14日目

記：＊＊＊＊＊＊

　ミニスカのブレザー制服。それは、堅苦しい学生生活からの逃避なのか、単純に可愛さを求める女子高生の性質が生み出したモノなのか……。そんな、一見すると奇抜な衣装も様々な文化が入り混じるここメルンテーゼでは見る者によって様々な感想が出てくるようだ。

「ジャックさん、かわいい！」

と、目をキラキラと輝かせながら黄色い声を上げるケル・サーベラスの視線の先には、とんがり帽子を被ったカボチャ頭に、細身のブレザーに裏地にフリルをあしらってある短いスカートがくっついたジャック・マーフィーの姿があった。

まるで完熟したかのように真っ赤になりながらぶつぶつと何かを呟きながらぷるぷると震えるジャックをケルと同じく目を輝かせながらぴょこぴょこ跳ねる雪、その真ん中にどかっと座りガハハと豪快に笑うグババ・ナイツ。勝利の前祝いとしては十分すぎるほど暖かな空気が彼らを包んでいたのだった。

ただ、ジャックの纏うミニスカートの中がどうなっているかは誰一人知る者も、知ろうとする者もいなかった、ということを付け加えておく。

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記：ケル・サーベラス

　旅は道連れ……ってなわけで、一緒にエンブリオを探したパーティーに同行することになったの！ みんな優しそうな人たちばかりで安心したよぉ

　メンバーの一人目は雪ちゃん。“しゅえ”って読むんだって……きれいな響きだね。雪ちゃんは私と同じか少し歳上くらいで、すっごく好奇心旺盛なの！ 一緒にお買い物行きたいなぁ……

　次のメンバーはジャックさん。最初会った時はクールな感じなのかと思ったけど、私の服を貸してあげて凄く可愛くなったの！ これからいっぱい可愛いもの作って、着せてあげたらもっと可愛くなるかなぁ？

　最後はグバ様。山みたいに大きくて、笑い声は吹き下ろす風の音みたいに豪快なの。近くにいると安心するし、私のおじいちゃんがあればこんな人だったらいいなぁ、なんて。

　そんなわけで、みんなよろしくね！これからもっと楽しい旅になるといいな