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一揆参戦 11日目! - Diary |
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※別視点→ENo.1640さんの日記へ!※ カサネの意識は暗く澱んでいた。 ただ在るのは『敵』への殺意と、『敵』を屠らなければ安心できないという強迫観念じみた焦燥感だ。 シェイドのエンブリオであるクレノの力によって攻撃力を引き上げ応戦しているが、何しろ相手は複数だ。どうしたってカサネの負う 傷が多くなる。 体のいたるところで、傷が心臓の拍動と共に痛みを訴える。 早く、早くと気が急いていく反面、こと戦闘に関する思考はどんどん研ぎ澄まされていった。 相変わらず、一部の感覚は世界から隔絶されている。 けれど、その欠けた部分を黒い霧と化したクレノが担ってくれているので戦えていた。 音が聞こえず、一方的な指示にもならない言葉しか投げられないにもかかわらず、ニグレドもこちらの動きに合わせて動いてくれている。 人間相手の連携はたまに行う一揆参加者同士での練習試合くらいなものだったのに、ニグレドの応用力は凄まじいといっていい。 もしかしたら、彼が仕えていたという自分の先祖とは、こうして共に戦場を駆けたのかもしれない。 状況はカサネにとって芳しいものではなかったはずなのに、じわりじわりと襲撃者達の負う傷が多くなっていくにつれて、相手に焦りが 見えてくる。 消して油断はできないことには変わりないが、だが何故だろう。 刃を握り、それを交えるたびに高揚する。 攻撃をかわし、弾き、逆にこちらから攻め込んで、相手の顔色が変わって行く様がとても愉快だ。 集中力が増していくのが分かる。体が、筋肉が、己の意思どおりに動くような気にさえなる。 脳内麻薬でも出ているのか、疲労など感じられない。 いつまでだって動けると、本気で思えた。 当初は逃げるだけだったカサネの豹変は、当然のことながら襲撃者達には予想外であった。 異様にエンブリオの扱いが上手く(実際はエンブリオが主に合わせているのだが彼らがそれを知る由はない)、何度となく追い詰め られながらも折れることのない意思……ギラつく紫の瞳に不気味なものを感じ取り、徐々に腰が引けてくる。 彼らとて、同じ一揆の参加者を食い物にしている襲撃者という立場上、滅多なことで怖気づくことはない。が、今回獲物と定めたこの 細身の青年は、はっきり言って異様だった。 姿形が異形なわけではなく、戦闘技術も多少覚えがあるようだったが実戦経験は限りなく浅い―と、先程までは確信していたはずなのに、黒猫のようなエンブリオが霧状になって青年の影に吸い込まれたように見えたあの瞬間から、反応速度が一段も二段も上がったのだ。 三人がかりの連携にも反応し、わずかな隙を狙って反撃してくる時すらある。 能力の上乗せか、特殊な付加効果でも発動したのか……いずれにせよ、状況不利と見て手を引くには十分だった。 襲撃者が返り討ちにされた後の末路など、悲惨の二文字でしかないのだから。 襲撃者達が目配せを交わし、攻勢から一転、退却に移り始めた。 大抵の場合、襲撃された側は防衛が成功したのだから追う理由はないはずである。 しかし、防衛への過剰反応によって今の状態に陥っているカサネにとって、襲撃者達の逃亡は近しい未来への危険に繋がるものだと 判断される。 追われる獲物が一転、追う者へと変わった瞬間だった。 逃走した『敵』を追って枝を踏み込む。 ニグレドがまた静止を促すようなことを叫んでいたように思うが、カサネに追撃を諦めるという選択肢はなかった。 しなりを利用したそれは目論見どおりに常より高い跳躍を可能とし、退路を塞ぐ事に成功する。 追いついた、此れでもう逃がさない。 脅かす相手は、いなくなる。 そう思うと自然と口元に笑みが浮かび、対峙する男達は顔を青ざめさせた。 握り締めた刀が、小さく金属音を響かせる。 己の影に潜むクレノに命じ、影を踏み台にして切りかかろうとしたまさに、その時だった。 「カサネ殿、それまでに」 落ち着いた声が、絶妙なタイミングで待ったをかけた。 全く気配はしなかった。 何より、音のなかったはずの世界に、クレノと同等の鮮明さでその声は届いたのだ。 『敵』を見逃したのかと思ったが、そうではない。 夕闇に溶けるようにして立っているのは、赤いマフラーの忍だった。 