「謝るなら今のうちだ、貴様は私を本気で怒らせたぞスピ子ッ！」

大地のスフェンコ＝ビッチの怒轟が虚空に響き渡る

「謝る？あ・や・ま・るゥ？なぜ、私が、自分より弱いデコデコライトアーマービッチ＝サン
に謝らなければならないのか、理解に苦しみますねェ・・・
いいでしょう、土に植えてそのデコで光合成できるようにひとつ調教してやろうじゃありませんか」

応ずるスカイスピリットは対照的、その口元に笑みすら浮かべ、ゆらり、と飛翔を開始する

「また・・・また・・・侮辱したなッ！ゆるさんッ！」

対峙する両雄の姿は奇しくも、かの倭国に伝わる龍虎の構図
相手を一撃にて絶息せしめんと互いに己が闘気を極限まで高めだす

「ﾎｱｱｱｱｱｱｱｱ！！！！！！ﾝｩｳｳｼｬｼﾞｬﾙｼｬｼﾞｬﾙｼｬｼﾞｬﾙｼｬｼﾞｬﾙ！！！！！！ｯﾁｬｰ！！」

「ﾝｺﾞｵｵｵｵｵｵｵｵ！ﾝﾌｩｳｳｴﾃﾞﾝｴﾃﾞﾝｴﾃﾞﾝｴﾃﾞﾝｴﾃﾞﾝｯ！！！！！ｱﾘｰﾃﾞ・ｴﾃﾞﾝｯ！」

千の鍛をもって、鍛とし、万の錬を重ねて錬とする――――
そして勝負は一瞬――――


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勝負はついた。この地に聖杯は、唯（ただ）これひとつ、
天は世に二人の王を許すはずもなく
かくして勝者の手に聖杯は委ねられ、敗者は地に膝を落とす。

「バカなッ・・・私のプリンが・・プリンが・・・・うあああ」

「一口欲しい？欲しい？美味しいよ？これ欲しい？・・・・で・も、あーげない♪」

「ふごおおおぉおおおっ、ふごぅおぉうおぅおおおおおおおっ」

「二人共出発するよー！遊んでないではやくもどってきなさーいッ！」



（閑話休題　『とある夏の日』）