○月△×日　天気　晴れ

バカ狐の陰謀により
カボチャの呪いをかけられる。
そのまま攻城戦や練習試合に出る羽目になった。

いつかあの狐を痛い目に合わせてやる。

○月△△日　天気　晴れ

バカ狐はまだ解呪方法が分からないらしい。
神の使いのはずなのだが・・・
自分で言っているほど強い力は持っていないのでは？
と、少し不安になる。

そう言えば、戦闘の時とかも
さほど目立った働きをしていない気がする。
今度、その辺りを探ってみても良いのかもしれない。

ボロが出たら
その時こそ逆襲の時になるだろう。


日頃の疲れからか日記を描きながら寝ているタケトを
阿僧祇は面白そうに見降ろしていた。

「『計画は密なるをもって良しとす』なのだがなぁ・・・」

眠っているタケトに毛布をかけながら
阿僧祇は呟いた。

「では、その逆襲の時とやらを楽しみにさせてもらうとしよう」

テントから出て行こうとするあそぎの背後で
タケトが叫ぶ

「これでも喰らえ！」

驚いて振り向くと
タケトはまだテーブルに突っ伏したままだった。

「寝言か・・・」

小さく息をつくと阿僧祇はテントから出て行った。

タケトは本人の知らないところで
小さな逆襲は成功していた。

　　　言うと、拳についた血を拭い、舌打ちする。