「ふむ、悠長に待ってくれるようなヤツじゃなかったからな。
土台固める暇も無く、ってのは結構いたみてぇだ。どう戦うにせよ相応の対策が要るってこったな。
別ルートを探すっつっても、やられっぱなしじゃ癪だしその内リベンジといきてぇモンだぜ」

「あぁ、そういや数日前まで見かけたエンブリオやクリーチャーが
ある日を境にパッタリと鳴りを潜めたってのは毎日耳に入ってくるな。
どうも聞いた話じゃ弱っちいのが引っ込んで、強いのが出張ってきてるようだが…」

「はッ、何だ兄ちゃん、監視付きかよ。
そいつぁ大変だ。おちおちサボる事もできねぇな？」

「…おう、何となく近くに誰か居るとは思ったが気配殆ど感じなかったぜ…やるなアンタ。
で、情報交換か？情報は時にカネより高い価値を持つからな、こっちとしちゃ願ったり適ったりだ。
そういやまだ名前を言ってなかったな…フォスカーだ。フードの兄ちゃんは何てぇんだ？」