この世界に召喚されて間もない頃に知り合い、言葉を交わすようになった忍者は、その大柄な体躯に似合わぬ細やかな気配りを見せる男である。 カサネとは互いの召喚状況を開示し合い、何か情報を掴めば教え合おうというやり取りを交わした、いわば同盟相手といえる。 実際の関係性はそこまで堅苦しくはなく、程よい距離感で言葉を交わすことの出来る相手――友人と、いっていいのかもしれない。 しかし、とカサネは首を傾げる。 刃を向ける相手は『敵』だ。殺さねばならない。そうしないと、カサネの身が危ないのだ。 けれど、目の前の忍は『それまで』という。 「何で止める?」 いつかと同じように、カサネは問う。 いつもの不安に揺らぐ人見知りな眼差しはなく、紫の瞳はまっすぐ射抜くように忍を見据えた。 それは感情の窺い知れない忍の赤い隻眼から、その意図するところを探り出そうとでもするかのようだ。 「相手には既に戦意がない。これ以上は、無用であろう」 ゆっくりと、言い聞かせるような忍の言葉に敵意はないように思う。 こちらの身を案じているような気配もする。 けれど、『敵』を見逃すことは出来ない。 ここで確実に消しておかなければ、いつまた襲ってくるか分からないのだ。 この世界は、カサネの故郷の様な生ぬるい平和を享受しているわけではないのだから。 カサネが動きを止めたのを好機と見て、男達が一斉に走り出す。 追う体勢に入ったカサネの前に、忍が立ちはだかった。 「どいてくれ、巳南さん。あいつら、逃げる」 焦りをにじませるカサネに、巳南はゆるりと首を振る。 「貴殿が常の状態であれば、拙者も加勢するにやぶさかではない。が、今の貴殿にあの者達を追わせる訳にはいかぬ」 「あいつらを庇うのか?」 「否」 「じゃあ何でだ?」 「今の貴殿はとても冷静とは言えぬ。その状態での深追いは、危険だ」 はたから見れば、今のカサネは慣れぬ戦闘に高揚し、己が現時点での実力以上の力を扱えるかのように感じている初陣の若者そのものであった。 このまま追わせれば、せっかく諦めた襲撃者達は文字通り死に物狂いで逃走することになるだろう。 防衛に成功した勢いで追撃しきれるほど、対集団戦闘は甘くはない。何より、カサネの負った傷もけして軽いものばかりではない。 少なくとも、追撃よりも手当てが先だと忍が判断するのも無理からぬ程度には、酷い有様だった。 巳南の親心にも似た心配を、しかしカサネは頭を振って拒否する。 「逃がすわけには、いかない」 「カサネ殿」 「奴らは、『敵』だ……殺しておかないと、こっちがやられる……だからさ、巳南さん」 紫の瞳が、巳南の赤眼を睨め付けた。 巳南が忍にあるまじきことながら、息を呑む。瞳孔の開いた紫眼に浮かんだのは、殺意だ。 「邪魔立てするのなら……アンタも、『敵』だ」 微笑むように、囁くように、南巳を『敵』と称したカサネの顔は、常とはあまりに違い過ぎた。 例えるのならば、それは鬼―笑みの中に狂気を宿した、人ならざるものであった。 踏み込みは重く、振り下ろされた刃は鋭い。 派手な金属音と火花を散らし、しかし忍はカサネの不意打ちに近い攻撃を的確に防いでみせる。 初撃を防がれたカサネは舌打ちし、クレノの力を刀の切っ先まで纏い、膂力と素早さを引き上げて急所を狙うが、やはり全て苦無で いなされてしまう。 「カサネ殿!拙者は貴殿と戦う気は無い!」 「じゃあ、何で止めるんだよ……俺は、自分の身を守りたいだけだ!!」 苦いものを滲ませた声で巳南が説得を試みるも、カサネは頑なにそれを拒んだ。 ぶわりとシェイドが濃度を増す。主の言葉を受けるように黒い靄はカサネを包み、それと共にカサネの攻撃がますます苛烈さに拍車を かける。 流石にこれ以上は、巳南も加減をしてやる余裕が無かったのだろう。 「かくなる上は…致し方ない」 忍が低く呟くと、間合いに踏み込んだカサネの腕は捕らえられ、引かれる。堪えようとカサネが足を踏ん張った瞬間に腕は緩められ、 喉を捉えらるとほぼ同時に軸足が払われた。 ぐるりと宙を舞ったカサネはそのまま叩きつけるようにして落され、背中を打って呼吸が止まったため、一瞬抵抗する力を失う。 「っ…!!!げほっ!」 「……御免」 バキィッと鈍い音と共に、脳が揺さぶられるような衝撃に見舞われる。 視界が一瞬ホワイトアウトし、頬に重い痛みが走ってようやく、殴られたのだと認識した。 「い……ってェェェェェ!!!」 思わず、悲鳴が上がる。 頬だけでなく、打ちつけた背中も、後頭部も、ズキズキと痛みを訴える。というか、もう全身くまなく痛い。 