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――アマリアが、メルンテーゼに来る直前のお話。

そう言って母親は、片目を閉じ、くすりと笑った。

「一度戻ってきたとして、またメルンテーゼに送ることも出来なくはないけどね」と笑って、

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このまま、今の調子を保っていけるのだとしたら……使う機会は、ないと思う。
帰りたいと思う時もあったし、そういう場面はこれから先もあるかもしれないけれど。

中途半端なまま帰って、後で悔やむのも嫌だ。
それに「挫けたから」と言って、泣きべそをかいて戻るようなことは、できればしたくない。

いつものように、ペンダントを首から下げる。
橙色の宝石が陽の光を反射して、力をくれるように、眩く光っていた。

そう言うと、メグは顔をほころばせて笑います。

最後の方はちょっといたずらっぽく、茶目っ気たっぷりで言います。

傍らの兎が、すかさずツッコミを入れるのを忘れません。

　　　　　　メタセコイアは見守っていた、愚かな地球と君の最期を。