Vanetta's Diary - Page.37

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 メルンテーゼ
気がつけば一月も遥かに超え、この奇妙な世界にも随分の慣れてきてしまったと改めて実感する37日目。
一時期の不調も思い出せば遥か前、影響こそ今にまで引きずりつつも地歩もそれなりに固まってきた。

……と、この小さい個人用キャンプには最早収まりきらないほどのエンブリオと契約し、
その力も当座は十分と言える程に強く借り受けられるようになった。

お陰でこの世界に来た時にもらったネクターの花びら10枚は、全部エンブリオとの契約に使っちゃったけどね。

そろそろ適当に歩かず明確な目的を持って……ってこれも何度目か忘れたけど、
前に考えていた時よりは、実際の行動に移せてると思う。

装備も（武器を除けば）十分なものを用意できたと思ってるし、
各地の実際の地図も集めるために、意識して行動をしようとはしている。
あとは要所に立ちふさがる有力な敵。これらを一つづつ倒せるような実際の力。
いくつかはあと地図さえあれば……と思っているけど、さてどうか。
確実に進み、確実に強くなって……あとはまあ、それなりに楽しくできていればいいな、って感じ？
会話を交わし、友好を育む人もできたし。これもまたかけがえのない思い出になることでしょう。


それとは別に、極個人的に、この世界とは関係の無い、別に気になることもいくつか……
少し時間を取って、考え、纏め、この日記に記すのもいいかもね。

さて、とりあえず今日はいつもの二人とは別行動。
不死王が眠ると言われている──というか実際突入した人も居るらしい──地下牢深くの封印玄室、
その扉前までの地図作成とチェック。
既に相当危険な場所だと思う。注意して行かないと、ね。

リラックスしているようだ、少しぼーっとしている。