大丈夫との声に安心はしつつも、想定以上の現実に驚きは隠せない様子

そう言ってアップルさんの燻製を1ピースほど試食するだろうか。

こうしてアップルさんの燻製を買うことになるのだが
この時支払いを天郎に任せてもいいし、ミハイユが出してもいい。
割り勘も選択肢の一つだ。

天郎が次に目を付けたのは、ティーカップ。
初老の店主が言うには、今は失われた民族文様を元にデザインしたものであるとのこと。
その真偽はともかく、天郎はこれを気に入ったようだ。
色々な角度からその模様を観察している。

この店には他にもポットなどの陶器も置いてあるので、ここで一式揃えてしまうのも手だろう。

相手が涙をこらえながら受け取る姿にドキリとしながら、ゆっくりと手を離す。