「なん…ちょ、やり過ぎじゃねェ!?べらぼうに痛ェんだけど巳南さんアンタ何しやがる!?」 耐え切れずにぶん殴ってくれた相手に文句を言えば、馬乗りになって見下ろしてくる当の忍は心底ほっとしたような顔をして見せた。 「……その様子だと、正気に戻られたか」 「……あ?」 「随分と物騒なことを口走っていたが…覚えてござらぬのか?」 「………………あー…」 文句を言った勢いで起こしかけた体が、そのまま重力に従って戻っていく。 仰向けに転がったカサネは、両手で顔を覆った。 「……穴掘って埋まりたい」 「本気で望むのであれば、止めはしないが」 「モノの例えだよ!!!ご迷惑をおかけして誠に申し訳ありませんでした!!!」 「どうやら大丈夫のようでござるな。……安心した」 顔を覆って右へ左へゴロゴロと転がり身悶えるカサネに、巳南は薄く笑ってその体の上から身を引く。 「……気味悪くないのか?」 吐息のような微かな声で転がり出た忍の安堵の言葉を、カサネはちゃんと拾っていた。 むくりと体を起こすと、髪が散々乱れているのもそのままに、問う。 何のことかと視線で寄越す忍に、カサネはガシガシと髪をかき回し、しばし口を開いて言葉を探するものの、閉ざしてを繰り返す。 「……なんか、豹変っつーか、言動別人だっただろ?さっきの俺……」 自分の状況をどう表現したらいいのか分からないのだろう。何とも分かりづらい表現である。 しかし、忍は首を振る。 静かな赤い隻眼からは、忌避も嫌悪も読み取れなかった。 巳南は忍だ。易々と己の感情を曝す真似はしないだろうし、もしかしたら嫌悪を抱いているのを隠しているのかもしれない。 それでも、かつての教室で向けられた視線を、感情の数々を忘れられないでいるカサネには、十分有難かった。 「…………そうか。ありがとう」 ほんの少し泣きそうな顔で笑って、カサネは巳南に頭を下げる。 下げられた頭に大きな手が置かれたかと思えば、それはわしゃりと髪をかき混ぜ、ついでのように付いていた草を払ってくれる。 巳南が寄越したのは、まさかの謝罪だった。 「礼には及ばぬ。こちらも、本気で殴ってしまった。カサネ殿が正気に返ったから良かったものの…すまぬことを」 「…いや、止めてくれて、助かった。取り返しがつかなくなる前で良かったよ…痛い思いも、寝覚めの悪い思いも、ごめんだ」 だからもう、これでお互い気にすんのナシにしようと告げたカサネに、巳南も頷き同意してくれる。 カサネ赤く腫れた頬を始め、そこかしこに負った怪我を治療を手伝った後、忍は同行者の下へと踵を返した。 とんでもなくファンシーな香りのする、甘い菓子を置き土産に。 |
Message |
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カサネ(1952) >>
* 萌(144) * 巳南(1640)
No.68 レンタル宣言 コミュニティに 19 件のメッセージ! No.90 何DEMO★許可! with 絵文すきっ コミュニティに 14 件のメッセージ! No.442 元素世界を独りで歩く(ソロコミュ) コミュニティに 14 件のメッセージ! No.1578 神様を喰うのが仕事@GEコミュ コミュニティに 6 件のメッセージ! |
Main Action 1 |
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特にありません。 |
Battle!! |
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攻城戦を開始!
カサネ は以下を装備!
【防具】 秋物ストール( 服 / 73 / 機敏1 / - / - ) 【装飾】 ミリタリーブーツ( 装飾 / 20 / - / - / - ) カサネの攻撃1! カサネのSTRが上昇! カサネのINTが上昇! カサネの機敏1! カサネのAGIが上昇! カサネのAGIUP! カサネのAGIが増加! Encounter側の前衛がいないため隊列が詰められた! |
▼カサネの行動!
カサネに反撃1を付加! ▼パロロコンAの行動!
パロロコンAに雷雲1を付加! ▼パロロコンBの行動!
パロロコンBに雷雲1を付加! |
パロロコンAの雷雲1! カサネは攻撃を回避!
カサネに 1151 のダメージ! ▼カサネの行動!
Critical Hit!! パロロコンBに 388 のダメージ! ▼パロロコンAの行動!
