メルンテーゼのおさかなはいちいち顔に愛嬌がある。カメラを持ってくればよかった。
　どろどろした水の女の子の化け物？は、まーくんのはだかにちょっと似ていたので、懲らしめるのが少しかわいそうになった。

　ずいぶん長く眠っていたような気がするけど、いつもとそう変わらないらしい。寝覚めは特別よくも悪くもなく、ただ夢をたくさんたくさんたくさん見たと思う。珍しく寝坊をしなかった。
　繋がったエンブリオは元の姿を留めたまま身近においてあるので、そろそろ賑やかさが度を越してきた。川の生き物たちと兵舎の番人たちに囲まれて、火竜が少し萎縮しているようにみえる。

　長い長い眠りのときが恐ろしく、なにかに傾倒したくなったから、夢のなかに「王子様」が生まれたのだ。
　初めて訪れたメルンテーゼが心細く、護り手を欲しがったから、唐突も唐突にゴレムが声をかけてきたのだ。
　夢もうつつも私の思うまま、と思う夢を見るうつつの夢。

　アオイさんは昨日から言葉少なだ。別に、怒ってるとか辛いとかじゃないってなんとなくわかるから（なぜ分かるかはわからない）、放っておく。

　4人揃うといよいよ小隊って感じ。
　狼さんに忍者さんに魔法使いさん、すごいね、ビデオゲームみたいよ。
　せっかく景色のいい場所に出たし、一揆ってよりはピクニックしたりお昼寝したりがいいんだけど。