「よーし、んじゃ親御さんに代わって教えといてやるよ。
知らない人にちょっかい出しちゃいけませーん。オーケー？」

「だから遊びじゃねぇっつってんだろ。確かにやってる事は同じだが…
…あとなー、嬢ちゃん達は遊び半分で一揆やってんのかもしれねぇが
本来楽んでやるような事じゃねーんだぞこんなの。
あのな、いいか？外で小競り合いしている内は100歩譲っていいとしてもだ。
場内に侵攻したら王城の近衛兵とかを相手にしなきゃなんねーんだぞ？
顔覚えられて付け狙われたらどうすんだよ。もう少し事の重大さをだな…
…はぁー、言って分かりゃあ今こんな苦労してねぇか…」

「…自分の背丈とほぼ同じ長さのグレート・アックスが"ただの武器"かよ。
突然斧を出したりしたのも、その…超魔術？とやらでやったのか？
つーか何だ超魔術ってのは。そういう呪文領域は聞いた事ねぇな…」

「…で、『ハンダー』ってのはその手袋か。
装備品型エンブリオ…初めて見たぜ。エンブリオにはそういう種類のもあるんだな…
そしてエンブリオだからネクターが必要、でネクター独占を目論む王を打ち倒すために一揆に…ってトコか…」

「…一応道理は通るが…だからっつって嬢ちゃんが
一揆に参戦しなきゃなんねぇ理由にするにはちっとばかし弱いと思うがな…
その超魔術は何の為に使うんだ？ゴツい武器振り回す為じゃねーだろ、だとしたら本末転倒だ。
その小っこくて可愛らしい手にンなモン填めてまでネクター手に入れなきゃなんねぇ理由が
そのエンブリオと…超魔術にあるってぇのか？」