レライエ･･････まさかこの世界にもいるとはな･･････

因縁というわけではないが、負けはしない。
俺に手を貸してもらおうか･･････！

……うん。ありがとう。

アッハッハ、むしろ誇りに思って胸を張っていいんだぞ！
照れるとこっちも恥ずかしくなるからな！

ン……そうだね。そうだったと思う。
農業を……春から秋にかけてほそぼそとやって……
冬は森に入って薪をとって売ったりしていた……と思う。

フフ、これから沢山話すよ。たぶんね。
その代わり君もちゃんと話してくれよ？

ばっ　バカ！　
君は鈍らなくてもいいんだよ！
もぉ〜……余計恥ずかしいじゃないか……！

え〜っと……なんだっけ……あ、そうそう、さっきの転送魔法。
簡単に言うと、空間にトンネルを開けてそこを通ってる……って感じかな。
トンネルを作るには、入り口と出口を用意しなきゃいけないでしょ？
入り口はさっきみたいにどこにでも作れるけど、出口はそうもいかない。「あらかじめ」作っておかなきゃいけないんだ。
だから、前に行ったことのあって、出口の魔法陣を書いてあるところにしか行けないってわけ……

あは、長々とごめんね。
そう、ローラスくんから資料を貰ったのだね。
君の家に帰れるなんて素晴らしいじゃないか。

……嬉しいな。行ってみたいよ。もし招待してくれるなら、喜んで。

そういえば……クロムって、え〜っと……
なんていうか、ご両親とか、ご家族とかいらっしゃるのかな？
私は天涯孤独だけど……もし向こうで会う事があれば知っておきたいな……

突破する！

全く、みんなケンカ好きなんだから…

怖いも泣き言も言わない！大切な人を守る為だもの！

ヘクター、構えろ！