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レイヤ・センドウ

山奥で隠遁していた錬金術師。
ユカラとマグノリアの兄でサクラの師匠。
とある事情であと1年持つかもたないかの命。

サクラと恋人同時になるにはどうしたらいいか考えているようだ。
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「恋人同士とはどうなればいいのだ？」

「…はい？」

サクラに触れたくてさわさわしたらそれは恋人同士がする事では…！
と驚かれてしまった。
嫌ではなかったようだが。

つまり、恋人同士になれば正々堂々とサクラにさわさわできるのではなかろうか。
だが、恋人同士になるにはどうすればいいのか。

…そんなもんは錬金術師の参考書には書いていなかった。

とりあえず、その辺に居るセツカに相談してみたら。
何かハイライトが消えた目で。

「ああ、そういうのは兵庫さんが詳しいですよ。脳内で」

と適当にあしらわれたので今度は兵庫に相談してみることにした。

結果、何言ってんのこいつ。みたいな顔でこっち見られたわけだが。

「好きです付き合ってくださいってやり取りがあれば恋人同士なんじゃないの？なんか難しいわけ？」

…確かに、そういうやり取りはハロウィンのデートにはなかったな。

「…ふむ、確かにそのやり取りはなかったな…抱きしめあったり触ったりするだけではだめなのか。」

「な…恋人同士になる前にそんな真似しちゃダメよ！ハレンチだわ！！！」

やはり、恋人同士になってからするものだったのか？

「何故だ？サクラは嫌では無いと言っていたし、俺様ももっと触りたい。まあ、サクラも確かにそういうのは恋人同士がするものでは！と言ってはいたが。だから相談したのだ。」

「うわっ、アホらしい。早いところ付き合ってくれって言えば？きっと即オッケーよ？」

アホらしいとは何だ、アホらしいとは。

「…だが、好きと言うのか…こう、面と向かっていうのか。何か恥ずかしくないか？」

「しらんがな。」

思いっきりどうでもええわ！みたいな顔をされた。

「っと、あー、そうね…じゃあラブレターでも書けば？」

そのあとに、兵庫はこう提案してきた。

ラブレター？ラブレターとはなんなのか。
手紙の一種か？

「ラブレターとはなんだ、一体。手紙か何かか？」

「そうよ。相手への想いを綴った手紙のことね。」

やっぱり手紙の一種ではあったようだ。
どのような事を書くのか、兵庫に実践してもらうことにした。

「ええと…おぉ、愛しの君よ、サクラ…違うわね…愛しのサクラへ
君は俺の太陽だ、君は俺をいつも眩く照らし輝かせてくれる存在だ…っとうん、いいわね、私才能あるかも。」

なんだか自画自賛をはじめたがツッコミを入れずにほうっておく。

「君が傍に居ない時間は寂しく、まるで心に穴が空いたかの様だ
俺には君がいないと駄目だ、どうか恋人になってほしい…っと
できたわ！完璧なラブレターね！」

うむ、なんとなくどういうものかはわかった。

「…なるほど、思った事を綴ればいいのか。サクラに対して。わかった、相談に乗って貰ってすまんな。」

「あぁ、うまくいったらお礼に何か奢りなさいよ！そのくらいして貰っても罰は当たんないでしょ？じゃあね！」

兵庫と別れたあと、サクラに対する想いを綴るためにとりあえずサクラの顔を見に行くことにした。

箱の中見た

差し出した紙袋の中にはほっかほかのたこ焼きがみっちり詰まっていた

一方その頃闇鍋でレイヤ先生達に押し付けた箱の中では…

磯臭い何かが箱の中で大の字でスタンバッていた