side：ナユ

まだ、強くなれる。
だから、早く、返して。

side：リマ

むさ苦しかった。
視覚の暴力だった。
なんでユーグレまで脱げてんの。しかも下。
男だらけで脱いで貰ったって誰も嬉しくないだろ。
レントもなんかおかしなこと言ってた気がするけど、あれは気のせいか…。
とりあえずもうなんていうか、ひどい戦いだった。

女性ならいいのかって、戦闘中なら構わない。
それ以外の場所では暑気あたり対策くらいで留めて欲しいけどね。
目のやり場に困る。
暑いのは寒いのよりマシだけど開放的になりすぎるのは問題だよなって俺、思うんだ。

…師匠から干渉があった。
懐かしくて、少し感傷的になったけど、正直言われた内容は感傷的とか言ってる場合じゃなくて帰りたいけど帰れない社蓄みたいになってきた。

（まだ怒ってるらしい。というかだんだんこの対応がデフォルトになってきたわんこ）

（相手の反応と言葉に小さく笑い）

（エンブリオの話に耳を傾けて）

（常時の物言いと違い、何処か自嘲めいた笑みを口元に刻みつつ小さく呟く。続く問いかけに）

（相手の言葉には同意の意に小さく頷きつつ）

（しかしその後は少し厳しい表情で）

（話が鉱石に移ると、ころりと表情を変えて左右色違いの瞳は楽しそうに輝いた）

（“アイツ”とは誰なのか。半ば無意識で言葉にしたのだろう）

（相手の何だか必死な様子に小さく噴出してから、説明に耳を傾ける。そしてもう１つ預かったままのボウガンも相手の手中に返してから、自身の愛剣とトレードするようにしてそれを受け取って腰の定位置に戻しつつ）

（しかし次いですっと左右色違いの瞳を細められて向けられた表情は、真剣そのものだった）

（相手を正面から射抜くようにして見つめ一息に告げてから、ふふっと何時もの調子で笑う）

（そこで思い出したように腰の長剣の宝玉に触れつつ）

（ものすごく楽しそうにぶつぶつ呟いている。もうしごく気満々である）

シェリーマを色々な角度から眺めていると、彼女が機械的な音声で声を発した。

嬉しそうに鼻歌を歌いつつ。

ぷっ　ッと笑いつつ。

……　とうとうと彼女は答えた

リマの頭めがけてヘッドバッド！避けるも自由あたるも自由。

（少しの間の後、口を開き）