どかーん。雪ダルマはお空に舞い散って消え去りました。
地味に凍らせてくるのが痛い雪ダルマさんが居なくなれば、後は楽勝です。

図体だけが大きいクジラさんは鈍足な上に単調なので簡単に動きを予測できます。
過去、農場時代で培った私の狩猟技能や観察眼が光って唸ります！
潰されないように素早くクジラさんの死角に入ってチクチクと急所を攻め続けていきます。

…私とアラヤちゃんの二人の猛攻により、クジラさん2匹を呆気なくダウンさせて今回の戦闘は終了です。

　＊　＊

無事に戦闘が終わり、今回はアラヤちゃんも大した怪我も無くてホッと一息。
一応周囲の安全を確かめて特に増援の気配も無いと感じると、早速私はクジラさんからお肉を頂戴しようと近寄ります。

そんな様子をぼんやりアラヤちゃんが眺めてます。
…そういえば、こういうお肉を削ぎ取る場面って結構ショッキングだけど、アラヤちゃんって耐性あったかしら？

うーん…でも今まで一緒に居た感じ、こういう事に慣れてそう感じがするような…？
それに微かに血のような匂いがするような…？

私がナイフを持ってダウンしてるクジラさんの方に近づいていきます。
でも自分達が捕食される事を悟ったクジラさんは力を振り絞って決死の抵抗を試んできます。

抵抗自体はそれほど脅威では無いです。
でも流石に闇雲に暴れるクジラさんに近寄るのは中々に困難です。このままじゃお肉が取れません。

…なので、クジラさんをもう一度大人しくさせましょうっ。
一言で言うなら、お魚を釣った時に〆る事で鮮度を落さなくするのと同じ要領です。

暴れて抵抗するクジラさんを前にして、改めて武器を構える私とアラヤちゃんの第二戦目が始まります。