■水辺：星屑の小川にて

「ふわぁ…ぁー、ようやっと過ごしやすなってきたかいな…」
　進行の歩を進めながら、思わず出た欠伸から心地よい気温というものを察してほしい。
「そうね、熱に気を使わなくて済んで助かるわね。夏は、どうしても」
　先ともなく後方ということもなく連れ立って歩く、白衣の科学者。
　外でも白衣、という違和感は割に早いこと解消されている。
　別に汚いわけでもなく、また、清潔のためでもなく、彼女にとってそれが衣装なのだろう。
　賞金首とやらに遭遇した後のことだから、様子が違っているのであれば、注意が必要だろう…なんて心配は早々に捨てた。
　済んだ処理を感情でどうにかしようだなんて、馬鹿馬鹿しいことだ。
　と笑ったわけではないが、データの一つでしかないのだろう。
　単に理知的である、とするには、振る舞いに愉快なものが混じっている。
　不思議な作りをしているのだろう、それがどのような環境化で積み上げられたものか、興味が湧く。
　聞き出す真似はしないが、しかし見て、理解に努めることは楽しいことだ。
　それが、ただの想像であっても。

「さー、何が出てくるやらやな」

System Message : M.E.E.駆動...出力...30%...40%...50%...M.E.E.戦闘出力確保......

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