私はよく主と話をしていた。
その巨大さから余り動くことのできない主人の話し相手になる事も、従者である私の大事な仕事の１つだった。
以前の会話を思い出す。


「直観って信じますか？」
『信じる』
「即答ですね……」
『理由がある事を信じるのは簡単だ。理由があるんだから。だが、理由もないのに何故か信じてみたくなる事。それは何より信じるべきことなのだよ。』
「だからいつも唐突に無茶ぶりを……」


次は城の中へ入ろう。
他の一揆衆と協力して。
それがいい気がするから。