ワタシはアルヴァ。誇り高きアルラパカクダ。
マァ族の長の息子ココリカと旅する可憐な乙女。

幾度めかの小川。
ワタシのように清らかで美しい小川で獲れるエビはとても美味しいものだけれど。
そろそろエビにも飽きた頃なの。
女心と秋の空とはよく言ったものね。
ワタシの舌は貪欲に、より美味しい食べ物を求めていたわ。

だからココリカが別の場所に行ってみようと言った時、ワタシは少し嬉しかった。
新たな美食を求めて旅立つことに、反対はしなかったわ。
もっとも、ワタシがココリカの考えに異を唱えることは絶対無いのだけれど…

でも…ああ、でも。
後悔って、後からするものなのよね。
ワタシはこの時ココリカを止めなかったことを後悔する事になったわ…

<続く>

寄せられた頬にココリカは笑い、相棒の首を撫でた。

おそるおそる手を近づける……

すると、ふわっとした感触が手一杯に広がる。
これほどの毛並みを物資の乏しい砂漠で維持するなんて……！！

素直に感動の言葉が漏れていた。

食べ物ではないが、それを告げるとどうにも残念そうな様子に、呆れ気味に眉を寄せた。
思考がもし読めていたら、結局食べたいのかだのやらないだなどと言ったかもしれないが、そう甘くなく。

跳ね返るボールに興味津々の様子、その食いつきに驚いて一歩引く。
ボールが跳ね返った、目の前の大石に突進する姿、

石に頭突きを食らわそうとする動きに、危険だと止めようとしたが杞憂だったようだ。
大石の一部が派手に砕けるのと対照的な、セクシー？ポーズ。

セクシーポーズを前に、女として褒めなければならない気がした……

威嚇しているようだ。

勝利の雄叫びをあげている。

嬉しそうだ。

　　　△　　土　▲
　　（　?　皿　?）　　がしゃーん
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　／│　　塊　　│\　　　　　　　　　がしゃーん
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