………要らん。 ラーフィー達ならともかく、お前との友情やら何やらなぞ、俺には必要無い…(ぐったり)
俺が他人と湯汲み…？ 俺にとって信頼足る人物ならまだしも、お前とだと…？ ……有り得んな。

……って、そんな契約内容だったのか。 そう言う契約形態もあるとは、初めて知ったな…。

しかし、嫌だと思う物は嫌だ。 これが俺の意思であるからして、その言葉に応える事は出来ない。
我が師が自らの意思を貫いていたように、俺にも確固たる信念がある。 …それを曲げる事は、許せない。

…と言うより、そいつは幻影か何かか？ うちのコンシェルジュは白いのも黒いのも、きちんとした人間の姿だが…。
寧ろ、呼び方自体違うぞ。 白いのは俺を『御舟さん』と呼び、黒いのは俺を『御主人様』と呼んでくるからな…。
…有り得ないとは思うが、姉御の所のエンブリオか？

……ん、どうしたディース。 腹が減ったのか？
よしよし、沢山遊んで来たから泥だらけだな。 元気で何よりだ。
…話の邪魔はしていないぞ。 お前は良い子だから、そうでない事は分かっているだろう？

ラーフィーたん！
俺と御舟たんの友情に祝福の鐘の音を響かせて欲しいッス！

御舟たん、湯浴みの準備はもう万全っッスよね？
ささ、大風呂に入って男同士の純愛について、
熱く語り合うッス！

御舟たん、ホワイトタイガーや、
ドライアドより俺の方が可愛いッスよ！
ほらほら、もっと近づいて俺の肉体美を鑑賞するッス！

制約に縛られるなんて不本意なんだけど、今は我慢するしかないからね
そのうち私だって……なんて話は今することでもないか

こっくりさんは個人名ってわけじゃない。なんてことを言うのももう何度目になるのかな
みんな根本的に勘違いしてるんだよ。言ってる意味、わかる？

生きるためってのなら、それは別に恥ずかしいことでもなんでもないよ
単なるお人好しが淘汰されるのは自然の摂理さ

今いるここがどういう土地なのか、まだ曖昧な部分が多いからね
その謎を突き止めるのは君らの役目なんじゃないかな

……本当にそれだけっていうのなら、何も言わないけどさ
どうも最近、私のことを玩具か何かと思ってる輩が増えてる気がする

生きてることと死んでることの違いって、ラーフィーは何だと思う？
答えは一つとは限らない。肉体の死、精神の死、魂の死。死の形が様々であるように、生の形もまた様々だ。

話が逸れたね。生死の境が曖昧っていうのなら、ここはあの世とこの世の境目みたいな場所とも考えることができるよ
エンブリオ、なんて妙なものがあるんだ。それくらいでも不思議じゃない

今の姿は妙に好評だね。特に一部にとってはさ
ま、しばらくはこの身体、この外見が私だと思ってくれればいい

でも、できれば私という本質も見逃さないようにしてほしいものだけどね

ははは、そうだな。
武器と生涯を共にするのも悪くないが、それで満足かといわれるとそんな事は無い。
己れはこう見えても自分で弄れるからな。
この銃も長い間使ってはいる。先代が若いころにはもう在ったらしいから、30年くらいは在るか？
しかし新しい技術は銃にもどんどん入ってきていてな。
それは己れが改良する。道具は一から作り直すだけじゃないさ。
手を加えてよりよりものに仕上げる。それも一つの道じゃないか

……まぁ、それは己れが職人だからこそなんだろうが

ふむ。そういうものか。
確かに血の繋がりは水よりも濃いという。
血を分けたものとは親身になるのも分かる。
だが世の中にはそれ以上に深い関係になる者も居るだろう。
こういうと酷かもしれないが、無い物ねだりはしていても仕方ない物だ。
友でも恋人でも、血の繋がりはなくとも家族と呼べる者たちは作れるだろう。
父も母も確かに大切だ。だが己れにとっては、里の者たちもみな大切だ。どちらに優劣など付けることもできまい

