思わせぶりに取ったなら済まないね、そういうつもりじゃぁないんだが、結構うちの故郷ってそれこそ色々閉鎖的な分、外に出て自由にするにゃ制限っつーか約束事が多くてさぁ。
私は隠し事とか誤魔化すのやらが苦手だから、戻った折には死ぬほど反省文とか書かされた事が何度あったか。

ま、“人の在り様”とは言ったが、人に限らずその世界で繁栄してる種があれば、どこでも共通点みたいなモンならあるかなぁ。
数がふえりゃ何処でも色々それこそ不平等やらもあるし、諍いも起きる。ある程度知恵ある生物ならやむなし、ってトコなのかな。

それこそその手のが文明みたいなのを築いてないよーな異世界だと、さすがに私は派遣例がないものなぁ。

やっぱり私はロンほど小難しいコト考えてないけどね。

……ま、そうなるよね。見送る側の方が大体はしんどいもんだよなぁ。

だからこそロンの言う一期一会ってのは私も同意だけどね。それこそ私だって明日にゃうっかり戦場で死んでるかもしれないんだしねぇ。

多分感じてるのは同じようなコトなんだろうね。私はロンほど口がうまくないからいい表現は見つからないけど……武器同士が散らす火花とか、命の煌きそのものみたいだと感じる。

当然私自身が自分の命賭けて戦りあってるんだしね。そこには相応の覚悟もあるし、どっちかっていうと下手な策謀なんざしてる暇もないような場所のが好きだ。

そうやって目一杯戦った後の一杯は格別、ってね。

ま、話が長い長寿連中の相手なら慣れてるから平気平気。

理由、ね。確かにそーゆーヤツも居るよなぁ。でもそれこそ万人に通ずるような理由……なんてありえないのは同意。この一揆への参加理由もそうだろうけどさ。

揃い揃って同じ方が余程怖いし、それでいいんじゃあないのかと思うけどねぇ。で、気が合うヤツと共闘の後で酒でも呑めれば言うコトないし。

今んトコはまだ何とも。例の王とやらに直接会える場所まで行ければ残滓なり何なりで分かるかもだけど……攻略って意味じゃぁ道のりは長いね。

ま、私も道中は楽しんでる最中だし、私の目的のヤツから出向いてくるなら応戦するまでだ。

……ま、必要になればちゃんと話せばいいし、って程度の事だよ。

いやそれで十分さ。っていうかそれ獲ってきたのかい？凄いな。
私は肴はなくてもどっちかっていうと呑めればそれで、って感じだし。私がロンが好きって言ってたからドライフルーツ類持ってきたのもあるから、十分足りそうじゃないかな。

酒も量が欲しいってよりは味楽しむ方が好きだし、気が合う呑み相手がいればなお良しって感じ。

これは、俺の優しさなどでは、ない。……俺のものは、唯の模倣だ

――何処にでもある村だ。人々は支えあい、しかし弱かった。エンブリオの力を用いる者は多く、それに依って豊穣を得ていながら……王の略奪に従うしかなかった程度に、弱かった。野垂れ死ぬかもしれんと分かっていながら、それでも戦おうと思えるものは、殆ど居はしなかった

だがそんな弱さの中にあって、ただ一人で村を救おうとした男もいた。……その男は豊かでもないのに、堅気に思えぬ輩さえ拾って長く介抱するようなお人好しで――戦いの心得など無い癖に、すぐ横の戦いしか能のない者すら、巻き込みたくないと考えるほどの馬鹿だ

――だが世界から、喪わせたくはない男だった

お酒を神様に？
神様同士で宴会したりするのかな。

作り方じゃでじゃなく、飲む人や情景によってもお酒の味は変わるか…。

いま同居してる獣人たちの中でお酒の好きな妖狐のお姉さんがいるんだけど、やっぱりロンと同じようなこと言ってた。
お酒はただ飲んで酔うだけじゃなく、きちんと楽しんで飲むものだって。

そういえばロンとどこか雰囲気も似てるとこあるような気がするな（じっ）

そうだね、知らないほうが何が起こるか予想できなくてわくわくする。

自分の知らない自分、か……

いわれてみれば僕も自分のことでわかってることなんてほとんどないかも。
だから不安になったり、逆に期待したりもしてる。

移し身の人形……へえ、ヒトガタにはそういう使い方もあるんだ。

ヒトガタを命に見立てて自分の中に取り入れるってなんかいいね。
そう考えるとなんだか気持ちが強くなれる気がするし。

そういうのって【おまじない】っていうんでしょう？
他人の力を借りるんじゃなくて自分の中の力を増強できるのっていいよね。

うん、お陰で僕も風邪引かないでここまでこれたし、案外効き目あるかも？

ふん、まあいいだろう

ひと勝負と行こうか？

一悶着あったけど、なんとかお目当てのエンブリオと遭遇できたみたい。

気を引き締めて、いかなくちゃね

刮目せよ！誰が主人公か教えてくれよう

ぼく、がんばるよっ！！

いい夢見たいならあたしにおまかせっ☆