武装：連装加速ビーム砲

ビーム砲の威力を向上する方法は大きく分けて二つある。
ひとつはビームそのものの出力を上げ、大口径化すること。エネルギーの絶対量を上げて威力を向上させる手法である。この場合、大出力を利用するため大型の機体でなければ運用が困難になる。
もうひとつは、口径を絞り、ビームの元となるエネルギー粒子の速度を上げることで単位面積当たりのエネルギー量を大きくする手法である。この場合は比較的エネルギー消費をあげずにビームの威力を高めることが出来る。

連装加速ビーム砲は後者の手法で威力を向上した中、小型機用の主戦力ビーム砲である。
威力は十分で、小型に搭載できるわりには中型クラスの機体にもダメージを通せる出力を確保できる。
しかし、チャージ時間が長く連射が不可能と言う欠点が存在し、チャージ終了後もトリガーを引いてからビームが発射されるまでに微妙なタイムラグも存在する。これは、威力を増すためのビームの最終加速のせいである。これらの欠点をわずかでも克服するために、砲を単装ではなく連装にして速射性と散布界を向上させてはいるが根本的な解決には至っていない。

上記の欠点のため高速で動き回る相手に正確に命中させるにはテクニックが必要であり、この砲単体での使い勝手については評価はそれほど高くない。威力のある主砲としてとどめや複数の機体での集中砲火に使われる切り札的な武装と位置づけられている。