……なるほど。確かに己れがこれで完成だ、これ以上のものはもう作れないと、そう思った時が己れの限界なのだろう。
今はまだまだ発展途上だと思っている、これはむしろいいことなのかもしれないな。
伸びしろがあるということはうれしい事だ。
物の見方で認識は変わるものだな。ちょっと研鑽するやる気が出たぞ

戦争は怖いな。小さいころからそんな意識をさせてしまうんだから。
普通人は死んだらどうしよう、なんて考えずに生きていけるはずなのに。
ままならんもんだよ。鉄を打って麦酒を飲んで、仲間と笑って外国の商人と怒鳴り合って。
そんな毎日だけが世の中に満ち溢れればいいんだがなぁ

ははは、なるべくなら世話にならずとも立ち直りたいところだが。
支え合ってこその友だとも思う。その時は支えにさせてもらうぞ

……もちろん、ラーフィが折れた時には己れが支える。
互いを支えてこそ、だからな

い、いや違う！別に深い意味はないんだ！
料理できなさそうとか大雑把そうだから料理も大味のような気がするとかそういうことは思ってないぞ！
ただ、今まで話していたのとはちょっと違う側面だったからな。
イメージと違ったからつい口を突いて出ただけなんだ

そうかな？
結構どうにかなるタイプの事だと思うけど……

そうだね、そんな話は聞かないし、大丈夫でしょ
一応定期的に仲間の検査はしてるけど、妙なものは見つからないしね

んー、確かに声を掛け合える位の関係くらいは、あったほうがやりやすくはあるよね
いざって時に背中から撃たれたらたまったもんじゃないし

いやいや、流石に冗談だよ？
本当にやったらお姉ちゃんたちに怒られちゃうし

とはいえ、実際戦略的に見ると有効ではあるんだよね
ただ、無差別攻撃だし、人道的にどう考えても外道だから、やるべきじゃないんだけど

……死霊使い、またの名を死霊術師やネクロマンサーと呼ぶ者、か。
死せる者の肉体や魂を掌の上で弄ぶように扱うとは、何とも趣味の悪い人間だ…。
俺がやってきた世界でも、安らかに眠る筈だった魂を汚す行為は重罪…これは見過ごせないな。

今回は複数人で袋叩きにする作戦だから、これで少しでも懲りれば良いが。
しかし、何か問題が起きている事には目を瞑っても良いのだろうか…

俺は……恐らく、その武器を作った職人が、魂を込めて作った物だからこそ、惹かれる物があるのだと思う。
ただ何かを殺める為、傷付ける為だけに作られた武器には、どこか美しさが欠けている…そんな風に見えてしまうのだ。

……いや、仲間内に穴は空けられないからな…。
俺の胃には穴が空くかも知れないが、パーティにはきちんと参加するから大丈夫だ、問題無い…。

陰陽術師の……ハイエルフの女性……。 まさか、な。
俺の世間体が狭い所為もあるだろうが、陰陽術を操るエルフとは、あまり聞かないな…。
自然と相性の良い種族ならば、その失せ物捜しの術も期待出来そうだな…。

………確かに、真珠で作る武器は殆ど聞いた事が無かったな…。
その真珠の持つ不思議な力を鉄に煉り込み、武器へと仕立てるのならばまだ納得出来るが…。
因みに俺は、そう言う物は力を引き出す触媒として、武器の中に埋め込む形を取る事が多いな…。

何にせよ、上手く事を運べる人間と言う物は有能である場合が多い。
そう言う光景を目にした場合は、上の者に注意せねばな…。

…俺の師は、解らない事がある時は異様な程前向きに受け取っていたな…。
そう思っていれば、気は楽になるだろう？ 何事も気持ちの問題だと、俺は思う。

……嗚呼、あれは数秒聞いただけで、もう聞きたくないと思えるような異音だったぞ…。
武器転用出来ればすぐさま敵軍を壊滅出来ただろうが、恐らく味方にも甚大な被害を与えていただろうな…。

