12.桜 vs 蜥蜴人間

あぁあぁあぁ、やりすぎてしまったようだ。
ここで一揆から降りられては、本末転倒。
どうしたものかなと考えてみても、一向に良い案は浮かんでこない。
まぁ、彼？いや彼女だったか、さっきのはまぁ、気にせず行こう。

しばらく進むと、二足歩行のトカゲを発見。
まずいなぁ、ああいう肉食っぽい野生生物って苦手なんだよね・・・以前喰われちゃったし（※二日目）。
しばらく、隠れてみているとどうやら野生ではないよう。あれかな、御話にでてくる蜥蜴人間ってのかな。

しかしどうしたものかな、煽って痛めつけても次に進まなそうだし。
修道女らしく”説く”ってやつかな？あれをやろう、古い記憶を呼び起こし協会にいたころを思い出す。

イライラしてきた、ダメだ怒りしかわいてこない、下手なことするもんじゃないなぁ。
ふむふむ、まとめよう、説いて苛立ちをぶつけよう。
相手は理解するし苛立ちは収まる、そして血は流れる。

いいね！
これしかないじゃん！、まずはでっち上げを考えよう、一揆している人間たちの同士討ちをさせるんだから王側の正しさが伝わればいいんだ。
で、話し終わったら襲ってあっちが倒れても、こっちが倒れてもWin-Win！

この世界の修道服っぽいのも手に入ったし、いけるかなー。

さぁ、はじめよう。
その辺の案内板を担いで近づいていく。

女は一人でブツブツ話す。誰もいないし、居ても構わない。
彼女にとっては魔王だけ、魔王様だけいればいい。
狂ってなんていられない、すべては正しきことを成すために。

桜は気にも留めていない。

桜は倒れた敵を踏みつけた。

目の前には修道女がいる。
彼女は何か看板を持っているようだ。

彼女は看板を投げ捨てながら捲し立てる。

彼女は真剣だ、口調は明るいが目が笑っていない。

桜は倒れた敵を踏みつけた。