今回はよろしくお願いします。

わーい、よろしくなんだよ！

ふむ？　そのプロセスとやらは、ぬしの故郷に属する死生観じゃろうか。

儂が知る世界ではの、魄は土に戻らんのじゃ。隠気は常に、地に留まるとされる。
地に宿り、漂い、散じていく。散じる前に鬼が憑けば、動く死体となることもあるな。

前世とは輪廻転生の思想であろ？　魄はな、散じたら二度と元に戻ることはないものよ。
もっとも魂魄思想の元となる道教では、祭事の時だけ招いて集めることが出来るとしておるがの。
散じた魄は大気に混ざり、融け合いながら地表を覆い、有る場所で集い、人と成り、魂を宿す。

――とはいえ、違う死生観があるならば違う結論になるのじゃろ。儂が説くのは原典の話に過ぎぬ。
儂の属しておった神社も神仏習合の影響か、輪廻転生に魂魄の逸話が混ざっておったしのう。

ふむ？ 視える――、とな。
流石に儂がいかに凄かろうと、手掛かりもなしに記憶媒体を見つけることは出来ぬのじゃが。

……ああ、なるほど。
先の話と合わせるならば、この地に落ちた魂、あるいは肉体の欠片、ということじゃろうか。

能力値に限っては、どうしても無いものねだりになってしまうのう。
エンブリオを育て、スキルに合う付加を探し、身に着ける。これに尽きそうじゃ。
しかし、ぬしの使う火の業、破壊力たるや羨ましいぐらいじゃ。儂もほしい（切実）

はは、破壊を娯楽と云うか。やはりぬしは、人間とは違う何か、のようじゃの！
元より、背に隠した翼が物語ってはおるが。
鳥人もいる世界で翼を隠さねばならぬ理由、――はてさて、不思議よ不思議。

呵々。ログアウトしても同じ世界が広がるなら、ログアウトする理由は無いのう！
神も駒遊びに飽いたら何をして遊ぶのやら、気になるものよ。

――記憶の引き継ぎ、か。
さて。儂の知る者には、魔力で編んだ人形に強制的に記憶を流し込んだ例があるが……。
そなたの話は、それとは違う次元の話、じゃろうか？

一応、ワタシが暮らしていたところでも武器として活用されていましたよ。もっとも、分銅のついた鎖とともに使う、小さい鎌でしたが。

傭兵・・・なるほど。でしたら、その大きい武器を扱えるのも納得です。巻き込まれたのは災難ですが、激しい爆撃や魔法が飛び交ってないのは幸いかもしれませんね。

そうなんですか、それは失礼しました。では改めてジェイドさんとお呼びしますね。

さて、しっかり勝ちにいきましょうか。

そうね、折角だからきっちりシメないと。

……まあ、結果が良ければいいですよね。

ばっちこーい！

メインシステム、戦闘モード起動。