言われてみれば、わたしの同行者にも契約してる方は居るんでした
今まであまり意識してなかったんですけど、今後はそういう目で見てしまいそう…

アリエス君は渋いのがお好きですか…
それってつまり、アリエス君もいずれはそうなりたいってことなんでしょうか？

えっ…わたしそんなに年上じゃ…

そろそろ十代じゃなくなります、けど

そうなんです、衣装もこれですから本当やわらかいんです

硬いペンギンさんですか…そんな凄いペンギンさんが居るんですねぇ

ふふ、女の子を泣かせてはダメですよ？

え、わたし…ですか？
い、居ます…とっても素敵な方が…

みっひっひ…ぬこの手中みはまったのみ！

きゅーー。きゅぅーーー。（だまされちゃだめだよー。ぬこが調子のっちゃうからーー）

きゅぅー…きぃうー……（ごめんね…ぷみられたとこ痛くない？）

こっちの世界だね。
多分、別の世界からも色々と流れ込んできてるのかもね。

重要な部品は、遭遇して逃げて行ったエンブリオがたまたま落としていったんだよね。
だから手に入ったのはほんとに偶然かな。
他にもいろいろ落としていったし、いろんな物を盗んでたのかもね、あの子。
でそれ以外の簡単な部品は構造さえわかればすぐに作れたかな。
細かい部品を作るのは得意だしね、私。

で、その重要な部品がやられちゃってるからもうダメって訳。
分解して調べてみたけど、流石にあの部品は頑張っても同じ物を作れる気がしないかな。

多分そんな感じ。
それと、お父さんもお母さんも10年前のお兄ちゃんの時は最初全く信じてなかったし、
流石に実は子どもの頃〜とかあったらそれは無いと思う。

でも、貴重な経験が出来たしどっちかと言うと私は運が良かったほうかなって考えてるけどね。

うん、そうだね。美味しい物のほうが欲しいかも。

なるほど、マスターさんならそう言うの結構詳しそうだね。
あの人、元気にしてる？

んーそうねー。一番上のお姉様は私に似てるわね。
二番目のお姉様は似てはいないけど…。

気持ち良さは身体の快楽、楽しさは心の快楽じゃろ。
身体を悦ばせるだけでは心は充足せぬ。されど心が充足せねば、身体の悦びも半減してしまおう。
嫌がる相手に無理強いするのは好みではない。伴に過ごして楽しいかどうかは、重要なことじゃろ？

はは。そなたの兄は、弟にとんと甘いようじゃのう！
子供は甘えても許されるが、大人は甘えられぬからな。先達たる兄の言葉は聞いておかねばの。
あるいは、子供ながらに大人顔負けの仕事をしておるそなたを心配してのことかも知れぬが。

数多くの異世界を旅しておるのに、自国の庭はほとんど散歩しておらぬのかや。
ま、世の中を知らねば理解できぬこともあるし、帰国したら色々と見て回ると良かろう。
ついでに儂も連れて行って、国の機密をこっそり覗かせてくれれば最高じゃな！

呱々。年上の女性を姉と呼ぶならば、300年だろうが1000年だろうが姉には違いあるまい？
そもそも年齢など、ただの数字にしか過ぎぬよ。現に、儂より年上なのに妹のような狐もいる。
アリエスは年齢を巻き戻されておるのじゃろう？　年上になった同級生のことを、兄姉扱い出来るかや。

うむ、油揚げは好物じゃったの。じゃが酒のつまみにはこだわらぬ。
旨い酒をよりいっそう美味くしてくれるなら、食べ物ではなく物語でも構わぬし。
もちろん、ぬしが乱れる姿を見ながら酒を飲むのも嫌いではないぞえ。くふふ。

冗談はさておき。妖を神に押し上げねばならんほど困窮しておった、ということじゃの。
結果は辞めさせて貰えたというか、辞めさせられたというか。
中央から来た役人に神社がぶち壊されてな。村も滅んで守るものが居なくなっただけの話よ。

ふむふむ、医療魔法も怪我によっては難解な手順を踏まねばならんのじゃのう。
その年で、複数人の術式を纏めあげられるのもたいしたもんじゃ。
３個ということは、通常の術者の３倍の仕事をこなせるということじゃろうし。

ああ、認めておるとも。本来の年齢にすれば、少し世の中を解りすぎている気はするがの？
じゃが綺麗事では物事は立ち行かぬことを知らねば、大成することも出来ん。
感心する反面、そなたが歪んでいかぬかどうか、ちと心配してしまうのう。

呵々。どうやら、羨まれるのが苦手なようじゃな。
じゃがの、アリエスよ。特別な者が特別であることを隠そうとしても、上手く立ち行きはせんよ。
むしろ特別であることを知られた瞬間、隠していたことに憎悪を向ける者すらいる。
普通の人間と共に在れるのは普通の人間だけじゃ。人間とは、異物を嫌う生き物だと儂は思う。

だが特別な人間に好意を向ける人間もいる。そういう自分にとって特別な人間に好かれれば良いのではないか？

うん？　ただ風呂に入るだけかや？
裸を曝すということは、あられもない姿もすべて曝け出すということではないのかや？
つまり、露出狂の素質の話じゃが。

兄も、その兄から教えてもらってきたのか……。
う、うむ。閉鎖的環境がそういう愛を継承していくこともある、というのは知っておる。
同性の愛し方を手ほどきされてきたならば、異性より同性になびきやすいのも納得じゃ。

