私の元いた世界では極限まで鍛えた魔法以外はすべからく物理的攻撃のほうが強かった。
全ての衣服、防具に元から元素に対する抵抗力があり、さらにその抵抗力は魔法的、工芸学的に能力を向上させれる上、
魔法の威力向上には限界があるからだった。

なぜ限界が有るのか。それは、正しく学べば全ての者が魔法を使えるように「ルーン」と「秘薬」という基礎言語を制定したからだ。

その功罪ははっきりとしている。
魔法が体系化されたため学びやすく、簡単な魔法であればだれでも唱えられる。
そのために便利になったことは多々ある。

逆に、ルーンと秘薬で制御できない魔法を発動しようとすると、単純な話命に係る。
あくまで、秘薬に眠る神秘の力をルーンという力の言語で開放するのが、私の世界の基本的な魔法学なのだ。

それでも、詠唱を練習し、精神集中を深め、世界の見聞、知力を磨く事により多少の威力の増減はする。
増減はするが、あくまで秘薬とルーンがまず有りきの魔法だった。


この世界はどうか。
憲子に付き添いつつ、今日まで問題もなく進んでいるが、
身に起こっている成長に自ら戸惑いを覚えている。
エンブリオの力なのだろうが、加速度的に能力が上がっていく感覚。

この世界の普通がこの状況なのであれば、
私達が争っている王とやらは、どんなとんでもない能力の持ち主なのか。

それこそ、私の基準で言う神のような力を持っていても不思議では無いと思う。

いまでこそ思うが、ここにきた初日に能力を見ると言っていたラルフという男、一体どれだけ手加減していたのであろう。
いや、ここの現地人達と争うのが空恐ろしくなってきた。



・・・・・・・・・・・・・メタの時間・・・・・・・・・・・・

基本宣言自体はさぼってなかったとです…
日記も戦闘セリフも書いてなかったとです…
プロットも考えずエラッタもせず、脳に浮かんだことをそのまま入力するタイプだからいけない…
次回から、またぼっちぼち書いていきます…（読んでる人はそんなに居ないから問題無いと思っている）