それにしても旦那たちも一揆に参加してるのかい？
って、兵舎にまで乗り込むんだから聞くまでもないか

三人ともあんまり戦うような感じに見えないけど、なんかしら事情があるんだろうねー

ちなみにあたしは一揆は本職さんだとかにお任せして湯屋の宣伝をして回ってるよ。
まぁ大概途中で襲われて結局戦う破目になってるんだけどさ

おねえさん。一緒に来てくれてありがとう。

ここにいる子が、役に立つって噂があったから、来てみたけど。

……　いないかな？

やったーお風呂屋さんが来てくれたーー！！！！
今日はよろしくお願いします！！！

助力に感謝します。
で、肝心の頼もしい羊のエンブリオとやらはどこだろう……

ンだな。考えだこどもながったども。

土のかおり…？

ソンたに、ニオイッコするが、なァ。

ンだば、まずは何もつけねェで───。

オゥ。俺は青錆山の護り鬼だがらな。
……バケモノみてンたモン、だべなァ。

…ンあ？ おめェ様もバケモノだって？？？

……俺には普通の女ッコさ見ェるどもなァ。

うん。葉っぱとか…根っことか。あとはトマトとかね。

植物園？そんなのもあるのかぁ。そこは行ったことがないな。
そういうのもあれば私ももうちょっと楽なんだけどね……

せくしー？
あはは！きっとおろちももう少しすればせくしーになるさ。

ありがとう、機会があれば……近いうち、伺うよ。

君みたいな妹分は……いないだろうけど、そうだな、土が見たいね。親切にどうもありがとう、おろち。

ああ、私はメルンテーゼ生まれだから大丈夫。
それでも、魔女のことは嫌いかもしれないな……
嫌われるのは慣れてるけど、君のことを聞けないのは悲しいな。
何か、君と知り合いだってわかる言葉なんかはない？葉っぱを見せても、奪ったと思われそうだし……

……ああいや、ごめん。本当はユディタっていうのは……
親にもらった名前じゃないんだ。私の名前は別にある。……いや、あった。
その名前はもう、思い出せなくなっている。魔女が何かを呪うように、私もまた呪われている……というわけ。

それでも、わたしも「魔女」よりは「ユディタ」のほうが嬉しい。
今の私の本当の名は「ユディタ」であることは真実だから……
今の話を聞いても、そう、呼んでくれる？

うーん……そうだね、驚いちゃったなあ。そしてそんな自分にちょっと驚いた。
君に言葉と感情があるから驚くだけで……　基本的には野菜と変わらない、そう見なくてはいけないってことだね。
でも、はは、ちょっと難しいなあ。あんまり考えすぎると、野菜すら食べられなくなりそう。

うん。反対に毒になることもあるかもしれないけど……
そうはさせないつもりだ。私はそういったものはもう作ってはいないからね。

……寧ろ知らない方が珍しくはないか、しゃべる、というのはそういうことを伝える為の機能であるからして……

？

……むつかしい話はやめようね、うん。

やめよう。

言語学とか人類なんちゃら学とかクーちゃん専門家じゃないしね。
今度ちゃんとご本で調べます。

えっとね、果物もなるけどね、それと別に実を割ったら別にお野菜が出て来るのがあったのよ。
むかしえらい神さまに、困るからそうしてくださいってお願いしたんですって。

クーちゃんママも同じ神さまにお願いして喋れるようになったしね。

便利。

便利言わない。

やさしい？

………………

商売相手として？

多分違うと思います……

んーやっぱ、兵舎の中を何事もなく…ってわけにゃぁいかないかぁ…。
しょうがない、ちょっとはあたしも気張るかぁ

それにしても、前に人がいるっていいなぁ。
本当は遠くからってのが向いてるんだよね、あたし

むむむ。

バレンティナは前に出ないように

わかってるよー、どしたの？

我が足音は死の足音・・・・・

っやぁー！ようやく役目を果たせるぜぇーッ！！

っやぁー！ようやく役目を果たせるぜぇーッ！！

へへっ　やっぱり四人もいると余裕だねー。
危なげも無く倒せちゃったや

ささ　行くなら先を急ごっか。
もうちょっとしたらあたしは戻るけどね

王様は、悪い子なのよ。

独り占めは、ダメなのよ。

やーったね！

よっし、早いとこ行っちゃおうか。
湯屋の仕事もあるしねぇ

どんどん進んじゃおー！

ちゃんと僕の傍にいるように

あいあいさー

なんとアレアレなーにかなっと…　んー？経営の足しになるかなー

エリルベート、これなあに？

何これ！　使えるかな！？

てつぶん……

……ジャケット着てこなくて良かった……