うるせぇ。成長期はもうとっくの昔に終わってんだよ

これが俺の元の姿なんだぜ

……お前は成長しないのか？

さて、何の話だっただろうな
お前が忙しなく動くから、我も忘れてしまったぞ……

……一息付いたら、急に腹が減って来たな

まずは、獣でも捕らえると思うが……

お前はどうする？
狩りを手伝うならば、分け前は寄越してやるぞ

……ああ、あの、切れたらどこかに飛んで行く

同じか

……うん。同じだな

そういえば、お前はどれくらい生きているんだ？

お褒めいただきありがとうございます。
でも、やはり才覚のある方々にはとてもおよびません。

腕力なら、自身はあるのですが・・・。

僕はいま、大礼拝堂という場所を進んでいます。この世界の宗教施設でしょうか。

いまのところこれといったものは見つかっていませんが、なんだか不気味なところです。礼拝堂というのは、そういう場所のほうがありがたみはあるのでしょうけど。

そういえば、コルリ様も九尾の狐ですから、この世界の多くの人に奉られたり、敬われたりされているのでしょうか？

……えっ

もしかして、オスの、男の狐でも「釣りやすい」から女の人間に化けるの……？　いや、変化だし、種族どころか無機物に化けたりする逸話もあるくらいだから別に性別かえるくらい何のこともないのだろうけど……なんだか、すごく詐欺を聞いてしまった気分だ！

ええと……ちゃんと元も、変身後も、女の子……だよね？（恐る恐る）

あと、人を釣る、ですけど……（少し言葉を選ぶように）

多分コルリさんは、今までに人や物に対して『絶対に自分の物にしたい』とか『人に取られることは決して許せない』とか、そういう気持ちを抱いた経験が無いのではないかな？　そうだとすると、人を釣り上げるのは難しいのではないですかねー？　要は、相手にそう思わせる、それが肝要なのだろうし。

いや、師匠に対しても親に対しても、ざっくりできているのはそれはそれで悩まないのは長所でもあるのですけどね。九尾の狐らしく人を惑わすには、ちょっと共感力が足りないかもしれないのは課題ですね（かくんと首傾げ）

なので素直に、冬の湖に尻尾でも垂れて魚を釣っているがお似合いですよ！（酷い）（※良い子の狐は「しっぽの釣り」を真似してはいけません）

…………ほねの親玉？

・・・ァ・・・・・タ・・・ミス・・・・・ウィォ・・・・・・

まんださん、まんださーん！手伝ってください！！