とおかめ。

白い縞々猫さんに釣られてピンチになってた私とナナさんでしたが、自分が思ってたよりも私達は大分強かったようです。

私は得意魔術の一つの水魔術を使って、襲い掛かってくる三匹の動きを鈍らせながらナナさんのサポートを行います。
ナナさんは俊敏な動きで三匹を翻弄しながら一匹ずつ着実と倒していきます。

気が付けば三匹ともぐったりと地面に突っ伏してました。まだまだ私達は元気です。
降参した一角の馬さんと小悪魔さんはそのまま森の奥へ逃げていきます。

最後に残った白い縞々猫さん。
地面に伏せてじぃーっと私の方を見ています。私も釣られてじぃーっと猫さんを見つめます。

（ﾒﾄﾒｶﾞｱｳｰｼｭﾝｶﾝｽｰｷﾀﾞｰﾄｷﾂﾞｰｲﾀｰ♪）

瞳を通して何かが伝わると白い縞々猫さんはすくっと立ち上がって、
にゃーんと一鳴きすると急に青白い淡い光となって私の身体の中へ入っていきます。

…数十秒ほどで全ての光が身体の中へ吸い込まれて無くなると、気が付けば自分の頭とお尻に違和感を覚えます。

普段は魔術を使う時にだけ魔力に反応して生えてくるネコミミとしっぽの筈が、どういう訳か普段の状態から生えたままになってしまいました。

一応念じれば、ネコミミとしっぽを引っ込める事は出来るようです。
でも普段の状態から常にネコミミとしっぽが生やせるので、これはこれで便利になりました。
いつもよりも遠くの音やら声やらがよく聞えます。

それに加えて、私が扱える魔術の中で飛び切り一番得意でもある氷魔術が更に扱い易くなった気がします。
暑い場所もこれで安心快適になりました。

可愛いネコミミとしっぽが生えてご機嫌な私ですが、傍に居るナナさんは険しい顔で辺りを警戒しています。
…えっ、誰かがこちらを見てる？

警戒しながら辺りをきょろきょろ見渡してる私達。
そこに紅っぽい服装の桃色の髪の女の子が森の奥からこちらにやってきます。

しかし女の子がこちらに来たのと同時に別の場所から、降参して去った筈の小悪魔さんが新たな仲間を引き連れてこちらへ駆けてきます。

不意を突かれた状態の私達は、小悪魔さんと新たな白い縞々猫さんと大きな動く植物に囲まれてしまいました。

私達は咄嗟に女の子を背に庇って急いで戦う準備をします。
流石に私も、このタイミングで襲い掛かってきた小悪魔さんには頭カンカンなのです。

…少し欲望が出ちゃいましたが、細かい事は気にしちゃダメですよ？


　＊　＊　＊






・おまけ：今回のＮＧ編・
ネコミミとしっぽが生えた蒼羽ちゃん。

ちなみにルビは「ひーりんぐほーりーえんじぇる にゃーこ」と読むらしい（滝汗）

>>ナナさん

>>アラヤちゃん

>>ソウハ

>>アラヤ

　　　　　　　　ヤッホーーーーー

　　　　　　　　　　　　ヤッホーーーーー

　　　　　　　　　　　　　　　　カッコーーーーー

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　リッポーーーーー

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　キラーインコーーーーー