前回の日記の続き

ふと、
「シーガルさんは一揆が終わったらどうするんだろう」と、言う疑問が再び頭を過ぎってくる。

そして思案する必要もなく海へ帰っていくのだろうなと思った。
海はきっと、あの人の心の故郷なのだ。

みんなにはみんなの帰る場所がある。

その点で俺はどうなんだろう？
元の世界へ帰る方法が見つからないし、おそらく旅は続けるだろう。
ではもしそれが見つかったら？

この世界は、未知なる発見に溢れていてとても充実している。
その未知はまだまだ広く続いているのだろう。

それに仲間と過ごした日々は、かけがえのない大切なものだ。


・・・・・・でもいつかは帰らなくてはならないのだろう。
どれだけ充実していても、俺の故郷は「あっち」なのだ。


いつかは必ずやってくる別れの時までを大切にしよう。



いらぬおせっかいかも知れないが、手始めにシーガルさんには陸の魅力を存分に伝えないとな。

森の木々のざわめき、川のせせらぎ、草原を吹き抜ける風、雲を突き抜けた先の朝日・・・

そういえば、今まで山へは一度も行ってなかったっけ？
今度行こうかな。

だいぶ危険な場所らしいが、きっと今の俺達なら大丈夫だろう。


次にユメちゃんにはどうしようかな？
そういえば遺跡の罠に関して興味津々だったっけ・・・・？

日記はここで止まっている。
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※人型の男性用エンブリオの画像がなかなか見つからないってのは秘密！　秘密ったら秘密！

そう言って、担いでいた銛を軽く振ってから逆手に持ち変える。
銛を撃ち出すための構え。鯨捕りが誇りとする、戦の構えだ。