16日目

記：＊＊＊＊＊＊

太陽は近く、おおきく、遠くには入道雲が浮かんでいる。メルンテーゼに四季があるかどうか、それは定かではないが、このジリジリと焼けつくような暑さは夏と言うにふさわしいものであった。

「うー、暑い……」

「うぁー、おひさま、近い……。外、暑いな」

少女2人は早くもこの暑さに音を上げ、キャイキャイと不満の声を上げている。そして、その前を歩いている金属の重鎧を身に纏ったグババ・ナイツと黒衣を身に纏ったジャック・マーフィー、周りから見ても、この4人が暑そうであることは一目瞭然だった。

「ふむ、ふむ……まぁ、たまには良いかもしれんな」

　そう言って、グババ・ナイツは進行方向を変える。首を傾げる3人に対して「ついてくればわかるさ」と豪快に笑いながら歩む先からは水の流れる音が聞こえていた。

「わぁ……」

誰ともなく歓声が上がる。4人の目の前には滝が落ち込む小さな滝壺があったのだ。

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記：ケル・サーベラス

　最近すごく暑いの。火は大丈夫だけど、この暑さはちょっと無理かな……
新しい服を買いに行きたいなぁ

私はそう言って深く考えるのをやめた。