……そうじゃな、無駄に、長く生きておるからの。
なんでじゃろう。自分で云うのは気にならんのに、他人に指摘されると凹むのう……。

自然神を崇める種は、神の数が増える傾向があるの。
ラーフィーの故郷は、神は幾柱存在するのじゃ。
少なくとも倒したい相手は神であるのじゃろ？　"神"は、あまり好かぬのではないのかや。

ふむ、そういうことか。
うむうむ、そうじゃな。蛇は、原始宗教的にはとても優れた動物として扱われておるからの。
医療や医学の象徴たるアスクレピオスの杖、商業や交通の象徴たるケリュケイオンの杖。
エジプトの古王国などは、王冠に蛇をいだくことで主権の有り様を示しているというからのう。

エデンにおいて、蛇はそもそも言葉を操れぬ動物だったことは内緒にしておくか。
ましてや、喋れない蛇が喋ったことで知恵の実への興味を唆らせた、などとは伝えぬ方が無難じゃの。

夢魘、使いこなしておるようじゃのう。連打系や○撃も組み込めば、より一層の発動率を期待出来ような。
結局、バステトは諦めたのじゃな？
最近のエンブリオのスキルはちと変化球のようで、使いこなせる型が限られておるような気がする。
ましてやギフトは博打もよい処じゃからのう。…手持ちのギフトは意識的に全開を目指すと良いぞえ。

計算してみるとよい。365日とっかえひっかえなら、５桁など30年もいかず達成できるぞえ？
そう思えば、これだけ長生きしていてまだ５桁届かぬのは節操ある証拠ではないか！

あとな。儂のルールはわりと分かりやすくハッキリしておるぞ？
まず、愛無き交合はせぬ。遊びで抱くなどしたこともない。ちゃんと相思相愛になってからじゃ。
旦那を迎えた時はよほどのことがない限り浮気はせぬし、情熱的に迫って飽きさせぬようにしておる。

ふふ、それはな、セレスがとっても可愛いらしいからじゃ。
可愛い子はからかいたくなるじゃろう？　ラーフィーならこの気持、理解ってもらえると思う。

だから小馬鹿になどしておらんというに……、ん？
もしかして可愛いといわれてテンパっておるのか？ ほほう、くすくす。

呵々。自分で自分を名乗る英雄などロクなもんでは無い。
良いではないか、儂がただそなたを英雄だと感じておるだけのこと。
ラーフィー、そなたは英雄を目指して努力しておるわけはないじゃろ？ するべきことをすれば良いだけさ。

ああ、そうじゃな。自分が出来ぬ始末を後世に押し付けるのは、力量不足の最たるものよ。
ただ、封印というのはそういう質をもつ術式じゃからのう。一概に酷いとは言いにくい。
いまの魔法技術では倒すことが出来ぬ化け物を、封印という形で縛り付けて眠らせる。
いずれ魔法技術が発達した頃、封印から解き放たれた化け物を見事に退治するという寸法じゃの。
……ま、自分の代ですべて終わらせられるのが理想には違いないが……。

え？　想像はおかずになるじゃろ？
ああラーフィーはそっち方面の知識はまるでダメだったのじゃな。うむ、セレスに教えてもらうといい。
あやつはきっと、毎夜毎晩そなたのことをおかずにしておるに違いないからの。うむ。

おや、結婚の知識はあったのか。これは残念。
ふむ、珊瑚の指輪か。古来より護符としても尊ばれておる宝石じゃの。
しかしこれを付けておるということは、既にそなた大事な相手がいるということにならんか？
あ、いや。子供へも与えるということは、それはいわば親の形見とかそういう……？

水晶は、現代では程度の低い宝石とされておるようじゃが、それほど悪い選択肢ではないのではないかや。
魔除けの効果はあるし、なにより魔力を溜め込みやすい性質があるからの。
大事な相手を護るための贈り物としては、一般的なような気はする。

まあ、セレスに送ったのもそういう意味合いのようではあるが。

そうじゃの。そなたの故国の風習は、異世界全体を見渡しても特殊と思うておいたほうがよいな。
セレスはエキドナ種。エキドナといえばギリシャ神話。
そしてギリシャでは、結婚相手に壊れにくい指輪や首飾りを贈る風習があるそうじゃからの。
ちゃんと、どういう意図の贈り物であるかを説明してから渡すほうが良かったかも知れぬのう。

とはいえ。儂は別に、そういう結末になっても構わぬと思うのじゃが。
まったく、セレスも使命など忘れてそなたと添い遂げる道を選んでしまえばいいのにな。
あれほど解りやすい桃色光線を放っておきながら、一族の宿命に屈するとは寂しい話よ。

……ラーフィー。言葉の意味を語る前にな、そろそろ真面目に尋ねておかねばならぬことがある。
そなた本当に、恋愛感情を理解しておらぬのか？
しておらぬとして、そなたの世界とは違う世界の恋愛感情を、どういう形で捉えておるのかや。

虎は鍛えるから強いのでは無いウキャ。
虎として生まれたから強いのキャ。

戦国の世を生きてきたＭｏｆの民が本気になればスーパーＭｏｆ人として覚醒するタヌ〜。

えぇー！？　ヒツジノコシカケの方が自信があったんですけど……

もしかしたら、私お祖父様に嘘を吹き込まれてたのでしょうか？

い、いえ、お祖父様はかなり西の方の出自らしいので、西の方ではこれがヒツジノコシカケって呼ばれてるか、そっくりなキノコがあるんですよね！　ね？！

いやお嬢、そこ、同意を求めても無理だと思うぞ？

はい、どーぞ！

なに、あれ・・・

敵ですよ、マスター。

それじゃ、やろう。言っておくけど、負けるとしてもただじゃ負けてあげないからね？

お出ましになったな。
相手をしてやるぜ( ´ー｀)y-~~

それじゃあ、始めよっか