「最近シオンは物理的に敵張っ倒してたから凄く拳術のイメージ強いんだけど、今回はずっと杖なんだね」
「・・・ええ、まあ・・・どちらでもいいんですけどね・・・」


どちらでもいいと言いつつ結局前衛からぴくりとも動かないあたり、すっかり拳術の影響が出ているようではあるけれども。
私と組むときはいつも後ろで魔具で呪文唱えるだけだけど（せっかく前衛の私がいるんだから後ろにいてもらわないと悲しいし）、現地の人とかと組むときは大体拳で殴りつつ魔法を唱えてるイメージしかない。


「・・・自衛ぐらい出来ないと困るじゃないですか」
「普通魔術師は後ろでちまちまするもんだよ」
「拳術等を使用する魔術師が後ろにいると思いますか・・・？」
「・・・まあ、うん、優先度と面子にもよるけど前だよね」
「・・・それならこれでいいじゃないですか」
「・・・・・・もう魔拳って武器この世界あるからそれにすればいいじゃん・・・」
「・・・今更違う武器使っても色々微妙なのでこのままでいいです」


この上司、どうやら今後も前で杖を振り回し続けるようです。
そのうち杖で撲殺してそうだなあ、嫌だなあ・・・
まあ棒術も使える上司だから別になんもおかしくないんだけどね！！

横で正しく持ち直すまでレクチャーする