今日はまたゾロゾロと大人数だなァ！ははっ！
こんだけ人数がいるんだ、俺一人サボってても問題ねーよな？

盛大なお出迎え。こちらももてなさないと。

まぁ、獣人の私がレンツの裸を見て楽しんでいたんだから、獣みたいに見える少女だって貴方の肌を見て楽しんでいたのかもしれないじゃない？
どんな感情を抱いているかまでは聞いてみないと分からないものよ？

そうねぇ？　私達の所だと、遠聞きチャンピオンは結構周りから注目されるっていう風習があったりしたわね。

特殊な事はないわね。　私が産まれた所は、兎系の獣人が多く生まれる土地柄だったってだけね。

けちぃ〜　イイじゃない。
まぁ、そう言うのを使わないとしてくれないような魅力のない女で悪かったわね（しくしく

うっそだ〜　レンツが鋭いって！？　全然恋心分かってくれなかったじゃないの（ぷんぷんとほっぺたを膨らませ

容赦？ ・・・馬鹿言いなさいな。
一瞬で楽に死なせる訳ないじゃない。

ああ、ついでに。
例え貴方がよぼよぼの寝たきりでも、全力で行くわよ。
それが約束だからね。そうじゃないと。

貴方の子孫でも、ダメね。
こう言うのは実感する貴方自身じゃないと、意味の無い事なのだから。

まあ・・・与太話はこれ位にしましょうか。

そろそろ大筋、進攻ルートも絞られて来たわ。
定石に従って城内から続く大廊下を行き、王を正面から打破する道筋。
あるいは、グリーンパレスだったか・・・森の宮殿から迂回する道筋。
たぶん、この辺りが王道ね。地下牢の最奥なんかも情報的には怪しいのだけど・・・。

で、裏道として・・・研究所を攻める道程もあるわね。私は、追々此処へ向かおうと思うの。
エンブリオの持つ"契約"って特性、私の相棒の在り方に少し似ててね。
そこを突き詰めれば或いは・・・とも思うのだけど。

ま、憶測としか言いようが無い状態だけれどね・・・。
ただあの場所、研究の副産物なり未完成の研究なり、色々出て来そうじゃない？
・・・何か関連性の有りそうなもの見かけたら、貴方に投げるわ。
まあ、いつ出てくるか、そもそも有るのか判らないものだけど。

――生き残りたいのでしょう、貴方。いつかそんな未来を得るために。
そう肯定できるならば、改めて協力するのも吝かではないわ。
・・・何か在れば、言いなさいな。

――構えろ

ははっ！！多勢と多勢、あっちこっちの乱戦激戦！
いーねぇいーねぇ！！

しっかし手ェ抜けそうにはねェな？せっかくラク出来ると思ったのによ。
ま、足ひっぱんねー程度には頑張るぜ――！

けだものが相手・・・。駆除して早く先へ進む。

張り切るのはいいが、無茶はしないでおくれよ。

さっさと片付けないとね。

言葉が届かぬというのならば、届けるまで・・・です！