<Days36>


「あとはいつ行くかかなぁ」

　私はレジに並ぶルシエ・ソルブランシェの事を待ちながら一人呟く。
　水着も買って、約束もしたけど、いざとなると急に気恥ずかしくなり、いつ行こうというのが言い出せずに私はいた。

「何かこう、言い出すきっかけがあれば良いんだけど……」

　私はそんな事を考えながら呟いた。

「何のきっかけですか？」

　突然後ろから絵を掛けられ私は慌てて振り向く。

「ル、ルーシェ」
「はい？」

　突然声をかけられて、私は慌てて妙な声を上げてしまう。

「ななな、なんでもないよ」

　明らかに動揺した私を彼女は、不思議そうに見ながら笑みを浮かべる。

「おかしな祀」
「ゆ、夕飯尾買い出しはそれで全部？」

　私は動揺しながら必死に話題を変えようとした。

「はい、これで全部ですよ」
「そっか、それじゃ早く帰って作らないとね、私も手伝うから」
「はい、お願いします」
「それじゃ帰ろうか」

　話題を上手くそらせたと内心ほっとしながら、買い物袋の半分を手にしながら彼女の手を取る。

「そうですね、そう言えば……」
「そういえば？」

　聞き返した私はまさかこの時、それ以上の動揺が私の事を待ち受けていることに私は予想もしていなかった。
「海はいつ行きますか？」

　彼女の何気ないその言葉に私は心臓が跳ね上がるのを感じていた。

「ル、ルーシェ……」
「はい？」
「どう切り出そうか必死に悩んでいたんだよ、それ……」

　その顔を真っ赤に染めながら私はそう呟く。

「おかしな祀、行こうって行ったのは祀の方なのに」
「そうなんだけど……、いざいつって言い出せなく……、ありがとう……」

　そんな私を彼女はどこか楽しげに見つめていた。
　そして私と彼女はいつ行くか、帰りながら話し合ったのだった。


TobeContinued……

今回の日記もルシエ・ソルブランシェさん(2010)をお借りしました、感謝！！