//虐められている自覚はあるんじゃのう……。
まあ、虐めるのは趣味としても。気まぐれで魔法を教えたにしても。
年齢を巻き戻したりと弄ばれておるのに理由がない、というのはなかなか納得しにくくはないかや。

ま、師匠にどんな目論見があるとしても。
そなた自身が害に思っておらぬのなら、構わぬじゃろうて。
ただ儂は、そなたが良からぬことに利用されてはおらんかと心配しておったのさ。

……むしろ大人になって独り立ちされぬよう、年齢を巻き戻したのではあるまいな。

どうやらこの世界も、残りあと僅か。儂も、もう少しすればそなたらと別れて旅立たねばならぬ。
故に、弟とも思うリオンと、リオンを託すアリエス、そなたのことを心配する。
何かあってももう駆けつけてやれぬ。正体も看破できなんだ師匠とやらも不安要素のひとつよ。

//3だから、アリエスよ。そなたに託そう。
いざという時は、そなたはリオンを、そしてそなた自身をしっかり守るのじゃぞ？

よく解らぬのう。じゃが、名を呼ばせぬのが流儀ならば従おう。
無理強いする理由もないしの。

む？　エルフを捨て去りたい、とはどういうことじゃ？
そなた自身がエルフではないのかや。同族が、嫌いなのかや。

はは、挑発というほどのものではないよ。あえて言うなら「ちょっかい」じゃろうな。
ま、その反応だけで触れてはならん話だと読み取れる。神については、それで十分じゃろ。

ヒントを与えるために儂の前に姿を現したのでは無いのかや？

む。ナニは取ってはダメなのか。あとでちゃんと返すのに。
仕方がない。大事なところとあれば、優しく扱おうではないか。撫でて愛して堪らず涙を流すまで。

魔法がなくて機械ばっかりの国？
そんなの全然想像できないや……！

そんなところにいったら確かにものすっごく珍しがられるだろうね、魔法使い。
機械と魔法とどっちが便利なんだろう……って師匠！アリエス苛めないでよっ。

明るくするのは簡単で、暖かくするのは難しいの？
素人には同じように思えるけどきっと力の使い方が違うんだろうね。

えっ、飛んだことあるんだ……いいな！
でも師匠、2人も連れて飛べる？

あーそれいいな！
暑い時に涼しい風を起こせるなんて天国だよ。

えっ、物理攻撃より当てるの難しいんだ？
魔法って打てばほとんど百発百中なイメージあったけど、そういえばどうやって距離とか力加減とかするんだろう……

ん、寒い時はいいけど、そろそろ暑くなり始めちゃうからあったかすぎるのも困りものなんだけどねー

そうだね……武器や道具だって長年使ってると愛着わくもの。
生きてるペットと同じように思えるかどうかまでは自信ないけど……

そうなんだ？
アリエス神殿にいた時とかみんなで協力して大きな魔法発動とかはしなかったの？

確か外見だけだと強そうには見えないけど。
でも師匠のその姿って仮なんでしょう？

あー…あー…ツヅミならやるね。
でもそのくらいならまだ……？

分担しながら治療するんだね。
そういうの息合わせないと難しそうだ。
間違ったり時間かかったりしたら患者さんの命にかかわるだろうし物凄く緊張しそう。

呪文なしで魔法発動するんだ、師匠。
術式はあんなに複雑なのみんなどうやって覚えてるの……

えっ、イチゴが叫ぶの？！

予知もできない方がいいことって例えば？

いいとこだけを出せるように研究……うん、そうだね。

あーやーしーいー
けどなんかもういいかって諦めの境地になってきたよ……

うんこわいね。こわいこわい。
といっても僕は夜行性だから闇は怖くないんだけど。

アリエスに耳とか尻尾とか生やせるの？
わー見てみたい！

どうやら一揆ももうすぐ終わるようだし、じゃあ師匠はまた別の世界に？

うん、ありがとう！
僕アリエス一生懸命守るから……大事にするからね！

甘いもの美味しいよね。僕も好き！

……もしかして師匠、ご飯とかお菓子とか食べなくても生きていけるの？

や、まって？！
寿命って簡単に延ばせるものじゃないし、時間も止められないでしょうっ。
いくら師匠が凄いとはいえ神様じゃないんだから……！

アリエスがそんなねこ好きだったなんて……っ

いじられすぎて成長止まりそうだよ……もう。

まったく困った人だよね、師匠は。

ふふ、友達に花冠の作り方習ったから作ってみたんだ、アリエスに似合うと思って！

うん、美味しかったからまた作ってね。
僕美味しいお茶入れるから、ふたりで一緒に食べよう。

でもあたしだってあんまり動きまわるのは得意じゃないんですよ。
体とか重いですし。

中でずっと作業してたら……本の虫っていうのですか。
本だけじゃわからないことがあるから、って言って追い出された感じです？

でもでも、本に書いてあることって大事ですよね。

ええ、今度、絶対ですよ。
ケーキ……ふふ、やったあ。

え、えー。なんかまずそうって言われちゃいましたよ。
うーん……実際に食べてもらえばいいんですけど。

なんか良いものないでしょうか……。

じゃあもっと雑談してたいです。
お話しするのは色んなこと、教えてもらえますもん。

姉さんや、大人の人とも、もちろんアリエスさんからも。

でもでも、慣れたら大丈夫ですよ。
本屋さん……このあたりだと知らないんですよね。

アリエスさん、連れてってください！

「ぺーん！」(やっちゃうよー)

やだな〜。

よーし始めますか！

え、本当に敵うと思ってるの？本気？