【一揆参加25日目】

この度の闘技大会は過去2回とは異なるチームで参加することとなった。
大会自体は10日毎の頻度で行われているため、様々な構成での対人戦を経験しておくのに丁度良いと判断したためである。

この争いはエンブリオとの遭遇戦が多いから忘れがちだが、要所要所には人が陣を張っている。
どこかで必ず、人と争わねばならない。
怪我は出るだろう。人も死ぬかもしれない。だが、一揆とは本来そういうものなのだ。

そういうものだからこそ、落とし所ははっきりしない現状はとても危ういと感じるのだが。


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目を閉じ、呼吸を調えて神経を集中させる。
早口に異国の歌のような言葉を唱え始め。
ふわ、と風が彼女の周りにまとわりつく。