！」ブロウ！！1
夜蟲「ふぃりりりり」夜蟲は攻撃を回避！
TURN 2
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夜蟲の攻撃！
火遁の術！！
マイケルは攻撃を回避！
マイケルの攻撃！
マイケル「まだ現役だということを証明して見せましょ―――ッ！！」ブロウ！！1
夜蟲は攻撃を回避！
夜蟲の攻撃！
スラスト！！
マイケルは攻撃を回避！
マイケルの攻撃！
マイケル「ここからが私流のやり方ですッ！！」毒を盛って毒を制す！！3
マイケルに猛毒を追加！
TURN 3
|
夜蟲の攻撃！
マイケルに73のダメージ！
マイケルは猛毒により115のダメージ！
マイケルの攻撃！
マイケル「終わりですッ！これぞ現役時代の多くの試合に決着をつけた必殺技ッ！！」独りクロスカウンター！！4
マイケルに691のダメージ！
マイケルの物理ATが上昇！
マイケルの物理DFが上昇！
マイケルのWAITが増加！
マイケル「ガハァァッ」マイケルが倒れた！
夜蟲「かなかなかなかな」
戦闘に勝利した！
30 PS、 3 CPを獲得！
夜蟲は 頭 を入手！
| Normal Action / etc |
|
E8に移動しました。
武具 を新たに習得しました。(- 10 CP)
ёмρдтнч の活動をしました！
ёмρдтнч の活動をしました！
CPが 33 増加しました！ NPが 1 増加しました！
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| Shout!! |
みあん(29)の叫び！
まるひ「ブリブリー！ブリブリー！」
霊夢(149)の叫び！
霊夢「あぢ〜わねぇ…」
イシュトル(228)の叫び！
イシュトル「これを聞いたあんたも是非協会へ・・・」
くりゅ(233)の叫び！
くりゅ「ひゅるらり〜らり〜ｗ」
ねおき(604)の叫び！
ねおき「マイケル自爆せよ！！」
小鳥(605)の叫び！
小鳥「メッセ、きちんと送れるかな…」
タカアキ「ごめん、ボク食べちゃった」
小鳥「ヤギさん…っ！？」
シューメ(832)の叫び！
シューメ「雑草くんはなんてかわい・・・くなーい！」
つかさ(1189)の叫び！
つかさ「私は御法川司。ＰＬは法律業務に携わっている。そこで、今回の日記から、法律の豆知識を書くことにした。ためになることもあろうから、興味があれば、参照されたし。」
高慢なる者の王“レヴィアたん”(1285)の叫び！
高慢なる者の王“レヴィアたん”「++大こｒやめｒ離ｓ-大-」
イオーネ(1359)の叫び！
イオーネ「歩行雑草濃すぎ。」
僕様ちゃん(1526)の叫び！
僕様ちゃん「時間がないです。時間をください、うぉうぉう時間をください、うぅ」
| Event |
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何者かと遭遇した！
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| イベント戦闘予告 |
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第277パーティ 所属 † V S †
歩行小石
Enemy |
| 第277パーティ・所属メンバー |
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| Character Data |
| ENo.277 夜蟲 | |||||||
| HP | 876 / 876 | 1 | 必殺1 | 場所 | E8 ［山岳LV0］ | ||
| SP | 114 / 114 | 2 | 風柳1 | 技 | 使用可能技一覧 | ||
| NP | 1 | 体格 | 50 | 3 | 刺撃5 | 参 加 団 体 | |
| CP | 81 | 敏捷 | 77 | 4 | 忍術5 | 0 | |
| PS | 30 | 器用 | 77 | 5 | 武具1 | 1 | ёмρдтнч |
| 業 | 0(0) | 魔力 | 50 | 6 | 防具1 | 2 | |
| 連勝 | 1 | 魅力 | 50 | 7 | 舞踊1 | 3 | |
| 総CP | 131 | 生命 | 75 | 8 | 絵画1 | 4 | |
| 単位 | 0 | 精神 | 50 | 9 | 仕掛1 | 5 | |
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