カサネに 1020 のダメージ!
カサネに 257 のダメージ! ▼パロロコンBの行動!
カサネに 1039 のダメージ!
カサネに 233 のダメージ! |
パロロコンAの雷雲1! カサネは攻撃を回避! パロロコンBの雷雲1! カサネは攻撃を回避! ▼カサネの行動!
パロロコンAに 691 のダメージ! パロロコンAのVITが低下! ▼カサネの連続行動!
Critical Hit!! パロロコンAに 400 のダメージ! ▼パロロコンAの行動!
カサネに 215 のダメージ! ▼パロロコンBの行動!
カサネに 231 のダメージ! |
パロロコンAの雷雲1! カサネは攻撃を回避! パロロコンBの雷雲1! カサネは攻撃を回避!
パロロコンBに 771 のダメージ! 2 行動の間、カサネはAGI20%強化! ▼パロロコンAの行動!
カサネに 950 のダメージ! カサネに 80 のダメージ! ▼パロロコンAの連続行動!
カサネに 212 のダメージ!
▼パロロコンBの行動!
カサネに 971 のダメージ!
カサネに 348 のダメージ!
カサネに 244 のダメージ! ▼パロロコンBの連続行動!
カサネに 210 のダメージ!
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You can't advance... |
進攻に失敗した・・・・・ |
DUEL!! |
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練習試合を開始!
カサネ は以下を装備!
【防具】 秋物ストール( 服 / 73 / 機敏1 / - / - ) 【装飾】 ミリタリーブーツ( 装飾 / 20 / - / - / - ) エンデ は以下を装備!
【防具】 紫紺の服( 服 / 20 / - / - / - ) 【装飾】 紫紺の宝石( 装飾 / 20 / - / - / - ) エンデの攻撃1! エンデのSTRが上昇! エンデのINTが上昇! エンデの物攻1! エンデのSTRが上昇! エンデの攻陣! 5 行動の間、エンデはSTR25%強化! エンデのTECUP! エンデのTECが増加! カサネの攻撃1! カサネのSTRが上昇! カサネのINTが上昇! カサネの機敏1! カサネのAGIが上昇! カサネのAGIUP! カサネのAGIが増加! |
▼カサネの行動!
カサネに反撃1を付加! ▼エンデの行動![STR+25%:5]
エンデはビーストロアを完全に封じられた!
ヒット&アウェイ!! エンデに 754 のダメージ! 2 行動の間、カサネはAGI21%強化! |
▼カサネの行動![AGI+21%:2]
Critical Hit!! Critical Hit!! Critical Hit!! エンデに 437 のダメージ! ▼カサネの連続行動!
エンデに 574 のダメージ! エンデのVITが低下! ▼エンデの行動![STR+25%:4]
カサネは攻撃を回避! |
▼カサネの行動![AGI+21%:1]
エンデに 435 のダメージ! ( カサネのAGI+21%が消滅! ) ▼エンデの行動![STR+25%:3]
カサネは攻撃を回避! |
▼カサネの行動!
エンデに 894 のダメージ! 2 行動の間、カサネはAGI20%強化! ▼カサネの連続行動!
カサネのSTRが上昇! カサネのVITが低下! カサネの炎上特性が上昇! カサネの凍結特性が上昇! カサネの猛毒特性が上昇! カサネの衰弱特性が上昇! カサネの混乱特性が上昇! カサネの麻痺特性が上昇! カサネの魅了特性が上昇! カサネの眠気特性が上昇! ▼エンデの行動![STR+25%:2]
カサネに 1496 のダメージ! ▼エンデの連続行動!
レックレスチャージ!! エンデのHPが 826 減少! カサネに 5083 のダメージ!
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Main Action 2 |
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特にありません。
戦闘に勝利できなかったため、パロロコン との契約はできませんでした。 [物Lv.24]シェイド を成長させました!(Lv.24→25、CP-24) [物Lv.20]アニマ を成長させました!(Lv.20→21、CP-20) [物Lv.21]アニマ を成長させるにはCPが足りませんでした。 [物Lv.21]アニマ を成長させるにはCPが足りませんでした。
特にありません。
特にありません。
紅色の生命の華が成長し、新たな絆を紡ぐ・・・ CPが 36 増加! |
Let's Ikki !! |
カサネ(1952) は [水辺]星屑の小川 【進攻度3】(好戦度+1) を選択しました!
城のほうから流れるきれいな小川。 流れる水はひときわ輝いて見える。
川を辿り、攻城を進める――― |
Next Battle |
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Character Data |
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