……この最近。
　三階に出ただとか、一度、倒した連中に別の場所で遭遇しただとか……
　そういった話を、幾らか聴くようになった。

　この城……少なくとも、三階建て以上じゃあるようだが。
　玉座の間か、謁見の間か……
　そういうのは、どの辺りにあるんだか。
　……まぁ、王サマが必ず其処に居る保障もねぇんが……
　大体、此れだけ大規模な一揆が勃発しちまってるんだ。玉座で大人しく待ってて呉れるとは限らねぇ。

　ネクター独占に、意図があるとすれば……
　……あぁ、まぁ、意図もなく、こんな反発必至ことやりゃしねぇだろうが……
　唯の独占欲以外……何かしら、望みを達する為の……手段の一つ、或いは、過程に於いて、ネクター独占が必要だったとすれば……
　一揆の先鋒が喉元に辿り付く、それまでの猶予のうちにでも、望みの達成に力を注ぐんじゃねぇか。

　……もし、そうなら。
　城ん中より、外部施設のどっかのほうが、目がある事にになる。
　……外ほっつき歩いてる方が、当たりだった……なんてことも、あるかも知れねぇな……

　……ま。
　俺に限っては……
　今は、目の前の……この無闇に広い廊下を、進むしかねぇんだが。

壁際の彫刻を眺めている。

すごく得意げだ　　　すごく

分かってて黙ってる人もいると聞いて、むむむと考え込む
反応が楽しいということかしらと、なんとなく察して

頷き、大丈夫大丈夫。と1人で笑った。
年頃というものも考えていないようだ…

ひとしきり笑った後、なんで笑ってたんだっけ？と首を傾げた

ほんわり、酔いが回ってきたのか闇さんの様子をうつろに見ている
つまみの乾物を取って、少しずつ囓っていく表情はご機嫌なのか緩い