ここのかめ。

上手に生け花と馬刺しができました。…というのは冗談です。
襲ってきたアルラウネとスレイプニルの集団をナナさんと一緒に千切っては投げ、千切っては投げ。

2対4の戦いでしたが思っていたよりも全然ピンチじゃなく、あっさりと終わりました。
アルラウネとスレイプニルはお腹が空いて弱っていたようなので、ペチンペチンと頭を叩いて即行ノックアウト。
その後、私のお説教と少しだけ食材を分け与えて、改心したアルラウネとスレイプニルはそそくさと野に帰っていきました。

（↑笑顔の威圧）

…ナナさんがその時の私は何故かとっても怖かったと言ってました。
うーん、何で怖かったのはとっても謎なのです。


　＊　＊　


アルラウネとスレイプニルの更生を果した私たちは、その足で荒野を渡り、その先にある森までやってきました。
荒野に入る前に、更生したスレイプニルが私達の元に戻ってきて、一緒に着いていきたそうだったので連れて行く事にしました。
スレイプニルの背に乗って荒野を渡る私達。
道中はとっても快適で前の黒ずくめの沢庵さんのような事も何事も無く無事でした。

目的の森は荒野や広庭と違って、木々がそこら中に生えていて密林度ましまし。まさに森という感じでした。

森に足を踏み入れた時。
私はふと違和感を感じ、何かに引き寄せられるようにその違和感がする場所へふらふらと歩んでいきます。
後ろからナナさんが慌ててふらふらと何処かへ向かう私の後を着いてきます。

暫く草木の中を掻き分けて進んだ先に、こじんまりと開いた場所に到着します。
どうやらここは森の泉のようです。
綺麗な水が地面から噴き出て小さな泉を作っており、動物達の水飲み場になってるみたい。

私の違和感はどうやらこの泉で今ものんびりと水を飲んでいる、あの白い縞々の猫からのもののようでした。

──あれは私の力の一片。

何故かそう感じた私は、半分無意識にその白縞の猫にゆっくり近づいていきます。
私が近づく事に気付いた白縞の猫は、フーッ！と毛を逆立てて近づく私へ威嚇してきます。

しかし何かで引き寄せられる私は歩みを止めれず。
後ろからナナさんが慌てて手を掴み引き止められて、ハッと私の意識が元に戻ります。

気が付くと目の前の白縞の猫の他に、一角獣の馬と小悪魔が周囲を囲んでいます。
広庭の時とは違う威圧感…慌てて武器を手に取り構えます。
ナナさんは武器を構えていつもの平然とした顔をしていますが、何となくですが緊張してるようにも見えます。

再びピンチ到来。ここは私が頑張らないと…！


　＊　＊　＊







・おまけ１：広庭での料理結果・

──広庭で調理していた私。
ですが少し手違いで火の加減を間違え……。

若干表面がこんがり焦げてるけど、一応パンの完成。

…しかしこの黒パン、堅い。表面がフラ○スパンの2倍くらい堅い。ぶっちゃけ鈍器です。
思いっきり投げてよし。手に持って殴ってよし。中身だけくりぬいて食べてよし。

きっとナナさんなら上手く使ってくれるでしょう。…多分。






・おまけ２：ボツ編集編・


（※これはボツネタなので実際の本編には全く関係ありません。※）





*TAKEその１*
スレイプニルを仲間にした蒼羽ちゃん。

おめでとう！非常食が増えたよ！（滝汗）



*TAKEその2*
ホワイトタイガーを目にしてゆっくりと歩み寄る蒼羽ちゃんの心情。

　　　　　　メタセコイアは見守っていた、愚かな地球と君の最期を。