……そうだな、その場所へ行ってコンサートを開いて欲しいと言えば、喜んで飛んで行っただろうな…。
当分何処かと争う予定は無さそうだが、そう言う作戦もアリだと心に留めておこう…。

しかし、武器と争い事は切っても切り離せぬ物…。
必然的に物騒な話になるのも致し方無い、か。
少し野暮な話をしてしまったな…。

キャンキャンキャン！
(追いかけっこ？　負けないお〜♪)

逃げるラーフィーを追いかける！

練習試合ですが、真剣にやらせていただきますね。

真剣と言っても命のやり取りがない以上、たいした意味はないんでしょうが、手を抜く気はないので。

あ、ごめんなさい！　悪気はなかったんですけど、なんというか、男の人とは違うけど、普通の女の人ともどこか違うような……そんな感じの雰囲気でしたので。……でも、この見方も、あながち間違いではないんですよね？

なるほど、兵士出身でしたか。私が経験したことがないような戦いも沢山経験されているようですね。

今のチーム戦、私にとっては新鮮なので、この経験を糧にできればですね。

ええ、うん、わかってはいるんです。これから男の人とも沢山関わらなくちゃいけないんだろうって。だからどうにか、男の人を克服したいんですけど……うまくいかなくて……。

どうやったら、男の人とうまく喋れるでしょうか……。

この子の名前は私がつけたわけでは……元々はお祖父様の銃ですし。

と、ともかく、走りこみや腕立て伏せですね！　聞いたことあります！

お、アイツ良い事言うじゃァねぇか。　俺様が体を操るにしろ、基礎体力はあるに越したことはねーからなァ

このスカートでは走り込みは難しそうなので、今は腕立て伏せを……
い〜〜〜っかい、に〜〜〜か………

………先は長そうだな、こりゃ…

…此方も合成に使うのだったか…？ 無事見切れてれば良いが…。
まぁ、余程の事が無ければ大丈夫だろう。 確かに渡したぞ。

それじゃ、やろう。言っておくけど、負けるとしてもただじゃ負けてあげないからね？

……では、始めるか…。

お出ましになったな。
相手をしてやるぜ( ´ー｀)y-~~

手加減なんてできませんので全力で行きます

これより戦闘態勢に入る、準備はいいか！

多岐野祥子、いざ、参ります！

それじゃァ、おっ始めるか。
嬢、ちィと体、借りるぜ！

出番ですよ、可愛い可愛い生なる者たち・・・・・

貴方のため、お役に立ってみせますとも・・・

カルシウム、足りてるぅ？？

新しい肉をください、腐りかけなんです。

毎回この程度なら…問題ないんだけどね。

さて、俺は死をも超える絶望を、お前に渡す事は出来たか…？

ガハハッ！ざっとこんなもんよ！

お疲れ様でした。皆さん大丈夫ですか？

よし、みんなよくやった！

うまくいきましたね！

……はっ。
終わり……ました？

どうやら強豪揃いのようで・・・・・退きますかね。

・・・ここでは王の力の伝達が足りていないようですし。

なんだろうこれ。良いものなのかな？

…ん、どうしたディース。
…それを俺に？ …これは……悪くないな…。

……俺の手伝いをしてくれたのか…？
よしよし、小さいのに偉いな、お前は…。

ラッキー！

何か落ちていたぞ

おや、ここになにかあるぞ

これはいいものですね。

それじゃ、やろう。言っておくけど、負けるとしてもただじゃ負けてあげないからね？

……取り敢えず…宜しく頼む。

ひょっとして……ストーカーさん？

ティアリスさんは有名人らしいので、戦えることを光栄に思います。

私の現在位置を知るためにも本気でやらさせていただきますね。

よろしくお願いします・・・

刀を抜くということは、「人を殺す覚悟」と「人に殺される覚悟」があるもののみ。